サイバーエージェント<4751>は、アバターコミュニティアプリ「ピグパーティ」において、未成年ユーザーの誘い出しリスクの高いユーザーを人工知能(AI)にて発見する機能の導入を決定した。
警察庁の統計(確定値)によると、2019 年にSNSを通じて被害に遭った18歳未満は2,082人と過去最多となり、未成年の誘い出しに使われる言葉は巧妙化している。そのような状況を背景に、約400万人の会員のうち約60%が18歳以下の利用者である(※ピグパーティ内調べ。2020年2月)「ピグパーティ」では、未成年ユーザーの安全なサービス利用を推進するために本システムを開発・導入するに至った。
本システムは「ピグパーティ」のログデータを用いて、ユーザーの行動履歴を機械学習で分析し、未成年者誘い出しなどの被害・加害リスクの高いユーザーを発見、事前に警告などを行う仕組み。サイバーエージェントのメディア事業における研究開発組織である「秋葉原ラボ」と2016年より共同研究を進めている東京大学大学院工学系研究科の鳥海不二夫准教授(計算社会科学)によって開発を進めている。
「秋葉原ラボ」では、インターネット上の人間行動を理解するために、以前より計算社会科学の研究を行っており、大学・研究機関との産学連携を強化しながらインターネットに関する社会的課題に取り組んでいる。今回開発したシステムは規約変更およびユーザーの同意を経て、今夏以降の導入を進めていく予定だ。
今後も「ピグパーティ」では未成年ユーザーが安全にサービスを利用できる健全な環境づくりを推進していくとしている。
■『ピグパーティ』
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会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751