年頭所感(バンダイナムコホールディングス 田口 三昭 社長)

<2017年 年頭所感>

2017年は中期計画の最終年度であり、次期中期計画へ繋ぐ年ということで、キーワードとして「結」を選びました。「結」という字は、糸と吉の組み合わせでしっかり繋ぎ合わせるという意味で、いい結果を出す、繋ぐ、そして絆という意味などもあります。

我々は今中期計画で、変化の激しい業界においても、売上高5,000億円 営業利益500億円を安定的に達成できるグループとなること。そして、最終年度には売上高6,000億円営業利益600億円を達成し、新たなステージを目指すことを目標に掲げています。最終年度にあたる2017年は、各戦略の成果、計数両面で結果を示す年となります。

「繋ぐ」という意味では、今中期計画の成果と思いを次期中期計画に繋げていかなくてはなりません。次期中期計画においても、これまで取り組んできたIP(IP:Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)ポートフォリオの充実や、新たなIP出口の創出、海外事業の拡大という戦略を継続して強化していきます。ただし、これは現在の延長線上でいいという意味ではありません。我々のやり方やビジネスモデルは、時代の変化に対応し常に刷新し続けないと劣化をしてしまいます。足元だけでなく、将来を見据えた打ち手も積極的に打ち、次期中期計画へと繋げて行きたいと思います。

さらに「結」には、人と人を繋ぐ「絆」という意味もあります。バンダイナムコグループには、様々な個性・強みを持つ会社・事業部門、そして社員がいます。これら多様性あふれる資産を活かし、IPの特性にあった最適な商品・サービスでIP価値の最大化を目指すことが、我々ならではのユニークな特徴です。One BANDAI NAMCOとして緊密な連携と絆を深めることで、我々にしかできないエンターテインメントを広げていきたいと思います。

昨年は、じっくり作り上げられた質の高いモノが市場から高評価を得られた年でした。我々もお客様に評価され信頼される良質な商品・サービスをつくった結果、収益につながるということが目指すべき姿だと思います。時代や、エンターテインメントを提供する手段は変わっても、価値を決める主導権はお客様にあります。2017年もお客様としっかり向き合うことで絆を深め、バンダイナムコグループからいい商品・いいサービスを提供し、楽しさを世界中に広げていきましょう。
 
 ㈱バンダイナムコホールディングス 代表取締役社長
田口三昭
 
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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