ガンホー・オンライン・エンターテイメントの第2四半期累計(1-6月期)の連結業績は、売上高41億0300万円(前年同期比19.4%減)、経常利益7億7500万円(同39.2%減)、四半期純利益6億9700万円(同342.5%増)となった。
減収・営業減益となったが、その要因は、「ラグナロクオンライン」を中心とするオンラインゲームにあるようだ。前年の決算短信をみると、前年同期はオンラインゲーム関連事業で、営業利益が15億円を稼いでいたことがわかる。またゲーム開発事業が赤字となったことも響いたようだ。
なお、四半期純利益が大場な増益となったが、これは前年同期にあった「北斗の拳オンライン」の特別損失が今期はなかったため、と思われる。
【短評】
ガンホー社はオンラインゲーム業界でもトップ企業の一つですが、この決算は少しがっかりといわざるを得ません。オンラインゲームのポートフォリオも、「ラグナロクオンライン」以外のタイトルとなると、正直、いまひとつという印象を持ちます。第二の柱、第三の柱を作ろうにもなかなか育てることができていないようです。
今後は、引き続き「ラグナロクオンライン」に頼りつつ、「ラグナロクオンライン」の続編の制作や、ソーシャルアプリ、ブラウザゲーム等にも進出することで、収益の多様化と拡大を図るようですね。さらに、タイトルの海外展開もカギになりそうです。
会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森下 一喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765