CA子会社AIメッセンジャー、企業からユーザーへのプッシュ型コミュニケーションをチャットで行うアウトバウンドチャットサービスを開始

サイバーエージェント<4751>のアドテクノロジー分野におけるサービスの開発を行うアドテクスタジオは、人工知能を活用したチャットボット事業を行う連結子会社AIメッセンジャーが、企業からユーザーへのプッシュ型コミュニケーションをチャットで行うアウトバウンドチャットサービス「AI アウトバウンド」を開始したことを発表した。

近年、ユーザーのスマートフォン利用においてアプリケーションが占める時間が8割以上に上っており、通信事業者における1ユーザーあたりの通話料を示す携帯電話・スマホによる音声ARPU（1回線あたりの月間売上高）は低下している一方でユーザーはチャットの利用が進んでいる。

人工知能を活用したチャットボット事業を展開するAIメッセンジャーでは、AIによるチャットボットサービスだけではなく、チャットによるカスタマーサポートを行うオペレーター組織「沖縄チャットセンター」を保有し、企業とユーザーのチャットコミュニケーションを支援してきた。また、同社では「LINE ビジネスコネクト」を中心にCRM（顧客関係管理）の運用で、同社へのアカウント移行後のCTRがメール配信に比べ平均1000%以上、投資対効果（ROI）を平均400%以上に引き上げた実績などを保有している。

今回、AIメッセンジャーでは、「LINE ビジネスコネクト」を中心にプッシュメッセージなどにおけるノウハウを活用し、企業からユーザーへ会員登録の促進や商品購入のレコメンドなどのプッシュ型コミュニケーションをチャットで行うサービス「AI アウトバウンド」を新たに開始した。本サービスは、プッシュ型のコミュニケーションによりユーザーのチャット活用を推進し、企業の新たなチャネルとしての確立と顧客ロイヤリティ・収益の向上を図るサービスとなっている。

加えて、AIメッセンジャーでは従来のインバウンド（問合せ）対応に加えてアウトバウンドチャット対応の知見を「LINE ビジネスコネクト」などのCRM運用に還元するエコシステムを構築することで、企業におけるユーザーとのチャットコミュニケーション全体の品質向上・収益向上を図っていく。

AIメッセンジャーは今後も人工知能研究を行い、さらなるサービス開発・拡充に努めると同時に、積極的な事業拡大を図っていく方針だ。