ドリコム<3793>は、より自由なDApps開発を支援するERC721拡張スマートコントラクト「||||||(6 pillars)」(シックスピラーズ)を発表した。
「||||||」は、DAppsをまたいで利用可能なトークンを誰でも生成できる、Ethereum上で動作するERC721拡張スマートコントラクト。生成されたトークンには不変なデータが明記され、開発者がそれを使いトークンの振る舞いを決定することで、あるDApps上では価値がなかったものが、ほかのDApps上では価値が高いものとして扱われるなど、トークンの価値が絶対価値から相対価値になる。「||||||」は、同社の新規事業開発部門「DRIP(ドリップ)」部が開発を手掛けており、現在のところ事業化の予定はないという。
(以下、プレスリリースより)
▼開発背景
ERC721を初めとしたDAppsで使われているNon-Fungibleトークンは、移行や売買はユーザー同士で可能ですが、発行や破棄はDApps運営主体が握っており、従来の中央集権的サービスに近い形をとっています。またそのトークンは、発行したDApps内でしか価値を発揮できないものがほとんどです。そんな中で、発行や破棄すらもユーザー自身で可能な、かつトークンの持つデータは改竄不可能な、そしてどんな DApps でも利用でき、それぞれの DApps で価値が変化する、より柔軟で自由なNon-Fungibleトークンがあれば、既存のDAppsが提唱するトークンエコノミーよりも広い世界を創れるのではないか、という想いから開発しました。
▼特徴
・誰でもトークンを発行/移行できる
・||||||は誰がどのトークンを所有しているかを証明する
・||||||はトークンの発行元を証明する
・トークンは||||||に対応したDApps間で利用できる
・トークンは発行時に任意のデータを付与でき、そのデータは発行後変更できない
・各DAppsは不変なデータを元にトークンの振る舞いを決定できる
▼利用例
・あるゲーム系DAppsでは弱いキャラクターとしての価値しかないトークンが、他のゲーム系DAppsでは強いキャラクターとして利用できる
・あるDAppsで作成し利用したトークンを持ったまま別のDAppsを始めると、特典が受け取れる
・デジタルアセットと紐づくトークンを発行でき、アセットの所有権を別の人に移行しても、発行元アドレスがそのアセットの作成者を証明できる
・発行元が不明なトークンの利用を制限できる
© Drecom Co., Ltd. All Rights Reserved.
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793