KLab<3656>は、6月15日、日本サッカーミュージアムにて、『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』の世界大会「DREAM CHAMPIONSHIP 2019」の日本国内におけるオフライン予選、「東京ROUND」を開催した。
「DREAM CHAMPIONSHIP 2019」は、 世界4都市で開催するオフライン予選をはじめ、全世界で『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』ゲーム内の試合を行い、 No.1プレイヤーを決定するもので、 東京ROUNDは、 今大会において初めての日本開催となる。
【特設サイト】
https://event.klabgames.com/tsubasa_dcs/top.html
本稿では、当日の会場の模様と共に、決勝大会への進出が決まった選手やエグゼクティブ・プロデューサー藤好俊氏のインタビューを紹介していく。
■KLab Sound TeamによるOPライブ…そして高橋先生による開幕宣言
東京ROUNDでは、冒頭にKLab Sound TeamによるLIVEステージと原作者である高橋陽一先生によるビデオレターにて会場が盛り上げられた。
そして、選手が入場され、トーナメントが開始。ステージでは、2組の対戦が取り組まれ、内1試合を解説と共に中継されていった。
▲実況と解説にはサッシャさんとマチューさん、木本さんがついた。
本大会におけるルールだが、試合はすべてオンライン対戦のプロフェッショナル内にあるフレンドリーマッチを利用した対戦となる。また総合力や必殺技最大レベルに上限が設定されており、デッキの組み合わせにおいても戦略性が求められるレギュレーションとなっている。トーナメントの優勝者のみが9月に予定されている決勝トーナメント出場権を得ることができる。
一回戦からハイレベルな試合が展開され、優勝候補と言われていた選手が敗退するといった波乱も起きていた。
▲手に持ってプレイする選手や膝に置く選手など、プレイ方法も様々。
デッキも欧州代表中心や全日本中心の編成など多様にみられた。
▲優勝候補とされる「黄金世代の鼓動」選手が一回戦にて敗退。
「田中さんDL」選手がダークホースとして勝ち上がる結果に。
▲ハーフライン付近からの「スカイダイブシュート」が決まり、スーパープレイに歓声が湧く。
対戦相手からも思わず「なにィ」スタンプが飛び出す。
■目まぐるしい攻防を制し、「東京ROUND」を優勝したのは「田中さんDL」選手
▲セミファイナルからはMCを務める井上マーさんと眞嶋優さんも実況に参加。
セミファイナルからは一組毎に対戦が行われた。セミファイナルにもなると、それぞれの戦術を少ない機会でいかに得点にできるかが勝負の分かれ目となる。後半戦に備えて温存しあえて得点を許す選手、自身の得意な攻め方を徹底する選手など激しい攻防が目立つ展開となった。
▲○「田中さんDL」選手 対「あきぴ」選手 ●
点の取り合いの中、「あきぴ」選手が起死回生の必殺シュートを放つ。
ブロックを3枚もふっ飛ばすもゴールには届かず「田中さんDL」選手が決勝に。
▲●「でるりん」選手 対「KOJI」選手 ○
ベスト4で唯一の欧州中心チームを起用する「でるりん」選手。
ラーハンにて果敢に攻めるも、KOJI選手得意のダブルダイビングヘッドが決まり、そのまま決着に。
点の取り合いの中、「あきぴ」選手が起死回生の必殺シュートを放つ。
ブロックを3枚もふっ飛ばすもゴールには届かず「田中さんDL」選手が決勝に。
▲●「でるりん」選手 対「KOJI」選手 ○
ベスト4で唯一の欧州中心チームを起用する「でるりん」選手。
ラーハンにて果敢に攻めるも、KOJI選手得意のダブルダイビングヘッドが決まり、そのまま決着に。
決勝戦は「田中さんDL」選手、「KOJI」選手の対戦となった。両者共に『大空翼』や『葵新伍』など全日本のキャラクターを中心に編成されたチームでの対戦が行われた。
▲左が「KOJI」選手、右が「田中さんDL」選手
前半からパスをそれぞれがインターセプトし合う激しい攻防戦に。僅かなスキを狙った「田中さんDL」選手が攻めるも「KOJI」選手が用いるGK『森崎有三』
が驚異的な連続セーブをみせ、0-0のまま後半戦となった。
共に選手交代を行わずに、後半戦に突入。両GKが好セーブをみせるも、後半38分、コーナーキックから「KOJI」選手が得意とする『岬太郎』のダブルダイビングヘッドにて先制。しかし、「田中さんDL」選手も終了間際に同点弾を決め、試合は延長戦へ。延長戦にても双方激しい攻防を繰り広げ、決着はPK戦となった。
PK戦でも、お互いに譲らない展開が続く。最後は、5人目の選手にて「田中さんDL」選手がついにナイスセーブをみせ、優勝をおさめた。
表彰式では、エグゼクティブ・プロデューサーの藤好氏より優勝盾と決勝大会進出のパネルが贈呈された。
大会の最後には「田中さんDL」選手にインタビューを実施。大会振り返りと意気込みを紹介する。
●東京ROUND代表「田中さんDL選手」
――:優勝おめでとうございます。まず始めに、今の率直な感想をお聞かせください。
疲れましたね(笑)。遠方からの参加なので、一回戦で負けるのは嫌だなと思っていたので、勝てて良かったです。本当に運がよかったと思います。
――:試合で勝つコツ、上達するコツがあればお教えいただけますか。
