ゲーム大手がネット分野に経営資源集中-6月25日付けの新聞記事(1)

6月25日付けの日本経済新聞朝刊は、ゲーム大手が相次いでネットゲームやソーシャルゲーム事業の育成に注力している、と報じている。 報道によれば、家庭用ゲームソフトに比べて開発費が低く相対的に利益率が高いだけでなく、市場としても高い成長性を持つネットワークゲーム分野に経営資源を配分することで、収益の拡大を目指している、とのこと。 コーエーテクモHD<3635>は、2012年3月期に同部門の営業利益を前期比66%増の20億円に増やす計画。歴史シミュレーションゲームや無双シリーズなど、家庭用ゲームソフトでヒットした自社開発ゲームをソーシャルゲームとして提供している。ソーシャルゲーム向けの人員は、今期中に2倍の200人体制にするという。 また、スクウェア・エニックスHD<9684>もネットゲーム事業を前期比2倍の30億円とする計画。コナミ<9766>は、完全子会社ハドソンのノウハウも活かし、ソーシャルゲーム分野の売上高を2倍の300億円に増やすほか、セガサミーHD<6460>も「龍が如く」を題材にしたゲームを投入し、今週にもPC用サッカーゲームをアジアで提供するという。