LINE<3938>とエムスリー<2413>の合弁会社であるLINEヘルスケアは、医療機関の検索・予約から実際の診察・決済まで、すべてLINE上で完結できるオンライン診療サービス「LINEドクター」を、首都圏の一部医療機関で先行提供を開始したことを発表した。
「LINEドクター」は、新たなアプリをダウンロードする必要もなく、医療機関の検索・予約から、診察、そして決済まで、LINEアプリ上でシームレスに行うことができる。本サービスは、利用するためにLINEへ利用対価を支払うことなく、利用できる。利用できる医療機関については、サービスページ内で確認することが可能だ。
※処方箋による薬代や薬の配送料金などは、別途必要になる。
まずは、首都圏の一部医療機関で先行提供を開始し、実際に利用したユーザーや医療機関双方の意見をもとにサービスを改善し、コロナ禍で需要の高まるオンライン診療をより多くの方に利用できるようにしていくという。
オンライン診療は、通院の負担なく隙間時間で自宅から自身やご家族の診療を受けることができるため、仕事や家族の用事などで忙しい場合でも、医療とつながりやすくなることで、早期の治療や継続した治療が可能となる。昨今、新型コロナウイルスが再び感染拡大している状況下においても、院内感染や外出による感染などのリスクを極力減らし、医師の診察を受けることができる。
一方で、オンライン診療が浸透するにあたり、医療機関側の導入ハードルも課題となっている。「LINEドクター」は、医療機関に対してもオンライン診療の導入負荷を減らすことを目的として、医療機関の予約機能、LINEビデオ通話機能、決済機能が搭載されている「Basic Plan」を初期費用・月額費用無償で提供する。
※決済手数料は除く。
また、本サービスを利用する医療機関で、オンライン診療を導入していることを多くの方に知っていただき、実際に利用してもらう際に医療機関とユーザーが、よりスムーズにコミュニケーションできることを目的として、「LINEドクター」を利用する医療機関へスターターキットを用意している。これは「LINEドクター」の導入を示すポスターやPOP、ステッカー、具体的な利用方法を理解してもらための利用ガイド、予約可能なQRコードが記載されているクリニックカードなどを提供する予定だ。
※「LINEドクター」スターターキットは、制作が完了次第、審査完了している医療機関へ随時郵送する予定。また、こちらは予告なく内容を変更、終了する可能性がある。
