【サイバーエージェント調査】国内動画広告の市場動向調査を実施…16年の市場規模は前年対比57%増の842億円 インフィード広告は約2.5倍に

サイバーエージェント<4751>は、動画広告に特化した研究機関であるオンラインビデオ総研が、デジタルインファクトと共同で、国内動画広告の市場動向調査を行った結果を公表した。

本調査では、インターネットを通して配信される動画広告の年間広告出稿額を推計し市場規模予測を算出している(※本調査は動画広告業界関連事業者へのヒアリング調査ならびに公開情報、調査主体およびデジタルインファクトが保有するデータ等を参考に実施)。調査結果は以下のとおり(以下、プレスリリースより)。


■2016年 動画広告市場の背景


スマートフォンやソーシャルメディアの普及により、ユーザーのオンライン動画視聴が急速に拡大しました。また、ユーザー自らが、スマートフォンなどで手軽に制作した動画コンテンツを、ソーシャルメディアなどのコミュニティーに向けた情報発信ツールとして利用するなど、オンライン上のコミュニケーション手段としての動画活用の急速な進展がみられます。

また、ソーシャルメディアや情報サイトなどを中心に、コンテンツの動画化を促進する取り組みもみられており、メディアとユーザーとのインターネットを介したコミュニケーション活動における動画の重要性は、益々高まっています。このようなユーザー動向やメディア環境の変化を背景に、企業のマーケティング活動における動画活用の需要は拡大を続けています。

10代から20代の若年層にとって、主たるメディアは、テレビからスマートフォンなどのインターネット接続端末へと入れ替わりが進む中、これまでテレビCMのマーケティングプロモーション活用における補完的な役割として活用されてきた動画広告は、現在、重要なプロモーションの1つと位置付けられ、より幅広い広告主に動画広告の活用が普及しております。

これらを背景に、動画広告市場は、2016年も引き続き高い水準で成長を継続しており、近年のインターネット広告市場全体の成長をけん引する役割を担いつつあります。業界各社による新たな特徴や技術を備えた広告商品の開発・提供が進み、更なる市場の活性化につながっています


【1】 動画広告市場推計 <デバイス別>


2016年の動画広告市場は、前年対比157%の842億円に達する見通し。
スマートフォン動画広告需要は前年対比2倍の成長を遂げ、動画広告市場全体の約7割に到達。
2022年には2,918億円に達し、うちスマートフォン比率は約84%を占めると予測。


スマートフォン端末によるユーザーの動画視聴は増加を続けています。
2015年から2016年にかけて、ソーシャルメディア上での動画コンテンツの提供が急速に進み、動画視聴のスマートフォンシフトをさらに後押ししました。また広告主は、自社商品やサービスのブランディング需要以外にも、スマートフォンアプリゲームのインストール促進をはじめとした、商品・サービスの購買促進などのダイレクトレスポンスを目的とする動画広告の出稿需要が急増しています。

これらを背景に、2016年の動画広告市場規模は、前年対比157%となる842億円に達する見通しです。また、これらをけん引したスマートフォン動画広告需要は、前年対比約2倍の成長を遂げる576億円に拡大し、動画広告市場全体の約7割を占める見通しです。

今後中長期的に、スマートフォン動画広告需要の拡大が市場成長をけん引し、2020年には2,309億円、2022年には2,918億円に達すると予想されます。
 
 

【2】 動画広告市場推計 <広告商品別>


2016年も引き続きインストリーム広告が市場全体の半分以上を占め439億円に成長し、
主流は変わらないものの、成長著しいインフィード広告は197億円、前年比約2.5倍に急増。
2022年には5倍超成長の1,018億円に達する見込み。


数年前までは大手動画配信サイトに集約されていた動画広告は、スマートフォンやソーシャルメディアでの動画視聴を前提とした新たな商品の提供が進み、広告主の選択肢が多様化されたことにより需要の分散化が進んでいます。
2016年は、引き続きインストリーム広告が市場全体の52%を占める439億円に成長し主流は変わらないものの、インフィード広告とインバナー広告を合計したアウトストリーム広告と呼ばれる広告商品の需要が急増しました。

とくに、スマートフォンでのユーザー体験を損なわない広告フォーマットの普及に沿い、インフィード広告の需要が著しく急増しており、2016年は197億円、前年比約2.5倍の成長となる見通しです。なお、2022年には5倍超成長の1,018億円に達すると予測されます。
 
 

■動画広告市場の今後の見解


動画広告は、その成長とともにインターネット広告市場における影響力が年々高まっています。
ユーザーと広告主が提供する商品・サービスとの健全なコミュニケーションにより、双方の信頼関係が醸成されるような広告体験の提供や、広告主がその効果を測定するために統一した効果指標の開発と普及が求められています。

このような取り組みが業界全体で進むことにより、動画広告市場は引き続き高い水準の成長を継続することが予想されます。当社は今後も動画広告市場の発展に寄与すべく、企業のプロモーションにおける問題解決や広告効果の向上に努めてまいります。


 
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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