4体のエヴァなら最強の使途撃破も夢じゃない VR ZONE SHINJUKUの「エヴァVR」がアップデート…暴走するエヴァを体験せよ
バンダイナムコエンターテインメント(以下、BNE)が今夏、新宿歌舞伎町跡地にオープンした、最先端技術を活用したエンターテインメント施設「VR ZONE SHINJUKU」。その第一弾として発表されたのが、エヴァンゲリオンの世界に入り込み、パイロットとしてエヴァを操縦できるVRアクティビティ『エヴァンゲリオン VR The 魂の座』だ。
同アクテビティでは、エヴァの正規パイロットが不在の中、体験者が臨時パイロットになり、エヴァンゲリオンにVRを使って登場し最強の使徒と名高い"第10の使徒"(新劇場版)との戦闘に挑むという内容になる。
専用の筐体を使ったエヴァの搭乗はまさにド迫力。地下深くあるネルフ本部から地上への発進、使途との死闘を体験することなる。原作の人気も相まって「VR ZONE SHINJUKU」でも常に行列ができる人気アクティビティだ。
そんな『エヴァンゲリオン VR The 魂の座』だが、『エヴァンゲリオン VR The 魂の座:暴走』と題したアップデートを行うことを発表しメディア向けの体験会を行った。
本稿では、体験後も脳内にエヴァBGMがかかる深い体験となった『エヴァンゲリオン VR The 魂の座:暴走』の体験会の様子をお届けする。
■新たに4体のエヴァで挑む、第10使途との最終決戦
アップデート以前は「初号機・零号機・2号機」という3人用の体験だったが、今回は渚カヲルが搭乗するエヴァンゲリオンMark.06が加わった。
これによって臨時パイロットは4人となり、エヴァ4機編成で"第10の使徒"(新劇場版)との死闘を繰り広げることになる、というのがそのあらすじだ。
実際の体験に話を移す。HTC VIVEとうVRデバイスを装着すると、そこはもう特務機関NERVでありエヴァのコクピット内だ。コクピットからの視点では、NERVの格納庫内や自身が登場する機体の肩などが確認できる。
ここまではバージョンアップ前と同じ体験であるのだが、前回と異なるのは、ケージに繋がれているエヴァが一機増えている。
ネイビーを主体としたシックな色のエヴァだ。明るい色の機体が多い中、非常に映えてクールな印象だ。
(なお、Mark6の勇姿を見たい方、自分でその機体に搭乗したら見れないので注意)
そしてなんとエヴァンゲリオンのBGMが鳴っている。これは否が応でもテンションが上り臨場感も高まる。出撃前の高まりは以前のバージョン以上だ。
また以前にはなかった小ネタも盛り込まれている。例えばNERV格納庫の中では自分が見た特定の位置にフォーカスが当たるようになった。
大急ぎで何かを準備するのであろうNERVスタッフ、そしてあるポイントにフォーカスをあてると、詳細が表示される。更に出撃前に隈なくあたりを見渡していると、まさかの人物も表示されるので体験した際は確認してみよう。
原作ファンなら思わずにやりとする、人によっては気が引き締まる、あのお方の姿を見ることができる。
そんなことをしている内に、地上への射出のために着々と進んでいく。搭乗機は自身の背面方向に運ばれていくのだが、振動を受けながらこの背面に進んでいくという演出は非常に緊張感を高める演出だ。
原作ファンにはピンと来るだろうが、この後エヴァは超高速で地上に射出されるので、そういった意味でのドキドキ感もあるのだ。アクティビティを未体験の人は是非ドキドキしながら体験して欲しい。
筆者は既にプライベートでも何回か遊んでいるが、いまもドキドキするシーンの一つだ。
■戦闘時の体験はよりわかりやすく、より体感的に…そしてエヴァ、ついに暴走へ
さて地上に射出された4体のエヴァンゲリオンだ。最強と称される第10使途(新劇場版準拠)がいる。使途からは強力な光線が絶えず発射されてくるため、それをかわしながら攻撃をしていく。
なお活動しているエヴァにはアンビリカルケーブルはなく、活動時間には限界があるため一刻も早く倒さなければならない。
街の建物には武器も隠されているのも前回と同じだが、今回のアップデートでは武器を格納しているビルがどれなのか非常にわかりやすくなっている。
またアサルトライフルも1丁から2丁になっており火力がアップしている。一緒に戦場に出た3人メディアの方々もエヴァの操作に慣れているためか、あっという間に使途のATフィールドを突き破った。
