CSAJ、データ適正消去実行証明書発行事業を開始 消去作業の信頼性や事業者の作業プロセスの安全性を訴求

一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)は、データ適正消去実行証明書発行事業を5月31日より開始した。

同事業は、消去ソフトウェアと消去サービス事業者と連携して行うため、同時にデータ消去ソフトウェア開発企業および消去サービス事業者を募集している。なお、本事業はデータ適正消去実行証明協議会(略称「ADEC:エーデック」)基準のもと実施するため、募集の消去ソフトウェアおよび消去サービス事業者はADECの認証を受ける必要がある。

■事業開始の背景と効果
PCを再利用するあるいは処分する際に、ハードディスクやSSDなどの内蔵ドライブに存在するデータを消去する必要がある。消去サービス事業者の中には顧客から預かった、あるいは買い取ったPCに含まれるデータを有償または無償で消去し、返却・売却を行う。その際に消去の証として独自の証明書を発行することが行われる場合もあるが、証明書は消去サービス事業者が自身で発行するものであり、証明があるにもかかわらず消去されたはずのデータが漏洩する事案が発生していた。

当事業は、消去サービス事業者が、ADECにて認証された消去ソフトウェアを利用し、ハードディスクやSSDの内蔵ドライブのデータを消去した場合、ADECが証明書を発行する事業となる。これにより消去サービス事業者は第三者からの証明書を顧客に提示することで、消去作業の信頼性を高めることができる。さらにその消去事業のプロセスも認証を受けることで、消去サービス事業者の作業プロセスの安全性も訴求することが可能だ。




■ADEC年会費と認証料金について
・ADEC年会費
正会員は年会費:25万円/企業、入会金10万円が必要となる。
・消去ソフトウェア認証(消去ソフトウェア開発企業)
ADECの正会員として加盟後、1ソフトウェアあたり25万円で技術認証審査を実施する。
・消去プロセス認証(消去サービス事業者)
ADECの正会員として加盟後、1拠点あたり30万円で消去プロセスの認証審査を実施する。



■消去ソフトウェア認証について



■消去プロセス認証について