クックパッド<2193>は、1月23日、Rubyの言語処理系分野で活躍するフルタイムRubyコミッター・笹田耕一氏(写真左)が入社したと発表した(写真右は、同社CTOの成田 一生氏)。
笹田氏は、Rubyの言語処理系の主要機能を開発するコミッター。クックパッドでは、2008年より日本発のプログラミング言語Rubyを採用し、Ruby on Railsを基盤にサービスを展開してきた経緯があり、同氏がクックパッドに加わることで、Rubyの改善・開発を加速すると同時に、より生産性の高い技術者チームがサービスのユーザー体験を向上させていくことを期待しているという。
【笹田耕一氏のコメント】
Rubyはクックパッドを含め、世界中に多くの利用者を擁するプログラミング言語です。私は10年以上、Rubyの性能改善に携わってきました。クックパッドは世界でも最大規模のRubyユーザー企業であるため、性能改善に大きなやりがいを感じています。このような環境で、引き続き性能改善、および次期メジャーバージョンである「Ruby 3」の実現をめざし、クックパッドを含むすべてのRubyユーザーに最高の言語処理系を届けることができるよう開発を進めます。また、言語処理系のような低レイヤーの技術を伝えることで、クックパッドの技術力のさらなる向上に寄与し、「毎日の料理を楽しみにする」という目標の達成に貢献します。
【笹田耕一氏のプロフィール】
大学在学時からRuby向け仮想マシンYARVを開発し、2007年に「Ruby 1.9」に採用される。以降、Rubyコミッターとして、言語処理系の高速化に従事し、仮想マシンやガーベージコレクションの性能改善などを行なう。東京大学大学院情報理工学系研究科助手、助教、講師(2006~2012)。株式会社セールスフォース・ドットコム、Heroku, Inc.(2012~2017)。Rubyアソシエーション理事(2012~現任)。博士(情報理工学)。
会社情報
- 会社名
- クックパッド