ベセスダは、6月10日(日本時間)、ストリーミング技術「ORION」を発表した。
Orionは、ストリーミング環境で優れたパフォーマンスを実現するためにゲームエンジンを最適化する技術となる。ゲームやプラットフォームに依存しないゲームストリーミング技術であり、低遅延かつ少ない帯域消費で、より多くの人々と、より多くのエリアに、より高品質なゲームのストリーミングによる提供を可能にするという。
この技術の仕組みとしてはゲームエンジン自体に組み込むことで、フレームあたり最大20%の遅延低減や必要帯域最大40%低下など、Orionは劇的なパフォーマンス向上を実現できる。Orionのテクノロジーは他のストリーミングプロバイダーが設置するデータセンターのハードウェア・テクノロジーを補完するものであり、両者を組み合わせることでより優れた効果を発揮する。
プレイヤーはOrionの技術によって、[ステージでライブ・デモンストレーションが行われた『DOOM (2016)』]のように素早い反応が求められるFPSでも、ほとんど遅延を感じない高速なパフォーマンスを楽しむことができ、ISP帯域の使用率を抑え、利用可能なエリアが広がることで、データセンターから遠く離れた場所に住んでいても高品質なゲームプレイを楽しむことができるとのこと。
開発者は、ゲームへの実装が容易なOrionのSDKを利用することで、クラス最高のゲーム体験を最小限の労力でプレイヤーにストリーミングで提供できるようになる。
ストリーミングプロバイダーは、Orionを利用することで、より広範囲の顧客に低コスト、高品質のサービスを提供できます。Orionがデータセンターへの設備投資を大幅に低下させることで、実質的にストリーミングサービスの運営コストを下げることができる。
BethesdaのE3 ShowcaseのステージではOrionのライブ・デモンストレーションが行われ、スマートフォンにストリーミングされた『DOOM (2016)』が60 fps、ハイクオリティビジュアルで映し出される様子が披露されている。
なお、自宅で『DOOM』のストリーミングを無料で楽しめるOrionのパブリックトライアルを近日中に開始予定のため、www.SlayersClub.comでDOOM Slayers Clubのメンバー登録をしておこう。
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