ネルケプランニングは、11月4日より、ミュージカル『刀剣乱舞』〜つはものどもがゆめのあと〜の上演を開始する。ミュージカル『刀剣乱舞』は、大人気ブラウザ・スマートフォンゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』をミュージカルにしたもので、現在まで、阿津賀志山異聞、幕末天狼伝、三百年の子守唄の3作が上演されており、本作は4作目に当たる。
今回登場する刀剣男士は、阿津賀志山異聞より登場していた、三日月宗近、小狐丸、岩融、今剣の三条派の4振りに加え、髭切、膝丸という源氏の重宝とされた刀の6振りが出陣する。
本稿では、上演に先駆けて行われた出演者による囲み会見と、ゲネプロの様子をお伝えする。
■三条派、そしてゴールデンルーキー2振りが登場した囲み会見
囲み会見に応じたのは、三日月宗近役の黒羽麻璃央さん、小狐丸役の北園 涼さん、岩融役の佐伯大地さん、今剣役の大平峻也さん、髭切役の三浦宏規さん、膝丸役の高野 洸さん、そして本作の演出を担当する茅野イサムの7名だ。
ミュージカル『刀剣乱舞』〜つはものどもがゆめのあと〜の初日を迎えるにあたっての意気込みや本作の見所をそれぞれ語ってくれた。
黒羽さんは、「刀剣男士は歴史を守るものだと思っていたが、今回の刀剣男士は1部と2部ともだいぶ攻めの姿勢をとっており、他の3タイトルとは違った味を出している作品担っていると思います。審神者のみなさまの想像の遥か上をいく舞台にしていきます。」と意気込みを語った。
北園さんは、「現在初日を控えてシンプルに緊張しています。この作品の開幕をとても楽しみにしていましたし、阿津賀志山異聞を経て刀剣男士としてどれだけ成長したかが込められている作品になっています。」と話した。
佐伯さんは、「阿津賀志山異聞から、刀剣男士暦が長く、苦楽を共にしてきた仲間がいることをとてもこころ強く感じています。舞台では、精一杯演じ、新たな自分、新たな刀剣男士に出会えるように、最高傑作になるようがんばります。」と力強く語った。
大平さんは、「歴史は証明できない事柄が多く、もしかしたらこんなこともあったのではないか?というような話が多々あります。このミュージカル『刀剣乱舞』〜つはものどもがゆめのあと〜が、100年後源義経の歴史として残ったらいいな。」と、源義経の守り刀、今剣役としての歴史に思いを馳せる。
対して今回新登場となる三浦さんは、「今ここに立てていることがとても光栄です。すごく憧れていた舞台なので夢のような気がしています。憧れの先輩たちと共に、弟と頑張っていきたいと思います。」とフレッシュなコメントをし、高野さんは、「演じるにあたっての課題が多く、4人の先輩方にすごく優しくしてもらい、稽古をしてきました。初日緊張してますが、千秋楽までしっかり演じていきます。」と、決意を語った。
演出家の茅野氏は、「トライアル公演から丸2年、一番驚くのが三条のメンバーの成長です。彼らの成長が本丸の成長に重なっているなと思っています。また、我らの本丸にゴールデンルーキーが登場しました。若い彼らではありますが、図太く物怖じせず稽古をしてきました。先輩たちがリードをし、いい稽古場の雰囲気をつくっていました。彼らはお芝居についてはルーキーですが、ダンスや歌については4振りが教えを請う場面もありました。」と、稽古場の様子を語った。また本作の見所について、「今回は衝撃作というべき、刀剣乱舞の深い世界に踏み込んでいる内容となっています。今まで踏み込んでなかった部分が明かされるので、審神者のみなさまは驚くのでは。」と語ったり、囲み会見を終了した。
■己の存在が揺らぐとき。 阿津賀志山異聞の続編とも言える〜つはものどもがゆめのあと〜
ストーリー
本丸に新たな刀剣男士が加わった。源氏の重宝とされた髭切と膝丸である。小狐丸は、先の阿津賀志山への出陣に思いを馳せ、源氏との浅からぬ縁を持つ2振りの存在が、今剣に義経との悲しい別れの記憶を呼び起こさせ、再び心を乱すのではないかと案じるのだった。
審神者から招集がかかり、新たな部隊が編成された。三日月宗近、小狐丸、岩融、今剣、そして本丸にやってきたばかりの髭切、膝丸の兄弟の6振り。彼らが向かう先は、かつても訪れた平安末期から鎌倉初期、つまりは源頼朝が弟・義経の軍勢を追い詰め滅ぼし、鎌倉幕府を打ち立てた時代だ。再び義経・弁慶と相まみえることに動揺を隠せない岩融をよそに、今剣は自ら隊長を申し出るのだった。
本作ミュージカル『刀剣乱舞』〜つはものどもがゆめのあと〜は、小狐丸の舞から始まる。おそらく小鍛冶をイメージした舞は、「あどうつ聲」というナンバーに乗せて、力強く洗練されたものとなっている。
小狐丸は心配事のある審神者のために舞を踊ったようだ。審神者の心配事というのは、新たに本丸に加わった刀剣男士・髭切と膝丸についてだ。源氏の重宝とされたこの2振りの存在が、源義経の守り刀であった今剣のこころを乱すのではないかと案じ、小狐丸に今剣を見守るように命じる。
