Cygames、『グランブルーファンタジー』ディレクターレターVol.3を公開 長期運営タイトルが抱く課題への対処法や新コンテンツについて


Cygamesは、1月7日、『グランブルーファンタジー』ディレクターレター Vol.3を公開し、福原哲也氏が2020年の展望や、『グランブルーファンタジー Relink』『グランブルーファンタジーヴァーサス』について紹介している。

最初に言及されたテーマは、長期運営のゲームが抱える宿命について。福原氏は、「肥大化したリソース(アイテム等)の処理」を「プレイヤーに負担させ、時間を奪ってしまう」ことを課題として挙げている。例えば、『グラブル』では「いらない武器の整理」(残すべきか?素材にするべきか?などの思考負担も含め)が最たる例となる。また、『グラブル』ではコンテンツの難易度などが加味された意図的なもの以外では、過去に登場した武器の"完全上位互換"のようなものはなるべく登場しないよう気をつけているという。これにより、「捨てられない」問題が大きくなり、所持数が圧迫され、編成する際もどれを選べばいいか分かりづらくなる……という負担が広いRank帯で徐々に顕在化している。

福原氏は、逆説的に考えれば「武器を追加しない」「上位互換の武器をどんどん追加する」という舵取りで解決できるかもしれないが、それは極論に近しくて意味をなさず、実行したところでゲームの停滞と崩壊を加速させるため、行わないと述べている。多くの武器にたくさんの可能性があり、新コンテンツにおいて"これまで評価されていなかった武器やキャラが脚光を浴びる"という要素や、武器の追加バランスなどの方針は従来から変えないとのことだ。

ではどうやってこの問題を解決するか?『グラブル』は「武器を鍛えて強くなるゲーム」であるため、強くなる過程をよりわかりやすくすることで解消できるとの考えを示した。武器スキルと召喚石の組み合わせによる試行錯誤や検証はとても楽しい反面、「トライアンドエラーはしたくないので、最初から正解が知りたい」というプレイヤーも多いという。ゲームである以上、試行錯誤の楽しさという要素は無くさないが、これから先もより多くの方に快適に遊んでもらうために「正解(最適編成とでもいいますか)への道筋をゲーム内で明瞭に、簡潔に提示する」といった仕組みとして以下の3点において重点的に追加機能の実装、改修を行っていくとのことだ。

●「遊び方ガイド」の拡張
「編成サンプル」「装備探し」の機能を拡張しつつ、編成画面とも機能的な紐づけをし純粋にもっと利用しやすくする。また、目的とする編成を可視化させることで、不要な武器はどれか……という判断の補助ができればと考えているという。
※遊び方ガイドはこの他にも多数の機能追加のアップデートを行う計画がある

●編成画面における各種機能の改修
「おまかせ編成」がざっくりしすぎているので、全面的に機能を改修する。これはそもそものコンセプトが"ざっくりでいい"という意図で作られたものだったが、実装から6年経過し、武器や召喚石の内容が複雑化・多様化してきたことから、いまやおまかせ編成が「使いづらい不便なもの」になってしまっているので、イチから考え直してリニューアルする。リストの「絞り込み」のように細かく条件を指定するものになるという。

また、武器入れ替え時に「何を伸ばしたいか」を選択することで、最適な武器をリスト上からピックアップできるような機能も追加したいと考えている。(与ダメージか、HPか、クリティカルか……など重視したい項目を選ぶと、リスト上の武器が絞られるイメージ)

なお、編成画面については以下の改修も予定している。
・メインメンバーとサブメンバーの入れ替え、順番替えを楽に行う機能
・クエスト開始前などにキャラ詳細画面に入った際の戻りづらさの解消

●リストの整頓機能の拡張
上記機能らとの兼ね合いとなるため、これは具体的な内容は未定だが「不要な武器の選定」をなんらかの形で行うものを実現したいと考えている。昨年実装した「朽ち果てた武器の整頓」機能のように、ワンボタンで上限解放などするのか、倉庫に入れるのか、エレメント化するのか……どれが必要でどれが不要かはプレイヤーごとの価値観や置かれている状況によって変わるので、これの実現というか落としどころはかなり難しいが、チャレンジしていくとの話だ。

以上の3項目については1年を通して段階的に実施しくとのこと。また、新コンテンツについては慎重に追加を行っていくとのことだ。



2020年は現時点で夏までの間に
・シングルバトル×6
・マルチバトル×8
の追加を予定している。

夏以降は「新イベント」「アーカルムの転世 レプリカルド・サンドボックス」が公開予定。「新イベント」は期間設定された定期開催のタイプとなる。「レプリカルド・サンドボックス」は、現アーカルムのEXTREME以降のストーリーが楽しめるものとなっており、常設タイプのコンテンツになる。

そのほか、下記の公式サイトでは、複数キャラ活躍の場の創出として、異なる形で多数のキャラを編成できるものや、シナリオイベントについての展望、『グランブルーファンタジー Relink』や『グランブルーファンタジーヴァーサス』についても触れているので確認してみてよう。

▼公式サイトはこちら▼
https://granbluefantasy.jp/pages/?p=28786


 
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