ゲームエイジ総研は、12月17日、“ゲーム実況”に関する調査を行い、なんらかのゲーム実況動画を見たことがあるゲーマーは29.8%だったことを明らかにした。最もよく観られたゲーム実況者は「キヨ」、そして最もよく観られた実況タイトルは「あつまれ どうぶつの森」だったという。
以前は一部の限られたゲーマーだけが楽しんでいた“ゲーム実況”というゲームの遊び方ですが、 今やゲーム機に標準でゲーム動画を配信する機能が搭載されるなど、 誰でも気軽に楽しめる遊び方になった。また視聴はYouTubeやニコニコ動画、 Twitchなどの動画配信サイトや、 昨今では地上波でもゲーム実況動画などが放映されるようになっており、どんなゲーム実況者や実況タイトルが観られているのかを調査したとのこと。
初めに、 2020年にゲーム実況を地上波や動画配信サイトで観たかを聞いてみると、 29.8%のゲーマーが観たと回答しました。 【グラフ1.】
ニコニコ動画やYouTubeといったインターネットの動画投稿サイトでの視聴が多くを占めていますが、 今年は地上波でゲーム番組などで放送される機会も増え、 比較的ライトなゲーマーでも受動的に楽しめるようになっています。 今年1年でゲーム実況がより身近なものになっていることが窺えます。
そこで、 ゲーマーに、 今年最もよく観たゲーム実況者について調査を行った結果をランキング形式にしてみました。
1位は「キヨ」、 2位「ヒカキン」、 3位「2BRO.(兄者弟者)」という結果になりました。
2020年に最も観たゲーム実況者1位の「キヨ」は2009年頃からゲーム実況を行なっているゲーム実況者です。 またゲーム実況ユニット「最終兵器俺達」のメンバーの1人でもあります。 ニコニコ動画に動画を投稿するところからキャリアを始め、 ニコニコ公式生放送などにも多数出演している人気実況者の1人で、 YouTubeのチャンネル登録者数は2020年12月現在で286万人となっています。
観た理由を聞いてみると、 「声が良い、 トークが面白い(男性/27歳)」、 「ゲームスキルとトークが上手いから(女性/22歳)」のように、 その高いトーク力からファンになるゲーマーが多いようです。
2位の「HIKAKIN」は2006年頃から活動しているYouTuberです。 YouTubeのメインチャンネルのチャンネル登録数は880万人となっており、 日本を代表するYouTuberの1人です。 商品レビューからゲーム実況まで幅広い動画を投稿しています。 観た理由では「メジャーなチャンネルだから(11歳/女性)」、 「有名人だから(29歳/女性)」と、 人気だから動画をチェックするという意見がみられました。 また「子どもが観ていた(43歳/男性)」、 「お母さんが見ているから(12歳/男性)」のように家族の誰もが安心して見られる動画ということも人気の理由の1つのようです。
3位の「2BRO.(兄者弟者)」は、 兄者、 弟者、 おついちの3人で構成されているYouTuberです。 2010年頃から活動しており、 2020年12月現在のチャンネル登録者数は293万人です。 ファミ通・電撃ゲームアワード2019のベストストリーマー部門にノミネートされたこともあります。 また企業とのタイアップ実績も多く、 公式番組などに出演することも多いYouTuberです。
「内容はあまり分からなくても声がいいから見てしまう。 面白そうに見えてくる。 (35歳/女性)」、 「声がいいし面白いし、 不愉快な話をしないから(41歳/女性)」のように、 渋く落ち着いた声が特徴的で、 ゲームスキルの高さのほか、 声質が人気の理由の1つであることがわかります。 また「リアクションが楽しくゲームのチョイスが様々だから(42歳/女性)」、 「ゲームのチョイスが面白く掛け合いも面白い(29歳/女性)」というようにコアゲーマーである彼らだからこそできるゲームのチョイスも視聴者を惹きつけていることがわかります。
次に、 今年最も実況を観たゲームタイトルのランキングです。
1位は「あつまれ どうぶつの森」、 2位「マインクラフト(Minecraft)」、 3位「 フォートナイト(Fortnite)」でした。
1位の「あつまれ どうぶつの森」は任天堂より2020年3月に20日に発売されたNintendo Switch用のタイトルです。 プレーヤーは無人島に移住して自由気ままな生活をし、 移住してきたどうぶつ達と交流を楽しみます。 またオンライン機能にも対応しており、 ともだちの島に遊びに行くといったようなソーシャル要素も盛り込まれています。
このタイトルの実況動画を観た理由では、 「いろんな島の実況を見たいと思ったから(23歳/女性)」、 「島を開拓していく過程が、 個性が出て面白いから(21歳/)」というような意見が見られました。 また「まわりで流行っているから(16歳/女性)」「話題になっているゲームだから。 (16歳/女性)」のように、 トレンドチェックという意味で実況動画を観るゲーマーも多いようです。
