JPモルガン証券は、8月6日付のコーエーテクモホールディングス<3635>のレポートで、投資判断を「Neutral」から「Outperform」に引き上げ、目標株価を650円から875円に引き上げた。会社側は当初、上期10億円の営業損失を見込んでいたが、第1四半期で3億4000万円の黒字となるなど好調なスタートを切ったと評価している。
同証券では、国内向けの「真・三國無双 6」のリピート販売や、海外での「Dead or Alive Dimensions」の販売増などでゲームソフト事業が活況であったことに加え、ソーシャルゲームなどを展開するオンライン・モバイルゲーム事業でも営業利益が前四半期比で減少したものの、全体では収益に貢献したと指摘している。
オンライン・モバイルゲーム事業の営業利益が前四半期比で減少したのは2011年度下期リリースを視野に入れたソーシャルゲームの開発負担が増加したため。新作ソーシャルゲームは、パッケージソフトと同時にリリースする予定。「100万人の三國志」をTencent社のプラットフォームでリリースすることもポジティブに捉えているという。