グリー<3632>は、この日(2月2日)、家庭用ゲームソフトに参入することを明らかにした。第1弾タイトルとして、同社の人気オリジナルIPである『釣り★スタ』のNintendo Switch版をグローバル配信し、以後も自社および他社のIPを活用したタイトルを配信していく予定。
同社では、「エンジン×IP×グローバル」という戦略を掲げ、自社ゲーム用に開発した「エンジン」を強化しながら、自社以外の共同原作・他社「IP」を活用したゲームも開発し、「グローバル」での展開を進めている。これまではスマートフォンなどのモバイル端末向けを中心にゲームエンジンの開発・コンテンツ配信を行ってきたが、今後は家庭用ゲーム市場の伸びに期待し、事業領域を拡大する、としている。
ファミ通によると、2017年の家庭用ゲーム市場規模は、ハード・ソフト合計で昨年比130.8%の3917.5億円となった。ハードとソフトの市場規模がともに前年比プラスとなるのは、2006年以来、11年ぶり。また、2016年の世界ゲームコンテンツ市場規模は、8兆9977億円となり、そのうち家庭用およびPC向けパッケージゲーム市場は1兆1531億円、デジタル配信ゲーム市場は7兆8445億円となった。パッケージゲーム市場は微減したものの、家庭用ゲームを含むデジタル配信ゲーム市場は前年より10%以上拡大し、市場全体が伸長する結果となったという。
なお、同社は、この日の15時に決算発表を控えている。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632