ジャストシステムは、1月23日、全国の17歳から69歳の男女1100名を対象に『人工知能(AI)&ロボット月次定点調査』について、2018年1月から12月までの調査データ(2018年5月度調査以降の未発表分を含む)をまとめて分析し直し、 その内容を『人工知能(AI)&ロボット月次定点調査 2018年総集編』 として発表した。調査データをすべて収録した515ページのレポートを、 自主調査レポートページから無料で配信している。
<プレスリリースより>
【2018年の年間トピックス】
2018年の人工知能(AI)とロボット関連分野における主なトピックスは、 下記のとおりです。
■AIの認知率は9割超。 約4割が「AIは何ができるか説明できる」
■約半数がAIを活用した飲食店やファッションなどの情報サービスを認知
■AIを活用した「チャットボット」の認知率は増加。 半数を超える
■約8割が「AI音声アシスタント」を認知。 約4割に利用経験
■10人に1人が「スマートスピーカー」を所有
■5割以上が、 「救急救命士は、 将来もAIやロボット化してほしくない」
■「自動運転の無人タクシーに乗りたい」人は3割超
現在、 AIの認知率は9割を超え、 「AIは何ができるか説明できる」人の割合も36.5%(2017年6月度調査)から38.4%(2018年12月度調査)にやや増加しました。 昨今では、 AIを活用した商品・サービスも数多く発表され、 AIを活用した飲食店やファッションの情報提供サービスに対する認知度も、 本調査を開始した2017年6月度以降、 着実に高まりました。 「チャットボット」や「AI音声アシスタント」を利用した経験がある人の割合も増加し、 「スマートスピーカー」の所有率も4.5%(2017年11月度調査)から9.3%(2018年12月度調査)に倍増しました。 AIを情報として知っているだけでなく、 AIを活用した商品・サービスを実際に利用した経験がある人や日常の中で使いこなす人が増え、 速度としてはゆるやかであっても、 生活の中に確実に浸透しつつあるようです。
【トピックスの詳細】
■AIの認知率は9割超。 約4割が「AIは何ができるか説明できる」
2017年6月度調査時のAIに対する認知率は90.7%と9割を超え、 2018年12月度調査では93.5%と微増しました。 また、 AIについて「どのようなことができるのかをある程度説明できる」と回答した人の割合も、 36.5%(2017年6月度調査)から、 38.4%(2018年12月度調査)にやや増加しました。
■約半数がAIを活用した飲食店やファッションなどの情報サービスを認知
AIを活用した「自分に合った飲食店情報を提供してくれるサービス」の認知率は、 38.1%(2017年6月度調査)から、 45.8%(2018年12月度調査)にまで上昇しました。 また、 AIを活用した「自分に合ったファッション情報を提供してくれるサービス」についても、 認知率は35.8%(2017年6月度調査)から46.4%(2018年12月度調査)へと増加していることがわかりました※。
※「サービスを利用したことがある」「サービスを知っており、 興味がある」「サービスは知っているが、 興味はない」の合計。
■AIを活用した「チャットボット」の認知率は増加。 半数を超える
AIを活用して質問などに回答してくれる「チャットボット」を「利用したことがある」人の割合は、 8.0%(2017年6月度調査)から、 13.5%(2018年12月度調査)と着実に増加しました。 また、 「チャットボット」に対する認知率は、 2017年6月度調査では44.4%でしたが、 2018年4月度調査以降、 5割を超えることも多くなり、 2018年12月度調査では55.2%になりました※。
※「利用したことがある」「利用したことはないが、 興味がある」「利用したこともないし、 興味もない」の合計。
■約8割が「AI音声アシスタント」を認知。 約4割に利用経験
音声での質問にAIが回答してくれる「AI音声アシスタント」の認知率※は70.8%(2017年6月度調査)から79.9%(2018年12月度調査)まで高まりました。 また、 2018年12月度調査では、 38.8%の人が「利用したことがある」と答えました。
※「利用したことがある」「利用したことはないが、 興味がある」「利用したこともないし、 興味もない」の合計。
■10人に1人が「スマートスピーカー」を所有
AIという言葉を認知している人のうち、 「Amazon Echo」などに代表される「スマートスピーカー」を所有している人の割合は4.5%(2017年11月度調査)から9.8%(2018年12月度調査)に倍増しました。 2017年11月度調査以降、 所有者数は着実に伸び、 2018年12月度調査では10人に1人が所有するまでになりました。
また、 認知率は本調査を始めた2017年6月度調査時点では43.5%でしたが、 2018年12月度調査時点では82.1%まで高まりました※。
※「所有している」「購入を検討している」「興味はあるが、 購入は検討していない」「知っているが、 興味はない」の合計。
■5割以上が、 「救急救命士は、 将来もAIやロボット化してほしくない」
人間が行っていた仕事が将来、 AIやロボットに置きかわるのではという報道がされていますが、 AIやロボットに置きかわってほしくない医療系の仕事として、 最も多くの人が挙げたのは「救急救命士」(2017年6月度調査:52.1%。 2018年1月度調査:55.8%)でした。 次いで「医師」(2017年6月度調査:48.8%。 2018年1月度調査:50.1%)、 「歯科医師」(2017年6月度調査:44.3%。 2018年1月度調査:47.5%)、 「看護師」(2017年6月度調査:46.7%。 2018年1月度調査:47.0%)でした※。
※初回調査である2017年6月度調査結果と、 現時点で最終調査である2018年1月度調査結果のデータを比較。
■「自動運転の無人タクシーに乗りたい」人は3割超
2018年12月度調査における、 AIを活用した自動運転車に「期待している」※1人の割合は59.3%で、 2017年6月の本調査開始以来、 継続して5割以上の人が「期待している」と答え、 注目度が高いことがわかります。
また、 自動運転のタクシーに乗りたいかを聞いたところ、 2018年12月度調査において「無人の自動運転車に乗りたい」人は7.1%、 「価格が安いなら、 無人の自動運転車に乗りたい」人は20.9%、 「どちらかというと、 無人の自動運転車に乗りたい」人は5.6%でした。 一方、 「どちらかというと、 有人の自動運転車に乗りたい」人は20.7%、 「価格が高くても有人の自動運転車に乗りたい」人は5.5%でした。
※1 「とても期待している」「どちらかというと期待している」の合計。