更に我々ひたすら攻撃することで、エヴァの操作が効かなくなり・・・。
この先に関しては実際に勝利して体験してみて欲しい。まさにエヴァ暴走といった体験で、その演出もかなり攻めている。
是非、使途との戦いに勝利して体験してみて欲しい。
■コヤ所長(小山順一朗氏)、タミヤ室長(田宮幸春氏)、開発チーフの井本一史氏がアップデートの見どころお届け
▲左からコヤ所長(小山順一朗氏)、井本一史氏、タミヤ室長(田宮幸春氏)
今回のアップデートに伴って、開発者であるコヤ所長(小山順一朗氏)、タミヤ室長(田宮幸春氏)、開発チーフである井本一史氏からアップデートの見どころについて伺うことが出来た。
井本氏によると、今回の『エヴァンゲリオン魂の座:暴走』のバージョンアップは、ポイント2点あるという。
1点目が「エヴァが暴走」、そして2点目が「3人から4人への協力プレイ」になったことだ。
まずは1点目の暴走については、暴走するエヴァをコックピットの中から見るという演出が追加されている。
この演出に関しては、あくまでも体験者たちが勝利した時に見ることができる演出とのこと。負けた際には暴走を体験することができないので心して戦おう。
そうはいっても「使途が強すぎて、勝てないんじゃないの?」と思う体験者もいるだろう。
それについては2点目に挙がっている「3人から4人への協力プレイ」が大きなポイントになる。今まで3機だったエヴァが4機になることで、まず使途への与ダメージが増えている。
そして、アサルトライフルが1丁から2丁に変更となったことで火力も倍になった。そして武器のビルがわかりやすくなったことで、体験者が攻撃する時間が増える傾向にある。
そういった意味で難易度は下がっていると考えていいだろう。
また地上戦に関しては、椅子の揺れの調整を行ったという。以前のバージョンと比べてエヴァが歩いた時の表現よりも、武器で攻撃した時の表現を重視したそうだ。
この修正に関しては井本氏曰く「体験者の能動的なアクションへのフィードバックの方が、自分で動かした実感が湧く」とのことだ。
こういった体験への考え方は実に「Project I can」らしいと言えよう。
体験と言えば、更に体験中のBGMの追加だ。VR ZONE SHINJUKUのアクティビティでは初のBGMのあるアクテビティへと進化している。
実は開発の段階においてもBGMを流していたようだ。エヴァの世界観ではBGMのインパクトも強いため導入したのだが、その時はしっくり来なかったという。
ただ実際に完成した際に改めてBGMを加えたら臨場感が増したことで採用となったとのこと。
体験中は常時BGMが鳴っているが、筆者は戦闘中かなり集中していたためか、音楽には気が付かなかった。
現在VR ZONE SHINJUKUで稼働中のバージョンはクリア率は1%以下だったようだ。また3人で体験するアクティビティだった。グループでの来場者が多い施設であるため4人で来場時には全員で体験することができなかった。
その場合、2人づつ戦闘を行うケースが多々有ったようで、そこがクリア率を下げてしまっている原因の1つでもあったそうだ。
また2機編成での戦闘だからといって難易度の調整があったわけではないため、クリアは絶望的だった。今回は1人や2人プレイの時には、その人数にあった難易度の調整がある。
そのため1人でプレイしても上手くやれば勝てる可能性があるとのことだ。
『エヴァンゲリオン魂の座:暴走』については今後VR ZONE PORTALにも提供する予定だが、各店舗の面積よっては2台までしか設置できない場所もある。
そういったことを考えると、この調整は今後の展開を見据えたものでもあるだろう。
余談ではあるが、VR ZONE SHINJUKUに新しいアクティビティが入ると、押し出される形で各VR ZONE PORTALに提供していくとのことだ。
今回の『エヴァンゲリオン魂の座:暴走』は、バージョンアップでさらに深く、より多くの人が楽しめる体験になったのは間違いない。
初めての人はまずそのエヴァの世界を、そして前回、使途に敗れ去った人はその違いを見比べながら再び戦場に赴こう。きっとリベンジができるはずだ。アップデートは12月27日からだ。
