テレビ東京HD、16年3月期はアニメ事業好調で営業益54％増の72億円と大幅増益…「妖怪ウォッチ」商品化や中国などでの配信、オンラインゲームのライツ収入が伸びる

テレビ東京ホールディングス<9413>は、この日（5月13日）、2016年3月期の連結決算を発表し、売上高1362億円（前の期比5.9％増）、営業利益72億円（同45.4％増）、経常利益76億円（同40.6％増）、最終利益47億円（同52.3％増）と大幅な増益となった。

 

主力の地上波放送事業では、テレビ東京の放送収入が売上高878億円（同0.2％増）、売上総利益269億円（同3.2％増）と採算性が改善したほか、ライツ関連が売上高195億円（37.9％増）、売上総利益67億円（74.0％増）と伸びた。BSジャパンの展開するBS放送も拡大し、収益を押し上げた。

好調なライツ関連においては、アニメ事業の好調が目立った。売上高が74.4％増の144億円、売上総利益が2倍の48億円と大きく伸びた。「妖怪ウォッチ」の商品化などが好調に推移し、海外においては中国をはじめとした配信や、オンラインゲームなどのライセンス収入が伸びたという。

 

 
2017年3月通期の連結業績は、売上高1379億円（前期比1.2％増）、営業利益47億円（同35.4％減）、経常利益50億円（同34.5％減）、最終利益30億円（前年同期比36.3％減）を見込む。大幅な減益となる見通しだが、本社移転に伴う一時費用が発生するという。