【イベント】舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜 をレポート...物が語る「物語」、刀剣男士達の様々な成長が描かれる
マーベラス<7844>は、舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜において、本日6月1日より東京・銀河劇場にて上演を開始する。
舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜は、DMM GAMESとニトロプラスの『刀剣乱舞-ONLINE-』の舞台作品第二弾となる。前作にあたる舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺から登場する刀剣男士、「三日月宗近」、「山姥切国広」、「燭台切光忠」、「鶴丸国永」、「小夜左文字」に加え、「大倶利伽羅」、「太鼓鐘貞宗」、「歌仙兼定」が新たに登場する。
本稿では、舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜の上演に先駆けて行われた囲み会見と、ゲネプロの様子をレポートする。
舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜 あらすじ
西暦2205年。
歴史改変を目論む「 歴史修正主義者」が過去への攻撃を開始した。対峙する時の政府は歴史の守りとして「審神者」なる者を過去へと派遣する。物の心を 励起れいきする審神者の力によって生み出された、刀剣に宿りし付喪神「刀剣男士」たちは、審神者と共に歴史を守る戦いへと身を投じる。
本丸では、小夜左文字がなにやら気落ちした様子であった。近侍である山姥切国広は、悩みを聞きだそうとするが、小夜は山姥切を避けるような態度を見せる。また、延享四年へと調査任務に赴いた大倶利伽羅と歌仙兼定は、任務先で仲違いをしてしまう。大倶利伽羅と同じく元伊達家の刀である燭台切光忠、鶴丸国永、そして本丸の新たな仲間として顕現した太鼓鐘貞宗は、ふたりの仲違いを解決しようと思案する。鶴丸がなにか良い案はないか主に相談すると、主から意外な任務が下された。三日月宗近は、そんな本丸を見守っている。
一方、戦国の世では、豊臣秀吉による天下統一が果たされようとしていた。その時代の移り目に、終わりゆこうとする戦国を憂うひとりの男がいた。その男、伊達藤次郎政宗。天下人への夢を燻らせ続ける政宗に、彼と信義の絆で結ばれた盟友・細川与一郎忠興は、やがて来る泰平の世を生きていくことを諭す。政宗が天下人となることは《見果てぬ夢》なのか...
ある日、刀剣男士たちに出陣の命が下りる。出陣先は、慶長5年(1600年)、徳川家康率いる東軍と、毛利輝元・石田三成らが率いる西軍とが大激突を繰り広げた天下分け目の大戦 関ヶ原の戦い。
そこで刀剣男士たちがみたものは――
■刀剣男士の成長の旅路は始まったばかり...8振りの刀剣男士が応じた囲み会見
囲み会見には、三日月宗近役の鈴木拡樹さん、山姥切国広役の荒牧慶彦さん、大倶利伽羅役の猪野広樹さん、燭台切光忠役の東啓介さん、太鼓鐘貞宗役の橋本祥平さん、小夜左文字役の納谷健さん、歌仙兼定役の和田琢磨さん、鶴丸国永役の健人さん8名が応じた。
まず最初に、今回の舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜では、新たな刀剣男士3振りが新登場となったことで座組にどんな変化があったのか、そして新しい刀剣男士を演じる3名は現在どんな気持ちを抱いているのか、そんな質問が飛び出した。
座長である鈴木さんは、「前回は再演、今回は新作ということで新しい物語を新しいメンバーで描いて行きます。今回のお話は刀剣男士達の成長を描いています。元の主の歴史にあらがう刀剣男士達の性格の部分もより濃く出ていると思います。」と語った。
同じく前作に引き続き登場する山姥切国広役の荒牧さんは、「今回また物語に山姥切国広が出ることがとても嬉しく、また、新しく加わったメンバーも親しみがあるメンバーと共に切磋琢磨して作り上げてきました。」とコメント。
今回新刀剣男士として登場する大倶利伽羅役の猪野さんは、「前作をDVDで見させて頂き、なんで自分が出ていないのだろうととても悔しく思っていました。だからこそ今回大倶利伽羅として出演できることが率直に嬉しいです。2.5次元ぽくない、『刀剣乱舞』だからこその時代劇を楽しんで頂けるようにがんばります。」と意気込みを語った。
燭台切光忠役の東さんは、「引き続きこの作品に出演できることを光栄に思っています。この作品が発表されたときに、伊達のお話ということで稽古前からとても期待していました。また、新しいメンバーも頼りがいのある人たちばかりでたくましい作品になったと思います。」と話した。
新刀剣男士の太鼓鐘貞宗役の橋本さんは、「僕も猪野さんと一緒にDVDで前作を見させて頂き、とても出たいと思った作品でした。稽古の最初の段階から攻めの姿勢の意識を持って、ここ迄戦ってきました。いい意味でこの作品の流れを変えられるように新しいメンバーとしてがんばります。」と答えた。
鶴丸国永役の健人さんは「再演から参加し、またこの舞台に立てることを光栄に思っています。今回は伊達の刀が多く登場するので、彼らの雰囲気を感じてもらえたら嬉しいです。」とコメントした。
小夜左文字役の納谷さんは、「刀の一振り一振りが今迄見せていなかった内面の深い所を出しています。早く幕が開くのが楽しみです。」と話した。
