
アピリッツ<4174>は9月9日、2027年1月期の連結業績予想を上方修正した。売上高は従来予想の108億4300万円を据え置く一方、営業利益を2億2800万円から4億6200万円へと102.6%引き上げた。経常利益は1億7400万円から4億2400万円、最終利益は1億1400万円から2億1700万円へそれぞれ上方修正した。EPS(1株当たり利益)は28.28円から53.80円となる。
【修正概要】
・売上高:108億4300万円→変わらず
・営業利益:2億2800万円→4億6200万円
・経常利益:1億7400万円→4億2400万円
・最終利益:1億1400万円→2億1700万円
・EPS:28.28円→53.80円
【従来予想からの修正率】
・売上高:変わらず
・営業利益:102.6%増
・経常利益:143.6%増
・最終利益:90.3%増
■中間期は赤字予想から黒字転換へ
今回の上方修正の背景には、上期における利益率の改善がある。2027年1月期第2四半期(中間期)について、売上高は概ね計画通りに推移しているものの、売上原価が想定を下回ったという。
主力のWebソリューションセグメントで原価圧縮が進んだほか、推しカルチャー&ゲームセグメントでもコスト最適化が進展。これにより売上総利益が計画を大幅に上回る見込みとなった。
その結果、営業利益、経常利益、最終利益は、いずれも従来予想の赤字から黒字へ転換する見通しとなった。売上高そのものが上振れたというより、既存事業のコストコントロールによって利益を押し上げた格好といえる。
通期業績予想についても、売上高は108億4300万円で従来予想を据え置いたものの、利益については中間期の上振れ効果を反映した。さらに下期には、新規サービスの開発を目的とした研究開発投資として合計1億円を追加で実行する計画も織り込んだ。
■コスト改善で生み出した利益の一部で投資強化
今回の業績予想修正で目を引くのは、売上高の予想を変更せずに営業利益を倍増させている点だ。従来予想では売上高108億4300万円に対して営業利益2億2800万円、営業利益率は約2.1%だった。今回の修正後は営業利益4億6200万円となり、営業利益率は約4.3%まで上昇する。
同社ではWebソリューションにおける原価圧縮と、推しカルチャー&ゲームにおけるコスト最適化が進んでいる。今回の上方修正は、こうした取り組みが利益面に具体的な成果として表れたものとみられる。
さらに注目されるのは、利益の上振れ分をすべて今期利益として残すのではなく、下期に新規サービス開発への研究開発投資を追加する点だ。コスト構造の改善で生み出した利益を、新たなサービス開発に振り向けながら、それでも通期利益予想を大幅に上回る――。
今回の修正は、アピリッツの収益性改善と成長投資の両面が進んでいることを示す内容となっている。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社アピリッツ
- 設立
- 2000年7月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員CEO 和田 順児
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高99億5500万円、営業損益3億900万円の赤字、経常損益3億1700万円の赤字、最終損益4億6500万円の赤字(2026年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4174
