バンナムHD、2Q業績予想を上方修正…営業益は230億円→320億円に上ブレへ 海外での『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』の人気化などが貢献 

バンダイナムコホールディングス<7832>は、8月4日、2017年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想の上方修正を発表、売上高は従来予想2750億円から2900億円(増減率5.5%増)、営業利益は同230億円から320億円(同39.1%増)、経常利益は同235億円から320億円(同36.2%増)、四半期純利益は同165億円から240億円(同45.5%増)に修正された。
 

ネットワークエンターテインメント事業の海外の家庭用ゲームソフトおよび国内外のネットワークコンテンツ、映像音楽プロデュース事業が好調に推移。ソーシャルゲームやスマートフォン向けゲームアプリケーション、PCオンラインゲームなどのネットワークコンテンツにおいては、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』などの国内の既存主力タイトルが安定した人気となったことに加え、アジア地域をはじめ海外で展開しているタイトルが人気となった。そうした直近の事業動向を踏まえ、第2四半期連結累計期間の予想数値が従来予想を上回る見通しになったという。

また、同日発表された2017年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高1447億円(前年同期比5.4%増)、営業利益234億円(同29.1%増)、経常利益229億円(同22.2%増)、四半期純利益185億円(同32.6%増)と大幅な増益での着地となった。
 

主なセグメントごとの状況は以下の通り。

①トイホビー事業…売上高424億円(前年同期比15.1%減)、セグメント利益29億円(同42.5%減)
国内において、「機動戦士ガンダム」シリーズや「仮面ライダー」シリーズ、「ドラゴンボール」シリーズなどの定番IP商品に加え、ターゲット拡大の一環で展開している大人層向けのコレクション性の高い商品が人気となった。海外においては、アジア地域において「機動戦士ガンダム」シリーズの商品や大人層向けのコレクション性の高い玩具などが人気となった。欧米地域では、「Power Rangers(パワーレンジャー)」シリーズの商品が堅調に推移したほか、現地発IPの商品化に取り組むなどIPラインアップの拡大を図った。しかし、全体では国内及びアジアにおいて収益性の高い商品が人気となった前年同期を下回った。

②ネットワークエンターテインメント事業…売上高913億円(同19.0%増)、セグメント利益171億円(同64.4%増)
家庭用ゲームソフトにおいては、欧米地域における新作タイトル『DARK SOULS(ダークソウル)Ⅲ』や、リピートタイトル、自社販売網を活用した他社タイトルの販売が好調に推移した。ネットワークコンテンツにおいては、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』などの国内の既存主力タイトルが安定した人気となったことに加え、海外においては『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』などのタイトルが人気となった。このほか、アミューズメント施設においては、主力施設へのリソース集中や新業態店舗の強化などの施策を推進したほか、業務用ゲーム機においては収益改善のための基盤強化に向け様々な施策に着手した。

③映像音楽プロデュース事業…売上高136億円(同18.8%増)、セグメント利益45億円(同44.5%増)
「ガールズ&パンツァー」シリーズが劇場版を中心に映像・音楽パッケージソフトや関連商品の販売が好調に推移した。また、映像コンテンツと音楽コンテンツやライブイベントの連動展開を行っているIP「ラブライブ!」シリーズの人気が続いた。このほか、「機動戦士ガンダム」シリーズでは、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ」の映像パッケージソフトなどが好調に推移した。

なお、2017年3月期通期の予想については、第3四半期連結会計期間以降に大型商戦である年末年始商戦を控えていることから従来予想を据え置いており、売上高5800億円(前期比0.8%増)、営業利益500億円(同0.7%増)、経常利益510億円(同0.4%増)、当期純利益350億円(同1.2%増)の見込み。
 
 
 
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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