ハックは、世界初(同社調べ)のMinecraft用「プログラミング教育・学習向けMod」である『8x9Craft(ハッククラフト)』のβ版をリリースしたことを発表した。正式版は３ヶ月以内にリリースを予定している。これまでもMinecraftを通じてプログラミングが出来るツールは利用されているが、「Minecraftを楽しむためのツール」の延長線であり、教育学習に適さない箇所が多かったという同社の経緯から、本サービスは開発されている。『8x9Craft』ではプログラミング教育・学習を行う上で、従来のツールでは不足していた箇所を補う機能が実装されている。
<特徴>
1.「プログラミング教育・学習向け」に作られているツール
従来のツールではプログラムの最適化を判定してプログラムの優劣をつけることは難しかったが、『8x9Craft』であれば「スコア」という概念を用いてプログラムの優劣をつけることが可能となっており、より最適なプログラムの書き方を突き詰められる。
また、ComputerCraftにてプログラミングエディタが使いにくい点も大きな障害でもあるため、Microsoft社製のオープンソースエディタ、MonacoEditorをベースにした、使いやすいエディタを実装している。
2.JavaScriptが学習できるMod
Minecraftでプログラミングが出来る従来のツールはLua言語のものが多く、学習成果が身近なアプリ開発等に直結するものではなかったが、『8x9Craft』はJavaScriptが学習できるModとなっており、学習成果を身近なアプリ開発等に活かせやすくなっている。
3.基本的に無料で使用可能
『8x9Craft』は非商用では無料で使用可能となっており、商用版にても2017年夏頃にリリースを予定している。同社が運営しているキッズプログラミングスクール8x9（ハック）では、現在テスト的に本サービスを取り入れており、4月から本格的に運用していく予定している。
本サービスは指導者がいれば小学3年生以上、単独であれば小学5年生以上と幅広い年齢の利用を想定している。株式会社ハックは子供向けプログラミング教室を運営や独自エディタやモジュールの開発の他に、イベントの開催や書籍の出版も手がけている。同社では、子どもたちが楽しくプログラミングを学べ、体系的にプログラミング的思考を育み、社会が求める人物像に近づいていく支援を行っている。