同アクテビティでは、エヴァの正規パイロットが不在の中、体験者が臨時パイロットになり、エヴァンゲリオンにVRを使って登場し最強の使徒と名高い"第10の使徒"(新劇場版)との戦闘に挑むという内容になる。
専用の筐体を使ったエヴァの搭乗はまさにド迫力。地下深くあるネルフ本部から地上への発進、使途との死闘を体験することなる。原作の人気も相まって「VR ZONE SHINJUKU」でも常に行列ができる人気アクティビティだ。
そんな『エヴァンゲリオン VR The 魂の座』だが、『エヴァンゲリオン VR The 魂の座:暴走』と題したアップデートを行うことを発表しメディア向けの体験会を行った。
本稿では、体験後も脳内にエヴァBGMがかかる深い体験となった『エヴァンゲリオン VR The 魂の座:暴走』の体験会の様子をお届けする。
■新たに4体のエヴァで挑む、第10使途との最終決戦
アップデート以前は「初号機・零号機・2号機」という3人用の体験だったが、今回は渚カヲルが搭乗するエヴァンゲリオンMark.06が加わった。
これによって臨時パイロットは4人となり、エヴァ4機編成で"第10の使徒"(新劇場版)との死闘を繰り広げることになる、というのがそのあらすじだ。
実際の体験に話を移す。HTC VIVEとうVRデバイスを装着すると、そこはもう特務機関NERVでありエヴァのコクピット内だ。コクピットからの視点では、NERVの格納庫内や自身が登場する機体の肩などが確認できる。
ここまではバージョンアップ前と同じ体験であるのだが、前回と異なるのは、ケージに繋がれているエヴァが一機増えている。
ネイビーを主体としたシックな色のエヴァだ。明るい色の機体が多い中、非常に映えてクールな印象だ。
(なお、Mark6の勇姿を見たい方、自分でその機体に搭乗したら見れないので注意)
そしてなんとエヴァンゲリオンのBGMが鳴っている。これは否が応でもテンションが上り臨場感も高まる。出撃前の高まりは以前のバージョン以上だ。
また以前にはなかった小ネタも盛り込まれている。例えばNERV格納庫の中では自分が見た特定の位置にフォーカスが当たるようになった。
大急ぎで何かを準備するのであろうNERVスタッフ、そしてあるポイントにフォーカスをあてると、詳細が表示される。更に出撃前に隈なくあたりを見渡していると、まさかの人物も表示されるので体験した際は確認してみよう。
原作ファンなら思わずにやりとする、人によっては気が引き締まる、あのお方の姿を見ることができる。
そんなことをしている内に、地上への射出のために着々と進んでいく。搭乗機は自身の背面方向に運ばれていくのだが、振動を受けながらこの背面に進んでいくという演出は非常に緊張感を高める演出だ。
原作ファンにはピンと来るだろうが、この後エヴァは超高速で地上に射出されるので、そういった意味でのドキドキ感もあるのだ。アクティビティを未体験の人は是非ドキドキしながら体験して欲しい。
筆者は既にプライベートでも何回か遊んでいるが、いまもドキドキするシーンの一つだ。
■戦闘時の体験はよりわかりやすく、より体感的に…そしてエヴァ、ついに暴走へ
さて地上に射出された4体のエヴァンゲリオンだ。最強と称される第10使途(新劇場版準拠)がいる。使途からは強力な光線が絶えず発射されてくるため、それをかわしながら攻撃をしていく。
なお活動しているエヴァにはアンビリカルケーブルはなく、活動時間には限界があるため一刻も早く倒さなければならない。
街の建物には武器も隠されているのも前回と同じだが、今回のアップデートでは武器を格納しているビルがどれなのか非常にわかりやすくなっている。
またアサルトライフルも1丁から2丁になっており火力がアップしている。一緒に戦場に出た3人メディアの方々もエヴァの操作に慣れているためか、あっという間に使途のATフィールドを突き破った。
更に我々ひたすら攻撃することで、エヴァの操作が効かなくなり・・・。
この先に関しては実際に勝利して体験してみて欲しい。まさにエヴァ暴走といった体験で、その演出もかなり攻めている。
是非、使途との戦いに勝利して体験してみて欲しい。
■コヤ所長(小山順一朗氏)、タミヤ室長(田宮幸春氏)、開発チーフの井本一史氏がアップデートの見どころお届け
▲左からコヤ所長(小山順一朗氏)、井本一史氏、タミヤ室長(田宮幸春氏)
