【レビュー】廃病院を探索するホラー脱出ゲーム『恐怖!廃病院からの脱出:無影灯』を紹介 360度パノラマビューでリアルに探索する感覚に
夏というにはまだ早いが、このところ夏日の日が増えてきた。そうした夏の風物詩と言えば、「お祭り」や「花火」などいろいろと挙げられるが、その中の1つに「肝試し」がある。
今回は、そんな「肝試し」の気分が楽しめるホラー脱出ゲーム『恐怖!廃病院からの脱出:無影灯』を紹介したい。
■画面スワイプで360度の視点変更が可能 突然の視野外からの演出も
ザイザックスが4月21日より配信を開始した本作は、友人と肝試しのために訪れた廃病院からの脱出を目指すホラー脱出ゲーム。画面スワイプで360度視点変更ができるパノラマビューが、廃病院内の探索にリアルな感覚を味わわせてくれる。さらに視角外からの演出など、360度という視点を意識した演出を取り入れていることも、そうした感覚を増幅させる要因だろう。
ゲームは、いわゆる探索型の脱出ゲームで、廃病院内を探索し、各部屋を360度見回して、怪しい場所を画面をタップして調べていく。そうして調べていくとアイテムを入手できることがあり、このアイテムを使って少しずつ謎を解いていく。また、アイテムは2つのアイテムを組み合わせ、新たなアイテムを作らなければいけないこともある。
さらに探索を進めていくと謎解きのためにちょっとしたミッション(ミニゲーム)を行う必要がある場面にも遭遇する。もちろんこれはしっかりと自分で解くことが楽しいのだが、どうしても詰まってしまった場合は、探索中に入手できる「勾玉」を使用することで、ミッションをクリア状態にすることも可能だ。
「勾玉」はそのほかにも謎解きのヒントを取得するためにも使用でき、前述の通り探索中に入手できるほか、広告動画をみることでも入手でき、有償で購入することも可能だ。
ゲームのマネタイズという観点で見ると、有償での「勾玉」での販売はあるものの、そこまでの購入頻度があるとも思われず、これはあくまでも副次的な収益源と言えるだろう。むしろ広告動画やそのほかにもゲーム中に表示される広告による収入がむしろ主要な収益源となっているものと思われる。
■初プレイでプレイ時間は2~3時間 集中して楽しむのがベストか
ゲームのクリアまでのプレイ時間は、今回初めてプレイした筆者で約2~3時間くらいだった。時間を細切れでプレイすると探索のリアルな感覚が味わづらいため、一気にプレイすることが最もベストな楽しみ方と言えるかもしれない。
なお、筆者はスケジュールの都合で、完全に夜中にプレイすることになったこともあり、演出で予想以上にドキッとさせられることが多かった。ヘビーなホラー好きには物足らないかもしれないが、お化け屋敷のような感覚のドキドキ感は十分以上に楽しめるのではないか。
なお、本作は1回のプレイでは、すべての演出を見るとことは難しく、筆者の1回目のプレイでは70%台くらいだった。演出をどの程度見れたかなどは、実績システムという形で確認できるため、筆者ももう一度クリアを目指して挑戦してみたいと思っている。そういう意味では、やり込み要素も十分と言えそうだ。
(編集部:柴田正之)