​【TGS2016】『ファイナルファンタジーXV』アクティブタイムレポート出張版 PS4Proへの対応、新作アプリの発表も

スクウェア・エニックスは9月18日、「東京ゲームショウ2016(TGS2016)」にて『ファイナルファンタジーXV(FFXV)』の最新情報を紹介するアクティブタイムレポート出張版を開催。本稿ではディレクターの田畑端氏と、宣伝プロデューサーの大藤昭夫氏が登壇したステージの模様をお伝えする。

ステージイベントの冒頭、スクリーンではTGS2016で初公開となったストーリートレーラーが上映された。2016年に入ってから世界各国のさまざまなイベントでトレーラーを出してきたが、田畑氏によると「国によってマーケティングプランは違う」と語る。プランが違えば、当然映像で流す内容も変わってくるというのだ。今回は堂々と、日本のファンに向けたトレーラーであり、日本のファンに喜んでもらうことだけを考えて作ったと田畑氏は語っていた。
 

▲ディレクターの田畑端氏(写真右)と、宣伝プロデューサーの大藤昭夫氏(写真左)


 

■『ジャスティスモンスターズファイブ』は安心して遊べる仕上がりに


壇上の2名が席に座ると、ここからはいよいよアクティブタイムレポートが本格的にスタート。まずはセブン&アイのショッピングサイトで予約受付中のグッズに触れると、大藤氏はどれも非常に高い注目度を誇っていることを明かす。グッズの中には2人が身に着けていたスカジャンもあるのだが、これはゲーム内で主人公・ノクトたちが切れることも明らかに。衣装は発売後のDLC配信という形になるそうだ。






続いては本作に関連したタイトルとして、8月29日より配信がスタートした『ジャスティスモンスターズファイブ』の話題。こちらは田畑市によると、長く遊んでいる人は「面白い」と評価してくれているという。その一方でフリーズなどの問題も抱えており、それを陳謝する一幕も。

そんなアプリの最新情報を紹介するため、プロデューサーの本橋大佐氏が登場。同氏は9月13日にアップデートを行い、端末によって発生したフリーズなどのバグを解消、ストレスになるような問題を優先的に修正していったと語る。また「気持ち良さ、爽快感を大切にしている」と語ると、以前よりもボールが飛びやすくなるよう調整したことも明かした。
 
そして10月上旬には、映像作品『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』とのコラボイベントを開催すると発表。コラボの内容は追って紹介していくとのことだ。一連の発表に田畑氏も「ちゃんと遊べるようになったので、安心してKINGSGLAIVEのイベントも楽しんでほしいです」とファンに伝えた。




 

■PS4 Proには時間をかけて調整していく

 
続いては2016 PlayStation Press Conference in Japanで発表された、『FFXV』と新型PS4の同梱版の紹介。

田畑氏は現在もPS4を持っていない人が非常に多いと話し、そんな人たちへ、少しでも多くハードを届けたいという思いから今回の同梱版が生まれたという。またデザインは主人公のノクトが旅で見つめている月がモチーフになっており、「ハードと一緒に思い出になるようにデザインを練りました」と、デザインに込めた思いも語った。
 
そしてもうひとつ、先のカンファレンスで発表されたPS4 Proについても言及。田畑氏はPS4 Proを「しっかりとパフォーマンスを引き出すと素晴らしいハード」と評するも、今から本格的に触っていく段階とのこと。『FFXV』もいずれは対応する予定とのことだが、ゲームのボリュームもあるためチューニングに時間がかかるとの見解を示した。しかしゲームのローンチタイミングでは4KやHDRに対応しているそうなので、PS4 Proでプレイする価値は充分にある。

10月1日からヨドバシAkibaにスクウェア・エニックスカフェがオープンすることがすでに発表となっているが、このカフェではオープン当初から『FFXV』を応援することも決まっている。内装は「KINGSGLAIVE」を意識したものになっており、床には敵である帝国のキャラクターがプリントされている。大藤氏は「憎くて仕方がないと思うので、店内に入ったら踏んでください」とジョークを飛ばしていた。




 

■新作アプリ『キングスナイト-Wrath of the Dark Dragon-』発表!




先に触れた『ジャスティスモンスターズファイブ』はスマートフォンアプリでありながら『FFXV』のゲーム内に登場するなど世界観を共有しているが、これに続く新たなアプリとして『キングスナイト-Wrath of the Dark Dragon-』が発表された。

『キングスナイト』は1986年、当時のスクウェアがファミコン参入第1弾ソフトとして発売された作品。生誕30周年を迎えるにあたり、アプリとして蘇ることになったのだ。

ちなみに『キングスナイト』は『FF』生みの親である坂口博信氏も深く関わった作品。そのため開発を始める前には、坂口氏とも相談する機会も作ったという。本作はiOS/Androidで2016年に配信予定。『FFXV』にはDLCで配信予定とのこと。またスマートフォン版に関しては、地域を限定してβテストも予定していると話していた。

今回のTGS2016には『FFXV』の試遊台が大々的に展開していたが、そのゲーム内にカップヌードルの看板を見ることができた。



これは実際に体験したファンの間でも話題になっており、中には「ちゃんと許可は取ってあるの?」という質問がスタッフの元に届いていたとか。こんなファンの質問に対して田畑氏は「もちろん無許可ではなく、日清食品のクリエイティブチームがデザインした正式なものです」と笑顔で回答して見せる。

ゲーム内におけるカップヌードルは主要キャラクターの1人・グラディオラスが好きという設定で、タイアップが実現する前からグラディオラスの性格として存在していたという。このような設定も、タイアップの実現に一役買ったというのだ。ゲームを進めていくとカップヌードルに絡めたクエストも登場するそうなので、どんな内容になっているのか、実際にプレイして確かめてみるのもいいだろう。

最後は11月29日の発売に向けて最新情報の数々が続々と公開。



デラックスエディションをはじめとした限定版には、新たにドラマCD「ファイナルファンタジーXV プロローグ ~旅立つ者、残る者~」の同梱が決定。ドラマCDの収録はすでに進行しており、クレイラスとグラディオラス、ニックスとノクトの関係性など、未だ明かされていないキャラクターの個性が分かる内容になるとのこと。

さらにアニメ作品『BROTHERHOOD FINALFANTASY XV』が9月30日にTOKYO MX、群馬テレビ、とちぎテレビ、BS11で放映されること、4D版『KINGSGLAIVE』の上映に関する情報や来場特典のポスターなども公開となった。
 
そして次回のアクティブタイムレポートは、9月25日にスクウェア・エニックスカフェからの生放送となり、会場には抽選で25名を招待することも決定した。カフェの本オープンは10月1日なので、それに先駆けて来場できることになる。最後に田畑氏は11月29日から「もう絶対に発売日を延ばしません」と力強く宣言すると、ファンからの熱い拍手でステージイベントは幕を閉じた。

なお、同作はアップデートでPlayStation VR(PSVR)に対応が予定されている。タイトルは『ファイナルファンタジーXV VR EXPERIENCE』として、主人公を含む4人組のひとりの視点となり、大型モンスターと対峙するシーンが描かれている。主観視点の迫力あるシーンをはじめ、本作の特徴的なシステムである瞬間移動などもVR体験として味わえる。
(取材・文:ライター  ユマ)

 
株式会社スクウェア・エニックス
https://www.jp.square-enix.com/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス
設立
2008年10月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)
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