【イベント】ディライトワークスが“ホラー”をテーマとしたボードゲーム交流会を実施…カナイセイジ氏と塩川洋介氏の対談では『FGO Duel』の展望も
ディライトワークスは、7月13日、同社内のDELiGHTWORKSボードゲームカフェにて、ゲーム業界関係者の情報交換や交流を目的としたボードゲーム交流会「DELiGHTWORKS ボードゲームパーティー 2018.07 わくわくホラーナイト」を開催した。
本イベントでは、開催日の“13日の金曜日”にちなみ、“ホラー”をテーマとした13種類のボードゲームを用意。参加者は、自由にテーブルを移動しながら、様々なボードゲームを楽しみ、同時に他の参加者と交流できる。また、第1回目となる今回はオープニングイベントとして、ボードゲームなどを製作する日本を代表するゲームデザイナーでカナイ製作所代表のカナイセイジ氏と、ディライトワークス執行役員クリエイティブオフィサーの塩川洋介氏が登壇。開催にあたっての対談が行われた。
本稿では、イベント前半に行われた対談を中心にレポートをお届けする。
■ボードゲームを通じて得られる刺激とネットワーク
第1回開催を記念して行われた対談では、前述のカナイセイジ氏と塩川洋介氏の2人が登場。まず、今回のイベント趣旨について塩川氏が語った。
▲ディライトワークス執行役員クリエイティブオフィサーの塩川洋介氏(写真左)と、カナイ製作所代表のカナイセイジ氏(写真右)。
近年、社員間の交流促進のためオフィス内にボードゲームを設置する企業が増加し、海外ではゴルフに替わる社交活動の場としてボードゲーム交流会が開催されるなど、コミュニケーション活性化のツールとしてボードゲームが活用される事例が広がっている。
ディライトワークスは、“面白さ”を考える文化の醸成や社員間の交流、チームメンバーとの連携強化を目的として、2018年4月のオフィス増床時にボードゲームカフェを新設。ランチタイムや就業時間後には、多種多様なボードゲームを楽しみながら交流を広げ、同時に“面白さ”を探求している社員の姿が見られるようだ。
▲この日、用意されていた13種類のボードゲーム。
今回のイベントは、社内のボードゲームカフェを活用し、ゲーム業界の更なる活性化に寄与することを目的として開催。ゲームやエンターテインメント業界に携わり、“面白いモノやコト”を創り出すことに興味がある方を対象に、遊びながら社内外にネットワークが広がり、新しい刺激や気づきが得られる場を創出することを目指しているという。
日本におけるアナログゲーム制作の第一人者であるカナイセイジ氏が、最近遊んだゲームは?という話題では、火星開拓を題材にした『テラフォーミング・マーズ』を紹介。1プレイ90~120分のいわゆる“重量級”の作品を、休日を使って遊び倒し、「最高です!」と笑顔で語った。
また、「今回、用意されたゲームでオススメの作品は?」という質問に対して、「同業ライバルのゲームをあまり褒めちぎりたくないですけど(笑)」と毒付きながら紹介したのは、ジャパニーズホラーを題材とした『ハコオンナ』。非常に人気が固い作品で、現在は改良を重ねて第四版が販売されている大ヒット商品だ。カナイ氏は「とにかく怖さの演出が巧み。丸いキューブを積み、それが崩れたら音を鳴らしてしまったことでハコオンナが動く。そっと積むことに対して緊張感を持たせ、それをホラーとして演出しているのが素晴らしい」と賞賛した。
■『FGO Duel』の大会開催も視野に!?
ディライトワークスが主導で開発している、フィギュアとボードゲームが融合した『Fate/Grand Order』新規ゲームプロジェクト『Fate/Grand Order Duel -collection figure-(FGO Duel)』。対談のなかで、塩川氏は今後の展望についていくつか語っていた。
2018年8月1日に発売が決定した本作。「大会などは開くのか?」という話題に対して、塩川氏は「ぜひやりたいですね」と回答。しかしながら、まだ詳細は決まっていないようで、「会社に誰に言えばやらせてもらえるんだろう(笑)」と語っていた。
また、アナログゲーム事業については、オリジナルタイトルが活躍できる市場であるため、『FGO Duel』のほかにディライトワークスオリジナルタイトルも作ってみたいという野望を告白。こちらも詳しい情報はないが、『FGO Duel』の盛り上がりや、今後の市場の動きによっては期待しても良いと思われる。
なお、ディライトワークス主催のボードゲーム交流会は、今後1カ月に1回程度の頻度で定期開催する予定とのこと。
対談後は、さっそく参加者たちが好きなゲームを選び、初めて会う方たちと積極的に遊んでいた。笑い声が絶えないグループ、真剣に勝負するグループなど、遊ぶゲームによって盛り上がりが異なる印象的だった。
ボードゲームを通じて新しいネットワークを形成し、刺激や気づきが得られる場を創出するという、ディライトワークスの目的が形となっていた。今後もこういった交流会が、1つの主流になっていくのかもしれない。
■『Fate/Grand Order Duel –collection figure-』
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
会社情報
- 会社名
- FGO PROJECT
会社情報
- 会社名
- ディライトワークス株式会社
- 設立
- 2014年1月
- 代表者
- 代表取締役 庄司 顕仁