歌仙兼定役の和田さんは、「発表から多くの人たちがとても期待していた作品です。新たな『刀剣乱舞』の世界を見せるのが楽しみです」とコメントした。
最後に、意気込みとして座長の鈴木さんが、「今作は刀の成長を描いた物語です。刀の成長ってなんだろう?と思うかもしれませんが、それは劇場で是非見て頂きたいともいます。刀である彼らの成長の旅路は始まったばかりです。是非お楽しみにしてください」と語り、囲み会見を締めた。
■物が語る「物語」...刀としての物語に抗う刀剣男士達
舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜では、刀剣男士・太鼓鐘貞宗が新たに励起された所から話が始まる。内番等の本丸の日常を謳歌する刀剣男士達。そんな中、この本丸の近侍である山姥切国広は一緒に遠征に出た小夜左文字が何やら気落ちしているのが気になる様子。
また、鶴丸国永は平和な日常を少々退屈だと三日月宗近にぼやく。雅を愛する歌仙兼定と慣れ合わない大倶利伽羅は、一緒に遠征に旅立つが任務先で仲違い。戦以外に興味を持たない大倶利伽羅に対し、歌仙兼定は「東北の田舎侍の刀」と揶揄する。歌仙兼定は、伊達の刀達を小夜左文字の教育上よくないと話すが、小夜左文字は彼らは強い刀達だと見た目に反し大人な意見をしたりする。
こんな彼ら、そして気落ちしている小夜左文字の為、他の刀剣男士達は様々な策をねる。燭台切光忠は、お得意の料理を披露。山姥切国広に割烹着を着せて助手にし「MITSU'S KITCHIN」を開催。伊達政宗が考えたとされるずんだ餅をふるまう。燭台切光忠はパクチーおにぎりなる物を大倶利伽羅に差し入れたりもしていたが、どうやらあまりお気に召さなかった様子。
そんなことで何か良い案は無いかと鶴丸国永は審神者に相談。審神者から、遠征をかねた「遠足」を提案される。関ヶ原の戦いの一年前1599年に刀剣男士達は遠征に旅立つ。そこで出会ったのは、未だ天下統一への夢をくすぶらせ続けている伊達政宗だった。刀剣男士はこの地で時間遡行軍の気配を感じ取る。伊達政宗はこの頃、終わり行く戦国の世を惜しむが、彼の盟友・細川忠興は、平和な世を生きることを諭す。
歴史改竄の気配を察知した審神者は、三日月宗近、燭台切光忠、太鼓鐘貞宗、大倶利伽羅、鶴丸国永、歌仙兼定の6振を関ヶ原の戦いに送り込む。そこで彼らが見た物とは。そして、小夜左文字の求める強さとは。歌仙兼定と大倶利伽羅の仲の行方は。様々な成長の物語と共に、暁の時が明けようとしていた。
前作では、織田信長という歴史上の人物を取り巻く刀達の物語を描いた舞台『刀剣乱舞』。今回は、伊達の刀達と細川の刀達が中心となり話が進む。彼らは元の主の物語を背負い、その性質を色濃く持つ存在ではあるが、舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜では、その彼ら自身の物語に抗い、葛藤をすることとなる。彼らを見守る、比較的本丸を俯瞰で見ている三日月宗近に対し、長く存在し様々な主の元を転々とした鶴丸国永は「この本丸の刀」としての意識を三日月宗近に植え付けようとする場面もあり、元の主・刀派を超えた刀剣男士の関係性が垣間見える。
前作の軍議に代わり、新たなお楽しみ(?)ポイントも存在。先に書いた燭台切光忠の「MITSU'S KITCHIN」では、刀剣男士の日常をコミカルに描く。余談だが燭台切光忠はラーメンも作れるようで、屋台「ラーメン光忠」もオープンさせる。装飾は太鼓鐘貞宗が担当したので、ハデな外装である。
そんな舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜、本日より東京公演が、6月29日より京都公演、7月13日からは福岡公演が予定されている。また、大千秋楽である7月14日では、全国の映画館でライブビューイングの開催も決定している。
舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜 公演概要
■原案: 「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)
■脚本・演出: 末満健一
■音楽:manzo テルジヨシザワ
■出演:
三日月宗近:鈴木拡樹 山姥切国広:荒牧慶彦/
大倶利伽羅:猪野広樹 燭台切光忠:東啓介 太鼓鐘貞宗:橋本祥平 鶴丸国永:健人/
小夜左文字:納谷健 歌仙兼定:和田琢磨/
伊達政宗:富田翔 細川忠興:早乙女じょうじ 片倉景綱:高松潤
■日程:
【東京】天王洲 銀河劇場/ 2017年6月1日(木)~25(日)
【京都】京都劇場/2017年6月29日(木)~7月2日(日)
【福岡】福岡サンパレス ホテル&ホール/2017年7月13日(木)~14日(金)
■関連サイト
©舞台『刀剣乱舞』製作委員会(マーベラス/ニトロプラス/東宝/DMM.com)
会社情報
- 会社名
- 株式会社マーベラス
- 設立
- 1997年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高294億9300万円、営業利益24億1500万円、経常利益30億200万円、最終損益5億1700万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7844
会社情報
- 会社名
- DMM GAMES(EXNOA)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ニトロプラス
- 設立
- 2000年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 小坂 崇氣