【ゲーム株概況(8/5)】クレディスイス格上げのカプコンが年初来高値更新　短期資金流入のBOIが大幅高、新高値のenishは利食いに押されて急落

8月5日の東京株式市場では、日経平均株価は大幅続落となった。前営業日比で366.87円安の2万0720.29円で取引を終えた。1ドル＝105円後半まで円高が進行したことを受けて、企業業績への懸念が広がった。下げ幅は一時500円を超える場面もあった。来週のお盆休みへの意識から積極的な売買を控えるムードが広がった。

こうしたなか、ゲーム関連株も値下がりが多くなるなか、カプコン<9697>が年初来高値を更新した。クレディ・スイス証券が同社のレーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げつつ、目標株価を2300円から3000円としたことが材料視された。

市場全体で様子見ムードが広がる中、バンク・オブ・イノベーション（BOI）<4393>が大幅高となった。全体的に物色難となるなか、短期の値幅取りの資金がむかったもよう。反面、直近買われていたenish<3667>も本日、年初来高値を更新したものの、利食い売りに押されて大幅安となった。

他方、グリー<3632>が4日続落。8月2日に発表した19年6月期の決算は営業利益が前の期比41.9％減の54億7600万円と大幅な減益となった。第4四半期の営業利益もQonQで2.1％減の13億円となり、減収減益に歯止めがかかっていないとの懸念が広がったようだ。

業績予想の下方修正を行なったサン電子<6736>や、業績下振れでの着地となったディー・エル・イー（DLE）<3686>なども大きく値を下げた。



■ゲーム関連銘柄