2位の「マインクラフト(Minecraft)」は2009年5月にPCでリリースされ、 その後家庭用ゲーム機など様々なプラットフォームで発売されたタイトルです。 サンドボックスと呼ばれるジャンルのゲームで、 プレーヤーは建物を作ったり、 サバイバル生活を送ったりと、 ストーリークリアのような明確な目的がなく、 自由に遊べるタイトルです。 また本作も他のプレーヤーと同じ世界で遊ぶマルチプレイ機能が搭載されています。
このタイトルの実況動画を観た理由としては「実況者によってアイデアが面白いし沢山チャンネルがあるから(47歳/女性)」、 「マイクラでの企画が面白いから(17歳/女性)」のように自由に遊べるゲームという特徴から、 実況者毎に異なる遊ばれ方をしているのが視聴者の注目を集めているようです。 また「自分もプレイしているから(53歳/男性)」、 「自分がやっているゲームだから(16歳/男性)」のように、 自分がプレイしているゲームを実況者がどのようにプレイしているか、 を見て楽しんでいるファンも多いようです。
3位の「フォートナイト(Fortnite)」は2017年7月に配信されたサードパーソン・シューティングゲームです。 その中でも基本プレイ無料で遊べるバトルロイヤルモードが人気の作品です。 バトルの中で建物を作って足場にしたり、 弾除けの壁を作ることができる要素が特徴的な作品です。 また音楽アーティストによるゲーム内ライブイベントなども話題になりました。
こちらの作品は競技性も高いことから「レベルの高い人のプレイ動画を見て参考にしていたから(31歳/男性)」、 「ゲームプレイの参考にするため(48歳/男性)」などのように実況者のレベルの高いプレイを参考にしている意見がありました。
ゲームを実況する、 実況を観るという楽しみ方は今や当たり前の楽しみ方になりました。 タレントやお笑い芸人もゲーム実況者として参戦しており、 今後もゲーム実況を楽しむ視聴者の数は増えていくことでしょう。 また、 企業側もゲーム実況者にゲームをプレイしてもらいゲームの魅力を視聴者に伝えていくというプロモーションも当たり前のものになってきました。
この活況のゲーム実況の市場は今後も様々なかたちで、 さらに拡大することでしょう。
以前は一部の限られたゲーマーだけが楽しんでいた“ゲーム実況”というゲームの遊び方ですが、 今やゲーム機に標準でゲーム動画を配信する機能が搭載されるなど、 誰でも気軽に楽しめる遊び方になった。また視聴はYouTubeやニコニコ動画、 Twitchなどの動画配信サイトや、 昨今では地上波でもゲーム実況動画などが放映されるようになっており、どんなゲーム実況者や実況タイトルが観られているのかを調査したとのこと。
■2020年になんらかのゲーム実況動画を見たことがあるゲーマーは29.8%
初めに、 2020年にゲーム実況を地上波や動画配信サイトで観たかを聞いてみると、 29.8%のゲーマーが観たと回答しました。 【グラフ1.】
ニコニコ動画やYouTubeといったインターネットの動画投稿サイトでの視聴が多くを占めていますが、 今年は地上波でゲーム番組などで放送される機会も増え、 比較的ライトなゲーマーでも受動的に楽しめるようになっています。 今年1年でゲーム実況がより身近なものになっていることが窺えます。
■2020年に最もよく見たゲーム実況者は「キヨ」
そこで、 ゲーマーに、 今年最もよく観たゲーム実況者について調査を行った結果をランキング形式にしてみました。
1位は「キヨ」、 2位「ヒカキン」、 3位「2BRO.(兄者弟者)」という結果になりました。
2020年に最も観たゲーム実況者1位の「キヨ」は2009年頃からゲーム実況を行なっているゲーム実況者です。 またゲーム実況ユニット「最終兵器俺達」のメンバーの1人でもあります。 ニコニコ動画に動画を投稿するところからキャリアを始め、 ニコニコ公式生放送などにも多数出演している人気実況者の1人で、 YouTubeのチャンネル登録者数は2020年12月現在で286万人となっています。
観た理由を聞いてみると、 「声が良い、 トークが面白い(男性/27歳)」、 「ゲームスキルとトークが上手いから(女性/22歳)」のように、 その高いトーク力からファンになるゲーマーが多いようです。
2位の「HIKAKIN」は2006年頃から活動しているYouTuberです。 YouTubeのメインチャンネルのチャンネル登録数は880万人となっており、 日本を代表するYouTuberの1人です。 商品レビューからゲーム実況まで幅広い動画を投稿しています。 観た理由では「メジャーなチャンネルだから(11歳/女性)」、 「有名人だから(29歳/女性)」と、 人気だから動画をチェックするという意見がみられました。 また「子どもが観ていた(43歳/男性)」、 「お母さんが見ているから(12歳/男性)」のように家族の誰もが安心して見られる動画ということも人気の理由の1つのようです。
