なぜ今PCプラットフォームなのか? アプリパブリッシャーが明かしたPCゲーム市場とプラットフォームに期待すること、DMM GAMESを選んだ理由
DMMゲームズは、9月21日に「東京ゲームショウ2017」のDMMゲームズブースで「アプリパブリッシャーだからこそ見えるPC市場」と題するパネルディスカッションを行い、シリコンスタジオ執行役員の河原典昭氏、オルトプラス執行役員ゲーム事業本部長の北村紀佳氏、フォワードワークス エグゼクティブディレクターの川口智基氏、SinceTimes 日本法人 (日本華清飛揚) 取締役の森昭生氏が登壇した。モデレーターはAppLovin Director, Business Developmentの坂本達夫氏が務めた。
▲シリコンスタジオ執行役員の河原典昭氏。当日『テラバトル2』をリリース。18年には同社初の女性向けコンテンツ『パレットパレード』をマルチデバイスで配信予定。以前アプリとして配信した『WONDER BLOCKS』を売り切り型としてPCとスマホ向けに配信すると発表。
▲オルトプラス執行役員ゲーム事業本部長の北村紀佳氏。スマホアプリで配信中の『結城友奈は勇者である 花結いのきらめき』を近日中にDMMのPCプラットフォームで提供予定。
▲フォワードワークス エグゼクティブディレクターの川口智基氏。スマホアプリが9月28日配信開始となる『ソラとウミのアイダ』だが、アニメ、舞台、コミックなどマルチメディア展開を予定し、2018年春以降にDMMでPC版の提供を発表。
▲SinceTimes 日本法人 (日本華清飛揚) 取締役の森昭生氏。『戦艦帝国』を開発しているが、DMMプラットフォームでPC版『真 戦艦帝国』を配信予定。間も無く事前登録が開始されることを明かした。
▲AppLovinのDirector, Business Developmentの坂本達夫氏。
パネルディスカッションは「なぜ今PCプラットフォームなのか?」、「DMM GAMESを選んだ理由は?」、「今後プラットフォーマーに求めることは?」をテーマに行った。
① なぜ今PCプラットフォームなのか?
日本はモバイルのゲーム市場は規模も大きい中で、なぜゲームアプリのパブリッシャーはDMMのPCプラットフォームへの展開を行うのかというモデレーターの坂本氏の質問からパネルディスカッションは始まった。
最初に、河原氏は、PCユーザーは継続率や課金の数値も高く、ロイヤルカスタマーになりやすいことを一番の理由に挙げた。また日本の商習慣であるシリアルコードが使えることも大きな理由であり、exeで開発を行っているためPCへの展開で特にリソースが増えないことも理由のひとつという。ユーザーとのつながる場を増やすためにPC展開を行っていると語った。
森氏は、中国では総売上が256億ドルぐらいあり約半分がPCとなり、中国に比べると日本はPCゲームではまだ未成熟と語った。中国ではデバイス間で同期することは少なく、モバイルは隙間の時間に、PCはがっつりゲームを遊ぶというようにユーザーの楽しみ方が分かれているという。PCで開発することがスタンダードになっている中国の企業からすれば、日本でのPCゲーム展開はジレンマに感じる部分もあると語った。
またPCへの展開によって、ユーザーが外出中はモバイルで、自宅などではPCの大きな画面でというようにマルチデバイスで遊べることが大きなメリットと語ったのは北村氏と川口氏だ。
北村氏は移動中や隙間時間はスマホで家では大きなPC画面でフルボイスや滑らかなアニメーションをよりユーザーに楽しんでいただけると考えているという。また『結城友奈は勇者である』のIPを盛り上げていくにあたり、PCとスマートフォンにより幅広いデバイスで提供することでIPの認知度向上も期待しており、PC版の提供のタイミングは10月から開始アニメの第二期と重なるが、これは他のマルチメディア展開にあわせていると語った。様々なメディアミックスを行っているためシリアルコードが使用できるなどの自由度が高いこともメリットのひとつだという。
川口氏は、『ソラとウミのアイダ』は新規IPとなるため、世界観や物語をできる限り多くの方に知ってもらい楽しんでもらうためにマルチメディア展開を行い、よりユーザーとゲームへの接点を増やすためにPC展開を決めたという。
最初に、河原氏は、PCユーザーは継続率や課金の数値も高く、ロイヤルカスタマーになりやすいことを一番の理由に挙げた。また日本の商習慣であるシリアルコードが使えることも大きな理由であり、exeで開発を行っているためPCへの展開で特にリソースが増えないことも理由のひとつという。ユーザーとのつながる場を増やすためにPC展開を行っていると語った。
森氏は、中国では総売上が256億ドルぐらいあり約半分がPCとなり、中国に比べると日本はPCゲームではまだ未成熟と語った。中国ではデバイス間で同期することは少なく、モバイルは隙間の時間に、PCはがっつりゲームを遊ぶというようにユーザーの楽しみ方が分かれているという。PCで開発することがスタンダードになっている中国の企業からすれば、日本でのPCゲーム展開はジレンマに感じる部分もあると語った。
またPCへの展開によって、ユーザーが外出中はモバイルで、自宅などではPCの大きな画面でというようにマルチデバイスで遊べることが大きなメリットと語ったのは北村氏と川口氏だ。
