左から岩田星人氏、角田亮二氏、宇垣美里さん、神保昌登氏、松尾英児氏
1月27日、東京都内にてTVアニメ『白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE』の発表会が開催された。
本作は、コロプラが配信するスマートフォンアプリ『白猫プロジェクト』を原作とするTVアニメ。ゲームの3周年を記念して開催されたイベント「ゼロ・クロニクル~はじまりの罪~」をベースにしており、現在の白猫世界の過去を描いた、メインストーリーの礎となる物語が展開する。
発表会の冒頭で登壇したコロプラのマーケティング本部ライセンスビジネス部 部長・松尾英児氏は「お話を知っているゲームユーザーはもちろんのこと、知らない方にもお届けできる作品になっております」とコメントするとともに、「アニメ化を熱望されていた作品であり、ゲームユーザーの皆様の後押しが励みになりました」と感謝の気持も伝えた。
続いて宣伝プロデューサーの岩田星人氏は、本作の最新映像とキービジュアルを公開、それに合わせてテーマソングアーティストとしてオープニングを西川貴教さんとASCAさんのタッグ、エンディングを安田レイさんが担当することも発表。楽曲は3月21日から開催となるAnimeJapan 2020で披露する予定とのこと。
そして本作の放送は4月6日(シロの日)からAT-X、TOKYO MX、BS11にて順次放送が始まることも告知。翌4月7日からはMBSでの放送もスタートする。
イベントの後半ではフリーアナウンサーの宇垣美里さんと、監督・脚本の神保昌登氏、スーパーバイザーの角田亮二氏が登場し、トークセッションを実施。映像を見た宇垣さんは「迫力もありますし、これから物語がどうなっていくんだろうと、4月からの放送が楽しみです」と今から楽しみにしている様子だった。
スーパーバイザーの角田氏は「リリースされて1年経たないうちから「アニメ化してほしい」という声をいただいていました」と、アニメ化に至ったきっかけを振り返る。しかし原作のゲームは本編やサイドストーリー含めで膨大であるため「どこを切り取るか非常に悩ましく思っていた」と当時の悩みも吐露していた。そんな中で3周年記念として公開した「ゼロ・クロニクル」が高い評価を受け、さらに「立ち位置も原作を知らなくても、予備知識ゼロで楽しめる」という理由でアニメの題材に決めたという。
そして神保監督は「戦争があり、殺し合いがあるストーリーなので、人間らしく描くことを意識しました」と説明。「アニメだからと言い訳しない作風」を目指したという。神保監督は監督だけでなく脚本も担当しているが、角田氏いわく「最初に脚本を読んだとき、原作やキャラクターを大事にしていただいていると感じました」と太鼓判。脚本の段階で原作側が考えていなかった細かな設定、演出まで詰め込まれていて、「ゲーム側が急遽アートを新たに作った」こともあったとか。
また本作が製作委員会方式ではなく、コロプラ単独で製作されることにも言及。神保監督は「責任が分散されていないぶん、正面から取り組める。むしろやりやすさもあります」と、ここでも手応えを感じている様子だった。
3人がアニメの魅力を解説するコーナーでは、宇垣さんは「立場を超えた人物の関係が描かれる『ロミオとジュリエット』の要素」も楽しめるとアピール。神保監督も闇の王子と光の王 アイリス、そしてファイオスの人間関係に触れると、いろいろな感情が飛び交う10代半ばの青春も色濃く出ていると話す。角田氏が魅力として、「ゲームシーン完全再現」「コロプラ完全監修」といったポイントに加えて、新規楽曲の数々を推した。本作では岩崎琢氏が楽曲を手掛けており、ひとつひとつが重厚で、角田氏自身も一聴して感動したと感想を述べた。
発表会の終盤には、制作チームから宇垣さんに向けて、宇垣さんをモデルにしたキャラクターのパネルが贈呈。「もしゼロ・クロニクルに出てくるならどんなキャラクターだろう」というテーマのもと制作したそうで、「はじまりの星たぬき姫 美里」というキャラクター名とのこと。
宇垣さんは「自分がこうやって2次元になれるとは思っていなかったので、嬉しいです。2020年、いいスタートが切れました」と喜びのコメント。
続けて「『白猫プロジェクト』の初TVアニメということで、ゲームが好きな方も安心して見られますし、ゲームを知らない人がここから始まるのもいいと思います」と改めて作品をアピールし、発表会は幕を閉じた。
TVアニメ『白猫プロジェクトZERO CHRONICLE』公式サイト
https://colopl.co.jp/shironekoproject/animation/zero_chronicle/
会社情報
- 会社名
- 株式会社コロプラ
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3668