3位の「2BRO.(兄者弟者)」は、 兄者、 弟者、 おついちの3人で構成されているYouTuberです。 2010年頃から活動しており、 2020年12月現在のチャンネル登録者数は293万人です。 ファミ通・電撃ゲームアワード2019のベストストリーマー部門にノミネートされたこともあります。 また企業とのタイアップ実績も多く、 公式番組などに出演することも多いYouTuberです。
「内容はあまり分からなくても声がいいから見てしまう。 面白そうに見えてくる。 (35歳/女性)」、 「声がいいし面白いし、 不愉快な話をしないから(41歳/女性)」のように、 渋く落ち着いた声が特徴的で、 ゲームスキルの高さのほか、 声質が人気の理由の1つであることがわかります。 また「リアクションが楽しくゲームのチョイスが様々だから(42歳/女性)」、 「ゲームのチョイスが面白く掛け合いも面白い(29歳/女性)」というようにコアゲーマーである彼らだからこそできるゲームのチョイスも視聴者を惹きつけていることがわかります。
■ 2020年に最も実況を観たゲームタイトルは「あつまれ どうぶつの森」
次に、 今年最も実況を観たゲームタイトルのランキングです。
1位は「あつまれ どうぶつの森」、 2位「マインクラフト(Minecraft)」、 3位「 フォートナイト(Fortnite)」でした。
1位の「あつまれ どうぶつの森」は任天堂より2020年3月に20日に発売されたNintendo Switch用のタイトルです。 プレーヤーは無人島に移住して自由気ままな生活をし、 移住してきたどうぶつ達と交流を楽しみます。 またオンライン機能にも対応しており、 ともだちの島に遊びに行くといったようなソーシャル要素も盛り込まれています。
このタイトルの実況動画を観た理由では、 「いろんな島の実況を見たいと思ったから(23歳/女性)」、 「島を開拓していく過程が、 個性が出て面白いから(21歳/)」というような意見が見られました。 また「まわりで流行っているから(16歳/女性)」「話題になっているゲームだから。 (16歳/女性)」のように、 トレンドチェックという意味で実況動画を観るゲーマーも多いようです。
2位の「マインクラフト(Minecraft)」は2009年5月にPCでリリースされ、 その後家庭用ゲーム機など様々なプラットフォームで発売されたタイトルです。 サンドボックスと呼ばれるジャンルのゲームで、 プレーヤーは建物を作ったり、 サバイバル生活を送ったりと、 ストーリークリアのような明確な目的がなく、 自由に遊べるタイトルです。 また本作も他のプレーヤーと同じ世界で遊ぶマルチプレイ機能が搭載されています。
このタイトルの実況動画を観た理由としては「実況者によってアイデアが面白いし沢山チャンネルがあるから(47歳/女性)」、 「マイクラでの企画が面白いから(17歳/女性)」のように自由に遊べるゲームという特徴から、 実況者毎に異なる遊ばれ方をしているのが視聴者の注目を集めているようです。 また「自分もプレイしているから(53歳/男性)」、 「自分がやっているゲームだから(16歳/男性)」のように、 自分がプレイしているゲームを実況者がどのようにプレイしているか、 を見て楽しんでいるファンも多いようです。
3位の「フォートナイト(Fortnite)」は2017年7月に配信されたサードパーソン・シューティングゲームです。 その中でも基本プレイ無料で遊べるバトルロイヤルモードが人気の作品です。 バトルの中で建物を作って足場にしたり、 弾除けの壁を作ることができる要素が特徴的な作品です。 また音楽アーティストによるゲーム内ライブイベントなども話題になりました。
こちらの作品は競技性も高いことから「レベルの高い人のプレイ動画を見て参考にしていたから(31歳/男性)」、 「ゲームプレイの参考にするため(48歳/男性)」などのように実況者のレベルの高いプレイを参考にしている意見がありました。
ゲームを実況する、 実況を観るという楽しみ方は今や当たり前の楽しみ方になりました。 タレントやお笑い芸人もゲーム実況者として参戦しており、 今後もゲーム実況を楽しむ視聴者の数は増えていくことでしょう。 また、 企業側もゲーム実況者にゲームをプレイしてもらいゲームの魅力を視聴者に伝えていくというプロモーションも当たり前のものになってきました。
この活況のゲーム実況の市場は今後も様々なかたちで、 さらに拡大することでしょう。
会社情報
- 会社名
- ゲームエイジ総研