北村氏は移動中や隙間時間はスマホで家では大きなPC画面でフルボイスや滑らかなアニメーションをよりユーザーに楽しんでいただけると考えているという。また『結城友奈は勇者である』のIPを盛り上げていくにあたり、PCとスマートフォンにより幅広いデバイスで提供することでIPの認知度向上も期待しており、PC版の提供のタイミングは10月から開始アニメの第二期と重なるが、これは他のマルチメディア展開にあわせていると語った。様々なメディアミックスを行っているためシリアルコードが使用できるなどの自由度が高いこともメリットのひとつだという。
川口氏は、『ソラとウミのアイダ』は新規IPとなるため、世界観や物語をできる限り多くの方に知ってもらい楽しんでもらうためにマルチメディア展開を行い、よりユーザーとゲームへの接点を増やすためにPC展開を決めたという。
② DMM GAMESを選んだ理由は?
PCプラットフォームへの進出をする理由を話した各ゲーム会社だが、多くのプラットフォームがあるなかで今回なぜDMM GAMESを選んだのだろうか。
『真 戦艦帝国』を配信予定の森氏は、DMMプラットフォームには『艦隊これくしょん』があり戦艦のゲームが並ぶことになるが、『艦隊これくしょん』と『戦艦帝国』を同時に遊んでいるユーザーも多く、相乗効果が期待できるのではないかと語った。またPCで提供することは自分たちからすれば当たり前のことであり、特別ではないということを見せたかったという。日本でのPCゲーム市場の拡大という意味でも自分たちが進出することで貢献できることもあるのではないかと語った。
川口氏は、多くのユーザーにゲームの魅力を伝えていくためにはゲームメーカーとプラットフォームが協力する必要があると語った。今回DMMと話をしたときにゲームの世界観や趣旨に共感し理解いただき、フォワードワークスとして最初のPCタイトルとなるがDMMが様々なサポートをしてくれるということで決めたという。具体的なサポートとして、より早く効率的にユーザーさんに提供できる環境の構築がすすめられているという。
河原氏は、ゲームの遅延はユーザーが飽きるなど鮮度が落ちることがあり、『テラバトル2』はネイティブ版とPC版を同時リリースしたいと思っていたという。様々なプラットフォームと話をしたが、最も共感してくれたのがDMMだったという。
また河原氏は集客についてのメリットにも触れて、実際に1万人突破のスピードはどの広告プラットフォームよりもDMMのPCプラットフォームが最も速かったという。事前ガチャは短期間で20万回まわされるなどアクティブなユーザーが数十万単位で存在すると思うので、できれば他の会社は進出して欲しくとないという本音も飛び出した。
北村氏は、河原氏と同様に様々なプラットフォームからお話や協力の提案もあったが、IPの認知度をしっかりと向上させて、スマホとPCで育てていきたいというニーズを理解してくれたのがDMMだったという。例えば今回はTGSのDMMブースでも一般日にイベントを行うなどIPの認知度向上で協力している。
モデレーターの坂本氏は、各社ビジネスライクな判断ではなく、一緒にやっていける仲間としてDMMを選んでいるという印象が強いと本テーマを振り返った。
『真 戦艦帝国』を配信予定の森氏は、DMMプラットフォームには『艦隊これくしょん』があり戦艦のゲームが並ぶことになるが、『艦隊これくしょん』と『戦艦帝国』を同時に遊んでいるユーザーも多く、相乗効果が期待できるのではないかと語った。またPCで提供することは自分たちからすれば当たり前のことであり、特別ではないということを見せたかったという。日本でのPCゲーム市場の拡大という意味でも自分たちが進出することで貢献できることもあるのではないかと語った。
川口氏は、多くのユーザーにゲームの魅力を伝えていくためにはゲームメーカーとプラットフォームが協力する必要があると語った。今回DMMと話をしたときにゲームの世界観や趣旨に共感し理解いただき、フォワードワークスとして最初のPCタイトルとなるがDMMが様々なサポートをしてくれるということで決めたという。具体的なサポートとして、より早く効率的にユーザーさんに提供できる環境の構築がすすめられているという。
河原氏は、ゲームの遅延はユーザーが飽きるなど鮮度が落ちることがあり、『テラバトル2』はネイティブ版とPC版を同時リリースしたいと思っていたという。様々なプラットフォームと話をしたが、最も共感してくれたのがDMMだったという。
また河原氏は集客についてのメリットにも触れて、実際に1万人突破のスピードはどの広告プラットフォームよりもDMMのPCプラットフォームが最も速かったという。事前ガチャは短期間で20万回まわされるなどアクティブなユーザーが数十万単位で存在すると思うので、できれば他の会社は進出して欲しくとないという本音も飛び出した。
北村氏は、河原氏と同様に様々なプラットフォームからお話や協力の提案もあったが、IPの認知度をしっかりと向上させて、スマホとPCで育てていきたいというニーズを理解してくれたのがDMMだったという。例えば今回はTGSのDMMブースでも一般日にイベントを行うなどIPの認知度向上で協力している。
モデレーターの坂本氏は、各社ビジネスライクな判断ではなく、一緒にやっていける仲間としてDMMを選んでいるという印象が強いと本テーマを振り返った。
③ 今後プラットフォーマーに求めることは?
