オプトHD、AI研究開発部門データサイエンスラボを子会社オプトワークスと統合 「AI開発コンペティション」を展開するSIGNATEとして事業展開

オプトホールディング<2389>は、4月1日付でAI研究開発部門データサイエンスラボを子会社でデータサイエンティスト育成・採用サービスを手掛けるオプトワークスに事業統合し、新たに株式会社SIGNATEとしてコンペティションによるAI開発とAI人材の採用・育成事業を展開していくことを発表した。

■SIGNATE設立の背景
企業や国によるAI・ビッグデータ活用への取り組みが加熱する一方、AI分野における人的資源は圧倒的に不足している。専門の開発ベンダーに依頼してもコストや時間が膨大にかかると同時にアルゴリズムの精度評価が困難であり、多くの企業の課題となっているのが現状だ。

このような問題に対し海外では、2017年3月にGoogleに買収された米kaggleなど、世界中のデータサイエンティストの能力を利用してAI開発を行う「AI開発コンペティション」が定着しつつあり、労働力の減少という社会課題に直面する日本は、高精度でコストも安く効率的にアルゴリズム開発ができるこの仕組みが必要とされている。SIGNATEは、国内のAI・ビッグデータ活用の拡大に貢献することを目的としている。

■提供サービス
SIGNATEは、現在データサイエンスラボが運営する「DeepAnalytics」 を4月1日より、サイト名称を「SIGNATE」としてリニューアルオープンする。「DeepAnalytics」は、すでに約8,000名のデータサイエンティスト・AI開発人材が登録する会員基盤を有しており、これまでにJR西日本、ファーストリテイリング、経済産業省、文部科学省などがコンペティションを開催したほか、滋賀大学データサイエンス学部やデータ関連人材育成関西地区コンソーシアムなどが教育プログラムとして採用する、国内唯一・最大のAI開発コンペティションサイトとなっている。

SIGNATEは、AI開発コンペティションで得られたノウハウを軸に、下記AI関連サービス・プロダクトを提供する。

・AI開発:コンペティションによるAIアルゴリズム開発
・データ分析:トップランカーに依頼するデータ分析サービス
・教育研修:コンペティションのノウハウに基づく実践的データサイエンス教育研修
・人材紹介:登録会員を中心としたデータサイエンティストの人材紹介
・AIソフトウェア:SaaS型AI関連ソフトウェアサービス

なお、SIGNATEでは、4月1日よりオプトホールディングCAO(最高解析責任者)兼データサイエンスラボ所長を務める齊藤秀氏が代表取締役社長に就任し、オプトワークス代表取締役を務める夏井丈俊が取締役副社長に就任する。
 
<SIGNATEの仕組み>



■SIGNATEの概要
社名:株式会社SIGNATE(SIGNATE Inc.)
本社:東京都千代田区四番町6番 東急番町ビル
資本金:1億80百万円(2018年4月1日時点)
代表者:代表取締役社長CEO/CDO 齊藤秀、取締役副社長COO 夏井丈俊
URL:https://signate.co.jp(2018年4月1日公開予定)