ビクターエンタテインメントは、12月18日に開催した『ドールズフロントライン』1ST ONLINE LIVE「OPERATION CALLING」の公式レポートを公開した。
今回のライブは、オリジナルストーリーの朗読を主軸に行われた。出演は、UMP45(CV:嶺内ともみ)、UMP40(CV:上間江望)、MDR(CV:愛美)、SPAS-12(CV:小堀 幸)に加え、416(CV:野中 藍)、Gr G11(CV:福原綾香)の2人が事前収録の音声にてストーリーを展開した。416(CV:野中 藍)は舞台上に上がる予定だったが、直前でコロナウィルス陽性の結果が出てしまい、残念ながら収録での参加となった。
ライブでは、新情報の公開も行われた。公開された情報は、ミニアニメ「どるふろ」の新シリーズ「どるふろ-癒し篇2-」が、各配信サイトにて2021年春より開始という。
公式レポート
人気アプリゲーム「ドールズフロントライン」が、2020年12月18日(金)に初のオンラインライブ『1ST ONLINE LIVE「OPERATION CALLING」』を開催。ライブは日本国内のみならず全世界でも配信されており、国境の壁を越えた観客達が、同時にライブを楽しんだ。
ドールズフロントライン (略称:ドルフロ)は2016年5月に「少女前線」として中国でサービス開始した、ダークかつシリアスなストーリーで高い人気を集めるスマートフォン向け育成&戦略シミュレーションゲーム。日本国内DLユーザー数は300万人を突破、全世界DL数は1800万人を突破し、その人気はグローバルな広がりを見せている。2019年8月には東京芸術劇場でオーケストラ・コンサートを開催、2019年10月からはミニアニメ「どるふろ」が2クールにわたって地上波テレビや主要配信サイトにてオンエアされるなど、ゲームの枠を超えて支持されている作品だ。
今回のライブは、オリジナルストーリーの朗読を主軸に行われた。出演は、UMP45(CV:嶺内ともみ)、UMP40(CV:上間江望)、MDR(CV:愛美)、SPAS-12(CV:小堀 幸)に加え、416(CV:野中 藍)、Gr G11(CV:福原綾香)の2人が事前収録の音声にてストーリーを展開した。416(CV:野中 藍)は舞台上に上がる予定だったが、直前でコロナウィルス陽性の結果が出てしまい、残念ながら収録での参加となった。
楽曲は発売中のオリジナルサウンドトラック2作の楽曲にバンドアレンジを施した演奏、2020年8月に発売したばかりのキャラクターソングアルバム「ECHOES」からキャラクターソングの歌唱、さらにはゲストボーカル『AKINO with bless 4』による歌唱と、多くのコンテンツが披露された。楽曲の殆どは、『GRIFFIN SOUND TROOPS』と名付けられた凄腕のバンドよる生演奏で、バンドメンバーにはバンマス兼ギター兼アレンジャーのex.TRUSTRICK【Billy】、ギター担当のGEEKSの【エンドウ.】、ドラム担当のsadsの【GO】、ベース担当のcali≠gariの【村井研次郎】、マニピュレーター兼キーボード担当の【タルタノリキ】、バイオリン担当の【ユキナ】と、超豪華メンバーが終結。その演奏で、ライブを熱く盛り上げた。
ライブは、Gr G11の声から始まった。物語のプロローグと、オンラインライブでの諸注意説明を兼ねたGr G11のナレーションが終わると、まず披露されたのはこの日の為のバンドアレンジを施された『Frontline』だった。『Frontline』はドルフロの表題曲ともいえる楽曲で、本来は歌が入っている楽曲なのだが、この日はメロディーもバンドが奏でる完全なインスト楽曲としての披露。メロディラインはバイオリンが担当し、2本のギターがそのメロディを支えつつも存在を主張。それを支えるのは重厚なドラムとベースで、ゲーム内の空気を感じられつつもまた別の一つの楽曲として成立しており、オンラインライブながらも、ドルフロの持つ世界観とバンドの熱が存分に感じられる演奏にコメント欄は開幕から盛り上がった。続いてはOST2より『Haze』の披露。曲中では今回登場するキャスト達が順に登場。それぞれがキャラクターにあった衣装に身を包み、モチーフとなった銃器を構えた決めポーズを決めていき、改めてライブの開幕が告げられた。
