昨今、VR(仮想現実)技術の実用化が加速しており、その市場規模は、平成32年には8兆円を超える規模にまで成長すると予測されるなど、今後の盛り上がりが期待されている。
特に、平成28年は「VR元年」と称されるなど、相次いでVRヘッドマウントディスプレイが製品化され、その普及が進むとともに、ゲーム業界においては、全世界累計実売4,000万台を超える家庭用ゲーム機器「PlayStation 4」と接続しVR環境を実現する「PlayStation VR」が平成28年10月に発売予定であることから、ゲーム市場の新たな発展が期待されている。
このような状況のもと、同グループでは、今後増加が見込まれるVRコンテンツのデバッグ需要に備え、いち早くVRコンテンツ専属デバッグチームを結成し、サービス提供実績を積むとともに、「VR酔い」等のVRコンテンツ特有の技術・ノウハウに関する研究を進め、平成28年8月には抽象的な概念であった「酔いやすさ」の定量化を実現する「VR酔いスコアリングサービス」の提供を開始するなど、顧客ニーズに対応した付加価値の高いサービスの開発及び提供に取り組んでいる。
今回、「PlayStation VR」の発売に向け、そのコンテンツ開発が活発化していることを背景に、当社グループのこれまでの取り組みが奏功し、「PlayStation VR」向けのゲームタイトルのデバッグの収益機会が拡大し、その受注案件が10件を突破した。
「PlayStation VR」は、その発売に先駆けた先行予約において予約完売が相次ぐなど、発売前から大きな注目を集めていることから、今後も引き続きタイトルの開発が加速すると見込まれており、当社グループでは、さらなる案件の獲得に注力していく、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社デジタルハーツホールディングス
- 設立
- 2013年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 宮澤 栄一/代表取締役社長CEO 筑紫 敏矢
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高365億1700万円、営業利益30億円、経常利益31億5200万円、最終利益7億9900万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3676