ギークス<7060>は、本日(3月20日)、東証マザーズに新規上場し、公開価格1930円を50.2%上回る2900円で初値を付けた後、3000円を上回る水準まで買われる展開となった。
朝10時41分の時点で初値が付くなど、予想より早く値が付いた印象だが、実際のところ、同社の今後の成長性などはどうなのか。同社が本日開示した「成長可能性に関する説明資料」を元にチェックしてみたい。
まずは、同社の事業内容を見てみると、2018年3月期は売上高の約50%を「ゲーム事業」が占めているものの、利益については「IT人材事業」が多くを占めており、利益の源泉は「IT人材事業」ということになる。また、「ゲーム事業」における実装工程で「IT人材事業」に登録しているITフリーランスに開発業務を発注するなど事業間シナジーが発揮できることも同社の強みとなっている。
「ゲーム事業」は、大手ライセンサーやゲームメーカーなどのゲーム配信事業者と協業・パートナーシップによる事業展開を行っており、売上はゲーム配信事業者からの開発・運営の受託収入と一部レベニューシェア収入という形になる。『アイドリッシュセブン』(バンダイナムコオンラインと協業)や『ツキノパラダイス。』のような女性向けのゲーム制作の企画・開発を得意としており、自社開発したリズムゲームエンジンを保有している。
「IT人材事業」は、市場の需給の逼迫もあって、順調な成長が続いている。売上は年率で15%~20%の成長率となっており、ネットで売上計上しているため、営業利益率が高いのが特徴だ。このネットでの売上計上が前述の売上高と利益の逆転現象につながっている理由と言えるだろう。
今後の成長シナリオとしては、「フリーランス市場への貢献」「新たなIT人材育成とグループ内連携」「さらなる事業ポートフォリオの拡大」に取り組むとしており、グループの強みであるIT人材領域の事業成長をさらに加速させつつ、IT・インターネット分野を軸としたポートフォリオ経営を展開していくとしている。
市場ニーズの強いIT人材関連分野を成長の軸にしていくことで、安定した成長シナリオを描いていくことへの期待が高いと言えそうだ。
朝10時41分の時点で初値が付くなど、予想より早く値が付いた印象だが、実際のところ、同社の今後の成長性などはどうなのか。同社が本日開示した「成長可能性に関する説明資料」を元にチェックしてみたい。
■利益の源泉は「IT人材事業」 「ゲーム事業」は協業・パートナーシップで展開
まずは、同社の事業内容を見てみると、2018年3月期は売上高の約50%を「ゲーム事業」が占めているものの、利益については「IT人材事業」が多くを占めており、利益の源泉は「IT人材事業」ということになる。また、「ゲーム事業」における実装工程で「IT人材事業」に登録しているITフリーランスに開発業務を発注するなど事業間シナジーが発揮できることも同社の強みとなっている。
「ゲーム事業」は、大手ライセンサーやゲームメーカーなどのゲーム配信事業者と協業・パートナーシップによる事業展開を行っており、売上はゲーム配信事業者からの開発・運営の受託収入と一部レベニューシェア収入という形になる。『アイドリッシュセブン』(バンダイナムコオンラインと協業)や『ツキノパラダイス。』のような女性向けのゲーム制作の企画・開発を得意としており、自社開発したリズムゲームエンジンを保有している。
「IT人材事業」は、市場の需給の逼迫もあって、順調な成長が続いている。売上は年率で15%~20%の成長率となっており、ネットで売上計上しているため、営業利益率が高いのが特徴だ。このネットでの売上計上が前述の売上高と利益の逆転現象につながっている理由と言えるだろう。
■市場ニーズの強いIT人材関連分野を軸に安定した成長への期待も
今後の成長シナリオとしては、「フリーランス市場への貢献」「新たなIT人材育成とグループ内連携」「さらなる事業ポートフォリオの拡大」に取り組むとしており、グループの強みであるIT人材領域の事業成長をさらに加速させつつ、IT・インターネット分野を軸としたポートフォリオ経営を展開していくとしている。
市場ニーズの強いIT人材関連分野を成長の軸にしていくことで、安定した成長シナリオを描いていくことへの期待が高いと言えそうだ。
(編集部:柴田正之)
会社情報
- 会社名
- ギークス株式会社
- 設立
- 2007年8月
- 代表者
- 代表取締役CEO 曽根原 稔人
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高237億3900万円、営業利益9000万円、経常利益8200万円、最終損益14億7300万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7060