2曲の披露が終わると、キャスト達が登場し朗読劇の幕が開けた。ここでは、冒頭でGr G11が語ったM4 SOPMOD Ⅱの行方不明の情報と、それを偶然に知ってしまったMDRとSPAS-12について語られた。極秘情報を知ってしまった2体の人形を、404小隊のUMP45と416は”処理”しようとするが、指揮官のM4 SOPMOD Ⅱの捜索を優先する思いから、2体の処理は保留となり、この場にいる4体で特別部隊を編成しM4 SOPMOD Ⅱの捜索が行わわれることに。合間合間に挟まれるゲーム本編同様のMDRのネット依存症っぷりや、SPAS-12の食いしん坊キャラっぷりが微笑みを誘いつつも、M4 SOPMOD Ⅱの行方不明という緊急事態に4体の人形は動き出していく。が、やはりMDRというトリックスターなキャラがいるだけあって事態はスムーズには進行せず、MDRが”作戦行動記録”と称して勝手に作戦と部隊の人形の様子を記録し始める。その一環で、SPAS-12の自己紹介という形で次の楽曲へと舞台は繋がっていった。
披露されたのはSPAS-12のキャラクターソング『Sweet♥Guardian』。この楽曲はSPAS-12のキャラソンらしく、食いしん坊な彼女のキャラクターとその中に潜む乙女な心が歌われたもので、彼女の魅力がこれでもかと詰まっている。演奏は原曲がラウドなバンドサウンドだけにライブとの相性抜群で、急かすようなドラムのリズムを乗りこなし歌いアクションするSPAS-12の姿はキュートそのものだった。
『Sweet♥Guardian』 の披露が終わると、次はOST1より『Greenlight.b』とOST2より『Random Variable』が披露された。『Greenlight.b』は敷き詰められたシンセサウンドこそ原曲を感じさせるものだが、その上にバンドサウンドがのることで印象を一変させていた。重厚なギターのカッティングや流麗なソロなど誰も想像していなかったようなアレンジが施されており、是非ゲーム内でも同様のアレンジver.を実装して欲しいと感じるほどの出来であった。『Random Variable』は生演奏でのグルーヴ感が強化されており、聴いていると思わず体揺れてしまうような楽曲に変貌。ちょっとファンキーなバーでバンド演奏を聴いているような空気の中、しかしコメント欄は原曲が使用されているゲーム内での「ビンゴ」の模様を思い出した指揮官達のコメントがあふれており、そのギャップが何とも楽しい時間となった。
舞台は再び朗読劇に戻り、ここでは416とMDRの会話がメインで展開された。MDRは416に対してSPAS-12にしたのと同じように”作戦行動記録”を取ると称しての個人的なインタビューを行い、それに対して416は何を撮られたってどうせ記憶ごと消されるものと気軽に取り合う。二人の会話はやがて416とGr G11の絆の話へと移行していき、会話の締めとして『Alles OK!』が披露された。
『Alles OK!』は416とGr G11のデュエットソングだ。今回は残念ながらキャストの2人は欠席となってしまったので、代役として振り付け担当の能登有沙と宮崎のぞみが舞台に上がっての披露となった。が、残念に思っていたのは曲が始まるその時までで、バンドサウンドに合わせて舞台で踊る2人は元気なコンビネーションを披露してくれた。コメント欄も予想外のクオリティに盛り上がる一幕となった。
