【ワークポート調査】5月のIT業界採用動向はソフト業界で求人数が10%アップ

IT系求人・転職サイト『IT転職ナビ』を運営するワークポートは、本日(6月23日)、5月のIT業界採用動向について、ソフトウェア業界で積極的な採用を行っていなかった企業でも、人員強化を図る動きが見られた、と発表した。 ワークポートによれば、下半期(9月~10月以降)に向けた増員の影響で、グループウェアなど自社製品を扱う企業におけるエンジニアやプリセールス、導入SEなどの新規募集が増え、求人数は全体で10%アップしているとのこと。いずれの求人も年齢層は27歳か38歳くらいまで、年収レンジは400万~800万円程度の人材がターゲット。 ハードウェア業界の採用に大きな変化はなく、依然としてビジネスレベルの英語力を要するプロジェクトマネージャーや海外向け営業担当の求人が多くを占めているという。 Sier・NIerでは、前月のネットワークインテグレーターの復調に続き、システムインテグレーターの求人もエンジニアと営業を中心として増加。2次請け・3次請けSIerからの求人も増えており、全体的に受注が復活してきていることが伺える、としている。 エンジニアについては、JavaやPHPを使用したWebアプリケーション開発経験を求めるものが全体の70%を占め、ASP.NetやVB.Netでの開発経験を必須とするものも散見され、営業では製造・金融など特定業界向けの営業経験やハード・ソフトウェアを扱っている企業での営業経験を求める求人が大多数を占めた模様。 今後の見通しについて、ワークポートでは、SIerで求められているエンジニア職種と営業職種のうち、エンジニア職は求める年齢層が非常に狭く、35歳以上の転職の厳しい状況は続きそうだ、との見方を示した。また、営業職についても、求める年齢層は広いものの特定業界向けの営業経験やハード・ソフトウェアを扱っている企業での営業経験を求めるものが多く、業界経験者以外は苦戦を強いられるだろうと指摘している。   ■IT転職ナビ IT・インターネット・ゲーム業界転職支援