【発表会】ディライトワークス初のオリジナルボードゲーム『The Last Brave』『CHAINsomnia』が発表! ゲームデザイナー・カナイセイジ氏が開発協力
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2018年11月12日(月)、ディライトワークスで開催された「ディライトワークス オリジナルボードゲーム発表会」にて、新作『The Last Brave』『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』の2タイトルが発表された。
どちらも日本を代表するゲームデザイナーであるカナイセイジ氏(カナイ製作所 代表)協力のもと開発され、ディライトワークスとしては初のオリジナルボードゲームタイトルとなる。
発表会では、メインスピーカーとして同社クリエイティブオフィサー・塩川洋介氏、ゲストとしてカナイセイジ氏が登壇。先行発売に先駆けてゲームタイトルや内容、開発の経緯などが公開された。
さらに、発表会後には塩川氏が率いる新規開発スタジオ「DELiGHTWORKS SWALLOWTAIL Studios」の設立発表も行われた。
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▲ディライトワークス株式会社クリエイティブオフィサー・塩川洋介氏。2000年に株式会社スクウェア(現 株式会社スクウェア・エニックス)入社。2009年にSQUARE ENIX,INC.(北米)へ出向。株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス、株式会社Tokyo RPG Factoryを経て、2016年にディライトワークス株式会社に入社し、クリエイティブオフィサーに就任。2018年よりFGO PROJECTクリエイティブプロデューサーとしてFGO PROJECTに関わり、同社第1制作部ジェネラルマネージャーを兼務。
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▲アナログゲーム制作サークル「カナイ製作所」代表・カナイセイジ氏。代表作『ラブレター』は、「ドイツゲーム大賞2014」で4位入賞し、日本人として初入賞という快挙を成し遂げた。
オリジナルボードゲームタイトル2作同時発表
発表会では、まず塩川氏が「なぜディライトワークスはボードゲームを手がけるのか?」という根本的な部分を説明。背景として、日本最大のアナログゲーム見本市「ゲームマーケット」の参加者が約18年で400人から20,000人に増加、全国のボードゲームプレイスペースが300軒を超えるなど、日本におけるボードゲーム人口の増加を例に挙げた。
人を惹き付け止まないボードゲームの魅力。塩川氏は、そのひとつは"多様性"にあると主張する。ボードゲームは、ゲームデザイナーがルールや使用するコンポーネントなどを自由な発想で組み立てられるため、制作における制約が少ない。そのため、毎年オリジナリティに溢れたタイトルが次々に生まれている。
これらがディライトワークスの企業理念である「ただ純粋に、面白いゲームを創ろう」に合致し、その本質がボードゲームにあるのではないかと考えたという。
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今回の発表会で公開されたのは『The Last Brave』『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』の2タイトル。
1作目の『The Last Brave』は、カナイセイジ氏がゲームデザインを手がけた"勇士創像バトルロイヤルカードゲーム"。約2400通りのキャラクターを組み合わせと、ゲームの序盤と終盤で大きく変化する戦況を見極めて戦う戦略性が特徴となっている。
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ランダムで1枚ずつ配られるそれぞれの特徴を持った「プレイヤーカード」「職種」「属性」「武器」の4種類のカードから構成されるキャラクターを操り、プレイヤー同士で相手がどんな特性を隠し持っているかを探り合いながら戦っていく。
ゲームが進むにつれて正体が暴かれていくため、自分はどの特性を公開するかなどを考えながら、ゲームの序盤と終盤で大きく変化する戦況を見極めて戦う戦略性が特徴となっている。プレイ人数は3~7人、推奨人数は4~5人、プレイ時間は10分~15分ほど。
イメージとしては、ディライトワークスの代表作である『Fate/Grand Order』に近い世界観やゲーム内容をカードゲーム化した、といったところ。カードの種類は少なめだが、組み合わせが約2400通りもあるため、プレイするごとに異なるキャラクター特性で遊べるのが特徴となっている。