『Alles OK!』の披露が終わると、MDRから「しばらく通信が途切れる」という報告が入る。ライブの半ばの小休止でも催されるのかと思いきや、舞台にはあらかじめゲストとして告知が行われていた『AKINO with bless 4』が登場し、『What Am I Fighting for』と『シラカバの光』が披露された。『What Am I Fighting for』でまず感じられたのはその圧倒的な歌唱力だ。バンドサウンドにのせて歌い上げられる『AKINO with bless 4』のコンビネーションによる歌唱は、CDで聴きなれた楽曲に配信であるはずなのに生の迫力をのせて来た。間奏に挟まれたコール&レスポンスにはコメント欄も反応し、画面のこちら側と向こう側が一体となった。『シラカバの光』では、一転して切なく歌い上げるバラードの世界観を構築。感情たっぷりに歌われる『AKINO with bless 4』の歌とバイオリン、さらには時折さりげなく存在を主張するギターが印象的で、このライブの中でも忘れがたい一時を作り上げた。
『AKINO with bless 4』のライブが終わると、OST1より『Black Out』の披露が行われ、通信が回復したとして舞台は再び朗読劇へと移行。ここでは再びの416とUMP45の会話の様子が描かれた。先ほどのMDRとの会話とは打って変わって、UMP45と会話する416の雰囲気は「存在しない部隊404小隊」メンバーとしての影が感じられるもの。416の中に燻るAR小隊への思いをUMP45は指摘し、その思いを吐き出すかのように416のキャラクターソング『Trigger』が披露された。『Trigger』では再び代役として振り付け師の能登有沙が舞台に上がっての楽曲披露。先ほどの『Alles OK!』ではGr G11との可愛いデュエットで笑顔が印象的だったが、『Trigger』では416キャラそのままのシリアスな表情と416の妄執を感じさせるアクションが目に付く。ハードなバンドサウンドがその妄執や焦燥感をさらにあおり、416の持つ世界観が見事に表現されたシーンとなった。
『Trigger』披露後は、OST2より『Adaptative Algorithm』が披露された。かき鳴らされるギターと、深いリバーブのかかったギターはシューゲイザーの様な空気感を作り出し、ドルフロの世界へと指揮官達を深く深く誘った。楽曲が終わると、朗読劇へと舞台は戻り、UMP45の内面と過去の話が展開された。UMP45の独白から始まった朗読では、UMP40が登場し過去に行われたある二人のやり取りが描かれた。そのやりとりは、ゲーム本編中で語られた2人の最後のやり取りをどこか彷彿とさせるもので、UMP45にとってUMP40がどれだけ大切な存在だったのかを感じさせる。UMP45の心情吐露から、流れるように舞台は『Clandestine Memory』の披露へと移る。UMP40の居ない悲しみの呟きから始まった『Clandestine Memory』は、UMP45とUMP40の2人の間に横たわる悲しみや切なさを描いた楽曲。失われてしまったものを求める真摯な気持ちを歌い上げる2人の姿はそれだけで胸に来るものがあり、そこにバンドの生演奏が加わるとコメント欄は涙をこらえきれない声で溢れかえり、舞台は完全に2人の世界となった。
『Clandestine Memory』が終わると、場面は再び朗読劇へ。UMP45の独白を影から観ていたMDRが現れ、先ほどまでの空気をぶち壊してハチャメチャに独白を行った。彼女の独白は、直前に行われたUMP45の独白とは対極の物で、要約すると「思いがけず手に入れてしまった404小隊の情報を、どうすれば最高にバズる形で拡散できるか」という自己顕示欲しかない物で観ていて苦笑が漏れてしまう。が、それを語るMDRの熱量だけは本物で、その流れのままバッグのバンドへの声かけというメタな発言を挟んで『【絶叫】Follow me★!!』が始まった。楽曲中に目についたのはとにかく元気なMDRの姿だ。その姿からは嬉しさや楽しさがこれでもかという程伝わってくる上に、歌も演奏もリアルタイムなのだから観ているこちらも楽しくなる。コメントを“レス”と表現するMDRらしさににやりとしたり、演奏に体を揺らしたりと、MDR同様せわしなく楽しいステージだった。