試合の回数をこなして、上手い選手がいたらそのやり方を参考することですかね。操作が複雑なゲームではないので、あとは駆け引きの勝負になってくると思います。
――:『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』のどういったところに魅力を感じましたか。
レベルの上限などがあり、それによってチーム編成を工夫する事で楽しめる点ですかね。特定のキャラを持っているか持っていないかの差が少なくなってきたと思うので、今からでも遊びやすいと思います。今回の大会もレギュレーションという制限がある中でチームをやりくりしていくので、格差が出にくい状況に今はなっているのが面白いと思います。
――:最後に、決勝大会へ向けての意気込みをお願いします。
3ヶ月後になるので、その時の傾向がどうなっているかにもよりますね。海外の選手とも対戦していくので、頑張っていきたいと思います。
――:本日はありがとうございました。
■より選手が主役になれる大会にしたい…藤好氏のコメントを紹介
本大会の終了後、SocialGameInfoでは藤好氏にミニインタビューを実施。東京ROUNDの振り返りや今後の展望について伺ってきた。
――:本大会全体を振り返っていかがでしたでしょうか。
今回、記憶に残る白熱した試合が日本サッカーミュージアムにて行われました。このような大会ができたのも会場に来場いただいた選手や配信をご覧になっている方々や関係者、そして全世界でこのゲームを遊んでいただいている皆さまのお力添えがあってこそだと思います。
この後、パリROUNDと香港ROUNDが続いて、全世界チャンピオンが決まりますが、より一層盛り上がっていけるよう、大会もゲーム自体もスタッフ一同頑張っていきたいです。
――:東京ROUNDでは日本サッカーミュージアムにて開催されましたが、どのような点を意識していたのでしょうか。
全ての大会でいろんな物語が生まれてはいますが、この東京ROUNDでより注力したポイントとしては、参加した選手が主役になれる舞台設定、サッカーらしさをどのように出していこうかという点です。
通常のサッカーと同じように入場ではゲーム内で用いられているアンセムも流して入場してもらい、ベンチも両サイドに用意し、実際に試合に出るときはフィールドステージに立ってもらう。そして、ゴールが決まった時の演出にもこだわったりと、関わった選手全てが主役になってもらえるようにしました。
やっぱり、どの競技大会でも主役は選手だと思いますので、東京ROUNDの代表選手になるんだという理解も持ってもらえるように、色んな演出を意識してみました。
また、日本サッカーの聖地でもある日本サッカーミュージアムなので、雰囲気もマッチしていて非常に良かったと思いました。通常は日本代表の記者会見等でも使用されている場所なのですが、日本サッカー協会さんのご協力もあり、今回実現できました。
入り口のサイネージも、原作『キャプテン翼』のワールドユース編にて登場した1997年日本代表のユニフォームのキャラクターになっています。『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』の2周年ということもあり、当時を振り返って盛り上げようとキャンペーンでも連動したのですが、東京ROUNDにはふさわしい舞台だったなと思います。
そして、試合も素晴らしい内容でした。全ての試合が手に汗握る内容でしたね。大会だと選手の表情も見えるので、どの場面で悔しがったり、嬉しがるのかがわかります。どう考えてフィールド操作しているかが表情からもみえて、観戦している皆さまにもプレイの参考になったかと思います。
――:試合内容はハイレベルで、小さなミスでも勝敗が分かれるんですね。
パスを出す際にも、ワンテンポ遅らせるとか、精確なパスルートを確保することが必要なのですが、緊張すると手が震えたりして、細やかな操作が難しくなるんですよね。
――:緊張感がある中でのプレイは、大きい大会ならでは醍醐味でもありますね。
今日の試合では、優勝した「田中さんDL」選手は優勝候補と言われているプレイヤーを次々と倒していかれたところはとてもドラマチックだなと思いました。
地域ごとにドラマがあると思うので、今後も様々な地域のプレイヤーにフォーカスを当てていきたいですね。
――:決勝大会も楽しみですね。今後の展望についてお聞かせいただけますか。
ドバイ、東京からパリ、香港と続いて決勝大会でワンシーズンとなりますが、今後もよりプレイヤー同士を繋げられる大会をやっていきたいですね。ゲームから発生するコミュニケーションをもっと深めていきたいです。
本作は、世界共通のルールがあるサッカーと原作の『キャプテン翼』というキャラクターの魅力、そして白熱してもらえるようなゲームシステムをマッチさせることで、色んな国で同じように楽しんでもらえるようにつくっています。今後も楽しんでもらっているプレイヤーをより一層盛り上げていけるように頑張っていきたいですね。
――:ありがとうございました。
■『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
(C)高橋陽一/集英社
(C)高橋陽一/集英社・テレビ東京・エノキフィルム
原作「キャプテン翼」高橋陽一(集英社文庫コミック版)
(C)KLabGames
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656