最後のテーマとして、今後ゲーム会社がプラットフォームに求めることについてディスカッションを行った。
川口氏は、プラットフォームはたくさんのタイトルがあって、多くのユーザーが訪れてくださることが、重要だと思うので、今まで以上にプラットフォームを拡大してほしいという。特に今回は新規IPでもあり、まずは多くのユーザーの目に触れていただき、そしてより多くのユーザーに遊んでいただきたいと語った。
河原氏は、良いコンテンツが集まると良いユーザーが集まるので、DMMなどのプラットフォームにはより良いコンテンツを集めてもらいたい。コンテンツファーストとしてユーザーがたくさん集まり、その中で自分たちが勝てるコンテンツを作れば自分たちのビジネス機会も増えるのではないかと考えているという。
北村氏は、日本においてPCでゲーム遊ぶという文化を作って欲しいと語った。文化がないとユーザーは集まらず、ビジネスもできないので、プラットフォームには良質なコンテンツを集めて、IPを一緒に育てていくことを期待している。その中で自分たちは良いゲームをつくってユーザーに届けていきたいと語った。
森氏は、中国のプラットフォームを例に集客でも期待していると語った。中国ではプラットフォームが広告宣伝をするという。その分プラットフォーム手数料は約60%となるが、30%は広告宣伝費と考えている。森氏は、DMMは中国のプラットフォームと似ていると感じており、集客という意味でもDMMのプラットフォームには期待している。過去の失敗事例も隠さず開示してくれるなど信頼しているパートナーだと語った。
川口氏は、プラットフォームはたくさんのタイトルがあって、多くのユーザーが訪れてくださることが、重要だと思うので、今まで以上にプラットフォームを拡大してほしいという。特に今回は新規IPでもあり、まずは多くのユーザーの目に触れていただき、そしてより多くのユーザーに遊んでいただきたいと語った。
河原氏は、良いコンテンツが集まると良いユーザーが集まるので、DMMなどのプラットフォームにはより良いコンテンツを集めてもらいたい。コンテンツファーストとしてユーザーがたくさん集まり、その中で自分たちが勝てるコンテンツを作れば自分たちのビジネス機会も増えるのではないかと考えているという。
北村氏は、日本においてPCでゲーム遊ぶという文化を作って欲しいと語った。文化がないとユーザーは集まらず、ビジネスもできないので、プラットフォームには良質なコンテンツを集めて、IPを一緒に育てていくことを期待している。その中で自分たちは良いゲームをつくってユーザーに届けていきたいと語った。
森氏は、中国のプラットフォームを例に集客でも期待していると語った。中国ではプラットフォームが広告宣伝をするという。その分プラットフォーム手数料は約60%となるが、30%は広告宣伝費と考えている。森氏は、DMMは中国のプラットフォームと似ていると感じており、集客という意味でもDMMのプラットフォームには期待している。過去の失敗事例も隠さず開示してくれるなど信頼しているパートナーだと語った。
会社情報
- 会社名
- 株式会社オルトプラス
- 設立
- 2010年5月
- 代表者
- 代表取締役CEO 石井 武
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高43億8700万円、営業損益5億5600万円の赤字、経常損益5億2200万円の赤字、最終損益4億2000万円の赤字(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3672
会社情報
- 会社名
- シリコンスタジオ株式会社
- 設立
- 2000年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶谷 眞一郎
- 決算期
- 11月
- 直近業績
- 売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3907
会社情報
- 会社名
- DMM GAMES(EXNOA)
会社情報
- 会社名
- 株式会社フォワードワークス
- 設立
- 2016年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 植田 浩