そんな今剣と、弁慶の薙刀と言われている岩融は、本丸の他の刀剣男士のために演劇の稽古をしている。義経と弁慶の出会いが、「千本目のちぎり」というナンバーに乗せて演じられる。また、彼らは歌舞伎の演目「勧進帳」の練習をすることになる。
新刀剣男士の髭切は、マイペースな気質から三日月宗近と気が会う様子。髭切の弟である膝丸は、未だに名前を髭切に覚えられていないようだ。髭切・膝丸については、ラップ調の「双つの軌跡〜となり〜」という曲のパフォーマンスにて表現される。
審神者に呼び出される、髭切・膝丸。どうやら近いうちに出陣があるようだ。さらに審神者から、三日月宗近のことについて密命が下る。そんな様子を小狐丸は、心配そうに見守る。
三日月宗近、小狐丸、岩融、今剣、髭切、膝丸の6人の部隊が新たに編成された。審神者は、かつても訪れた平安末期から鎌倉初期、つまりは源頼朝が弟・義経の軍勢を追い詰め滅ぼし、鎌倉幕府を打ち立てた時代への出陣を命じる。源義経に再び会うことになる今剣は、自ら隊長になることを申し出、6振りは出陣する。
出陣の曲は、おなじみの「刀剣乱舞」。〜つはものどもがゆめのあと〜バージョンとしてパフォーマンスされる。
治承4年に到着した刀剣男士は、時間遡行軍の狙いが源頼朝か義経かの2パターンになるとし、部隊を2つに分け2人を見守ることとなる。
義経の元にあわられた時間遡行軍を撃退した、今剣、膝丸、三日月宗近であったが、途中で三日月宗近が消えてしまう。三日月宗近は人知れず、藤原泰衡に接触する。この逢瀬の最中には、三日月宗近によって「この花のように」が歌い上げられる。
今剣の存在について心配する岩融は、髭切と膝丸の2振りに「今剣を傷つけるな」と頭を下げる。髭切と膝丸が審神者から受けた密命は、三日月宗近のことの他に、今剣を見守ることも命じられていた。誤解が溶けた3振りは同じ源氏の刀として、源氏の歴史を語りあう。
源平合戦については、刀剣男士6振りの「散るは火の花」という曲によりダイナミックに表現される。
その後、三日月宗近は源頼朝に接触。「戦の天才である弟を妬む兄の話」を語る。一連の三日月宗近の行動は、小狐丸の不信を買う。
源頼朝と義経の争いになるにつれ、今剣の心中を心配し続ける岩融。三日月宗近は、そんな岩融をある場所につれていく。その場所とは、源義経と弁慶の関所越えの場面だ。僧に化けた弁慶は、従者が源義経ににているために迷惑がかかっているとし、源義経を棒で打つ。今剣と岩融が稽古をしていた「勧進帳」の場面だ。この場面を通じ、三日月宗近は岩融に本当の優しさの意味を伝えようとする。
優しさと怪しさを合わせもつ三日月宗近の不可解な行動。今剣の存在の行方。それを見守る岩融。三日月宗近を心配しつつ、疑いをもつ小狐丸。そんな三条派を見守る髭切、膝丸。彼らの出陣の結果はぜひ劇場で体験してほしい。
タイトル ミュージカル『刀剣乱舞』 2017年秋 新作公演
公演期間・劇場
【東京】 2017年11月4日(土)~11月12日(日) TOKYO DOME CITY HALL
【京都】 2017年11月17日(金)~11月19日(日) 京都劇場
【東京凱旋】 2018年1月6日(土)~1月14日(日) 日本青年館ホール
【大阪】 2018年1月26日(金)~1月30日(火) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
原案 「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)
演出 茅野イサム
脚本 御笠ノ忠次
振付・ステージング 本山新之助
出演 三日月宗近役 黒羽麻璃央
小狐丸役 北園 涼
岩融役 佐伯大地
今剣役 大平峻也
髭切役 三浦宏規
膝丸役 高野 洸
武蔵坊弁慶役 田中しげ美
源義経役 荒木健太朗
源頼朝役 冨田昌則
藤原泰衡役 加古臨王
岩崎大輔 大野凉太 笹原英作 西岡寛修 鴻巣正季
山口敬太 杉山諒二 服部 悠 河野健太 宮尾 颯
市川裕介 伊達康浩 片山浩憲 田巻 篤
寺田遥平 佐藤文平 齊藤謙也 島田連矢
主催 ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会
(ネルケプランニング ニトロプラス DMM.com ユークリッド・エージェンシー)
公演に関するお問い合わせ ネルケプランニング 03-3715-5624 (平日 11:00~18:00)
チケット前売開始 2017 年 10 月 1 日(日)AM10:00~
チケット料金 8,800 円(前売 ・当日共/全席指定/税込)
※東京公演のみ S 席:8,800 円 A 席(3 階席):6,800 円
■関連サイト
(C)ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会
会社情報
- 会社名
- 株式会社ニトロプラス
- 設立
- 2000年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 小坂 崇氣