今回のアップデートに伴って、開発者であるコヤ所長(小山順一朗氏)、タミヤ室長(田宮幸春氏)、開発チーフである井本一史氏からアップデートの見どころについて伺うことが出来た。
井本氏によると、今回の『エヴァンゲリオン魂の座:暴走』のバージョンアップは、ポイント2点あるという。
1点目が「エヴァが暴走」、そして2点目が「3人から4人への協力プレイ」になったことだ。
まずは1点目の暴走については、暴走するエヴァをコックピットの中から見るという演出が追加されている。
この演出に関しては、あくまでも体験者たちが勝利した時に見ることができる演出とのこと。負けた際には暴走を体験することができないので心して戦おう。
そうはいっても「使途が強すぎて、勝てないんじゃないの?」と思う体験者もいるだろう。
それについては2点目に挙がっている「3人から4人への協力プレイ」が大きなポイントになる。今まで3機だったエヴァが4機になることで、まず使途への与ダメージが増えている。
そして、アサルトライフルが1丁から2丁に変更となったことで火力も倍になった。そして武器のビルがわかりやすくなったことで、体験者が攻撃する時間が増える傾向にある。
そういった意味で難易度は下がっていると考えていいだろう。
また地上戦に関しては、椅子の揺れの調整を行ったという。以前のバージョンと比べてエヴァが歩いた時の表現よりも、武器で攻撃した時の表現を重視したそうだ。
この修正に関しては井本氏曰く「体験者の能動的なアクションへのフィードバックの方が、自分で動かした実感が湧く」とのことだ。
こういった体験への考え方は実に「Project I can」らしいと言えよう。
体験と言えば、更に体験中のBGMの追加だ。VR ZONE SHINJUKUのアクティビティでは初のBGMのあるアクテビティへと進化している。
実は開発の段階においてもBGMを流していたようだ。エヴァの世界観ではBGMのインパクトも強いため導入したのだが、その時はしっくり来なかったという。
ただ実際に完成した際に改めてBGMを加えたら臨場感が増したことで採用となったとのこと。
体験中は常時BGMが鳴っているが、筆者は戦闘中かなり集中していたためか、音楽には気が付かなかった。
現在VR ZONE SHINJUKUで稼働中のバージョンはクリア率は1%以下だったようだ。また3人で体験するアクティビティだった。グループでの来場者が多い施設であるため4人で来場時には全員で体験することができなかった。
その場合、2人づつ戦闘を行うケースが多々有ったようで、そこがクリア率を下げてしまっている原因の1つでもあったそうだ。
また2機編成での戦闘だからといって難易度の調整があったわけではないため、クリアは絶望的だった。今回は1人や2人プレイの時には、その人数にあった難易度の調整がある。
そのため1人でプレイしても上手くやれば勝てる可能性があるとのことだ。
『エヴァンゲリオン魂の座:暴走』については今後VR ZONE PORTALにも提供する予定だが、各店舗の面積よっては2台までしか設置できない場所もある。
そういったことを考えると、この調整は今後の展開を見据えたものでもあるだろう。
余談ではあるが、VR ZONE SHINJUKUに新しいアクティビティが入ると、押し出される形で各VR ZONE PORTALに提供していくとのことだ。
今回の『エヴァンゲリオン魂の座:暴走』は、バージョンアップでさらに深く、より多くの人が楽しめる体験になったのは間違いない。
初めての人はまずそのエヴァの世界を、そして前回、使途に敗れ去った人はその違いを見比べながら再び戦場に赴こう。きっとリベンジができるはずだ。アップデートは12月27日からだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
- 設立
- 1955年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 宇田川 南欧
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2896億5700万円、営業利益442億3600万円、経常利益489億5100万円、最終利益352億5600万円(2023年3月期)