カナイセイジ氏は、本作のポイントを「自らの正体を隠し、切り札を残しておく戦略性」と「プレイヤー自身が勇士のバトルを想像/創造する」、この2点にあると紹介。また、制作において「ディライトワークスさんの人気タイトルを遊ぶユーザーさんが期待している形にしたかった。
手札のカードが7枚、正体を明かすと必殺技を使用できるなど、所々意識して作りました」と『Fate/Grand Order』プレイヤーに馴染みのある形にしていることを明かした。
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もう1作品は『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』。こちらはディライトワークスの2018年度の新入社員が企画・開発を手がけ、カナイセイジ氏と日本のボードゲームカフェの第一人者であるJELLY JELLY CAFE代表の白坂翔氏、両名の監修による、協力型のボードゲームとなっている。
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プレイヤーはアクマの夢の城に連れ去られた子どもとなり、他のプレイヤーと協力して探索し、城からの脱出を目指す。それぞれ特殊能力を持った6人のキャラクターからひとりを選択し、プレイヤー同士で相談して助け合いながら進む戦略性、ランダムで生成される城のマップなど、プレイごとに状況が変化するため何度でも新鮮な感覚で遊ぶことができる。
また、エンディングが複数存在し、真ENDへの到達は難易度を高く設定しているなど、遊びごたえがあるゲームデザインになっているのも特徴だ。制作スタッフのリーダー・ゲームデザイン担当の青山奨氏は、本ゲームの面白さは「個性豊かなプレイヤー」「アクマの城を探索するワクワク感」「アクマの恐怖に打ち勝つための協力プレイ」にあると説明した。
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なお、この2作品は、2018年11月24日(土)~25日(日)東京ビッグサイトで開催される「ゲームマーケット2018秋」にて先行発売される。『The Last Brave』は会場特別価格1,800円(税込)、『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』は会場特別価格4,000円(税込)。
※一般販売は『The Last Brave』が12月13日(木)/価格2,000円(税込)、『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』が発売日、価格ともに未定。
また、発売に先駆けて2018年11月14日(水)~11月21日(水)の8日間、JELLY JELLY CAFEの4店舗(渋谷店、池袋2号店、名古屋大須店、福岡天神店)にて先行試遊会が実施される。
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新規開発スタジオの名称・方針を発表
11月1日(木)に新設発表が行われた、ディライトワークス6つの制作部。そのロゴや名称、およびスタジオの方針などが公開された。
スタジオ名は「DELiGHTWORKS SWALLOWTAIL Studios」(以下、DSS)。ディライトワークス クリエイティブオフィサーである塩川氏がスタジオヘッドを務め、常に"新しいこと"に挑戦し続ける開発スタジオになっている。
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ディライトワークスは、既存タイトルの開発・運営体制の強化と併せて、新規コンテンツの開発体制を強化することを目的に、これまでの機能別に組成していた開発本部、プロデュース部、マーケティング部を再編。
6つの制作部を新設しており、DSSはそのひとつである。DSSは「ときめきを、デザインする。」をスタジオ理念とし、ゲームを含むさまざまなエンタテインメントを通じて、人の心を動かすことを志向して設立。どきどき、わくわくといったポジティブな心躍る瞬間が「ときめき」であり、それを「デザイン」することがDSSのミッションになるという。
今後はゲームのジャンル、プラットフォーム、サービス形態、国内外などあらゆる要素にとらわれず、常に新しいことへ挑戦し続けると塩川氏は語った。なお、当日発表されたオリジナルボードゲームをはじめ、アーケードゲーム『Fate/Grand Order Arcade』や、初の自社パブリッシング企画『Fate/Grand Order Memories』などのプロジェクトもDSSが手がけていく。
本日公式サイトがオープンされ、いよいよ本格始動となるようだ。
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会社情報
- 会社名
- ディライトワークス株式会社
- 設立
- 2014年1月
- 代表者
- 代表取締役 庄司 顕仁