アカツキ<3932>は、本日(8月22日)、プロスポーツチームのeスポーツ部門が参加するeスポーツリーグ「LPE」を設立・運営するスペインのPROFESSIONAL ESPORTS LEAGUE(以下「PEL社」)の株式を300万ユーロ(3億8300万円)で取得し、子会社化したことを発表した。
アカツキは今後、プロスポーツとゲームを融合させた「LPE」の運営をサポートするとともに、アジアにおける事業開発パートナーとして、eスポーツ市場のグローバルな成長をけん引していくことを目指す。
■eスポーツリーグ「LPE」の設立
「LPE」はPEL社が設立した、プロスポーツチームのみが参加できるeスポーツリーグ。複数ゲームタイトルを採用した通年リーグで、リーグ戦やカップ戦を行う。FCバルセロナ(スペイン)、アヤックス(オランダ)、ガラタサライ(トルコ)、サントスFC(ブラジル)、レアル・ソシエダ(スペイン)、ビジャレアル(スペイン)のほか、世界各国のプロサッカーチームが「LPE」への参加を表明している。さらに、サッカー以外の有力スポーツチームとの協議も進行中。なお、日本からは東京ヴェルディが参加予定だ。
■2018年秋プレシーズンマッチ開始
「LPE」は2018年秋からプレシーズンマッチを始め、2019年にファーストシーズン開幕を目指す。ファーストシーズンでは賞金総額最大50万ドルをかけ、世界中の伝統あるプロスポーツチームが、eスポーツで熱い戦いを繰り広げる。
■「LPE」のビジョン・価値観
「LPE」は「多様性」「透明性」「プロフェッショナリズム」をバリューとし、スポーツマンシップに則ったeスポーツリーグを目指す。また、「LPE」は強い暴力表現を含むゲームタイトルは採用しないことで、ゲームをより健全でポジティブなものとして、選手とファンがゲーム本来の楽しさに熱狂できるリーグ運営を目指す。
・多様性
ゲームは本来、国籍、性別、年齢、地域、運動能力による違いを超えて楽しめるもの。「LPE」は特定地域に限定しないグローバルなリーグとして運営し、チームへの女性の積極的参加を促進するなど、eスポーツ選手の平等と多様性を尊重する。
・透明性
「LPE」はリーグ運営に際して独立した仲裁委員会を設置するなど、透明性の高い運営を行う。
・プロフェッショナリズム
プロのアスリートは競技はもちろん、発言、立ち振る舞いなども社会に影響を与える。「LPE」ではプロスポーツチームならではの伝統・育成システムをeスポーツに融合し、プロフェッショナルなeスポーツ選手の輩出も担う。
■eスポーツ分野における「LPE」の優位性
「LPE」はゲームとプロスポーツを融合することで、成長著しいeスポーツ市場において先進的なモデル構築を目指す。プロスポーツチームが持つプロチームがもつ栄養学、運動生理学、心理学などに基づいたアスリート養成の専門的なノウハウをeスポーツ選手の育成や強化に融合することで、eスポーツ選手はアスリートとして競技力を高め、より健全にゲームに熱中することができる。また、伝統的なプロスポーツ業界に対しては、ゲームのテクノロジーや新たなエンターテインメントとの接触機会を提供することで、ファン層の拡大が期待できる。
■アカツキが目指すこと
アカツキは、ゲームとプロスポーツを融合させたeスポーツに参入することで、リアルな世界においても、ゲームをエンターテインメント化し、多くの人々に感動とつながりを届けたいと考えているという。アカツキは今回、PEL社の65%の株式を300万ユーロで取得し子会社化した。今後、プロスポーツとゲームを融合させた「LPE」の運営をサポートするとともに、アジアにおける事業開発パートナーとして、eスポーツ市場のグローバルな成長をけん引していく方針だ。
<PEL社会社概要>
会社名:PROFESSIONAL ESPORTS LEAGUE, S.L.
設立:2018年3月5日
資本金:3,129EUR
代表者:CEO Xavier Cortes Tuvio
所在地:Terrassa(Barcelona),08225,Carretera BV-1274,Km1, Edificio A(Parc Audiovisual de Catalunya),oficinaN11.
事業内容:eスポーツリーグの運営
会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932