ジョリーグッドは、4月12日、世界初のVRコンテンツ解析に対応した人工知能エンジン「VRCHEL」(ヴァーチェル)を開発したと発表した。ここを用いた新サービス第一弾を、4月、ラスベガスで開催する国際放送機器展「NAB SHOW」で発表する。
これは、独自のアルゴリズムで360°VR映像と音声を解析し、そこに写っている物や人、企業ブランドの解析に加え、シーン構成や音声、雰囲気までも分析し、多様化したVRのビジネスニーズの中に様々な相関性を見い出すことができる人工知能エンジン。
テレビ、広告、VRビジネスを網羅するプロフェッショナルと、人工知能開発のエキスパートが組んで開発した、“メディアビジネスのためのAI”。人工知能が可能な解析や学習技術を、メディアビジネスの加速・拡大に活かしやすく設計されており、既存ビジネスフローの短縮はもちろん、言語や業種を超えたメディアビジネスの拡大を実現する、としている。
サービスの特徴は以下のとおり。
■特長1:同時に様々な属性を検出
これまでの映像解析では、画像解析による写っている物の認識しかできませんでした。VRCHELでは、パターン認識や機械学習を用いて、映像の解析や音声認識、自然言語処理など複数の解析を一度に行うことにより、コンテンツの場所や写っている物、企業ブランドだけでなく、シーン構成、出演者の属性、言語、そして雰囲気に至るまで、これまでの画像認識では難しかった、コンテンツ内容を詳細に把握することができます。
■特長2:ユーザーの視聴行動を学習
VRCHELは、投入時のコンテンツ解析だけでなく、配信中のアプリから、ユーザーの視聴行動を学習することで、認識率を永続的に高めることが可能です。また、国や業種ごとの趣向や視聴パターンを学習し、最適なコンテンツや情報をマッチングすることもできます
■2D動画やCM映像も解析可能
VRCHELは、360°VR動画だけでなく、2D動画やCMを解析して、同様に詳細な属性を取得することも可能です。これにより、映像ビジネスにおける、様々なビジネスマッチングを自動化し、翻訳機能により国境を超えたビジネス拡大を実現することができます。