ひとしきり熱を吐き終わったMDRだったが、404小隊の情報がこんな形で世に出ることはもちろんなかった。UMP45に企みがバレたMDRは、必死の抵抗をするも基地に連れて戻られることになり、作戦の主題であったM4 SOPMOD Ⅱの救出もM4 SOPMOD Ⅱが単独帰還したことで必要がなくなったと怒涛の展開が描かれ、MDRの野望は塵となった。その場面の後に演奏されたのはOST2より『Mind Hack』。ハードなバンドサウンドて楽曲は文句なしにカッコいいはずなのに、楽曲のタイトルがこれからのMDRの運命を示しているかのようで、楽曲の良さとは別の部分で笑いを誘い、指揮官達のコメント欄も盛り上がり、なんとも奇妙で楽しい時間となった。
その後は、記憶をなくして目を覚ましたMDRとSPAS-12の様子と、M4 SOPMOD Ⅱが行方不明となった作戦の真実が語られたが、特筆すべきはその合間でサプライズで披露されたライブだろう。ライブは、M4 SOPMOD ⅡによるARライブで、この日の為に制作されたM4 SOPMOD Ⅱの3Dモデルが『add ME』歌い踊るというもの。生バンドの演奏をバッグに踊るM4 SOPMOD Ⅱの姿は本当にステージの上にいるかのようで、これだけの仕掛けを当日サプライズとして隠していたことに驚かされた。今回披露されたM4 SOPMOD Ⅱの3Dが、今後別の機会でまた披露される機会を願わずにはいられない、そんな驚きと喜びに満ちた一幕であった。
『add ME』が終わると、最後の締めとしてMDRとSPAS-12、そして指揮官へと語りかける416の様子が描かれた。MDRは特ダネを喜び、SPAS-12は指揮官に何故自分ではなくM4 SOPMOD Ⅱの映像を取ったのか問い詰めにいったりと普段通りの様子だったが、いつもツンツンしている416が最後に少し垣間見せたデレは、この日のライブを締めくくるにふさわしいものだっただろう。
エンディングでは全キャストが舞台上に再登場して終わりの挨拶が行われたが、その中で新情報の解禁も行われた。公開された情報は、
・ミニアニメ「どるふろ」の新シリーズ「どるふろ-癒し篇2-」が、各配信サイトにて2021年春より開始
という情報。詳細は今後公式サイト他各種SNSで更新されていくので、指揮官の皆さんには是非チェックしてもらいたい。
情報公開も終え、ライブも終了の時だ。キャスト達からの「ありがとうございました!」の言葉と共にカメラがひき、ドルフロ初のオンラインライブは幕を閉じるのだった。
◆セットリスト
01:Fronline
02:Haze
03:Sweet♥Guardian
04:Greenlight.b
05:Random Variable
06:Alles OK!
07:What Am I Fighting For
08:シラカバの光
09:Black Out
10:Trigger
11:Adaptative Algorithm
12:Clandestine Memory
13: 【絶叫】Follow me★!!
14:Mind Hack
15:add ME
ミニアニメ情報
■ミニアニメ「どるふろ -癒し篇2-」
パロディ!シリアス!!サプライズ!?
ついに登場、ミニアニメ「どるふろ -癒し篇2-」
特設サイト:https://www.jvcmusic.co.jp/dollsfrontline/minianime/
再生できない場合はこちら
【配信情報】
2021年春より
各配信サイトで配信予定
【スタッフ】
原作…上海散爆網絡科技有限公司
監督…陸泓熹
プロデューサー…危天行
シナリオ…羽中
音響制作 / 音楽…Vanguard Sound
音楽制作…Vanguard Sound
アニメーション制作…大火鳥アニメーション
【キャスト】
M4A1 (CV.戸松遥)
M16A1 / 鉄血M16A1 (CV.山根希美)
ST AR-15 (CV.加藤英美里)
M4 SOPMODⅡ (CV.田村ゆかり)
UMP9 (CV.能登麻美子)
UNP45 (CV.嶺内ともみ)
416 (CV.野中藍)
Gr G11 / RO635 (CV.福原綾香)
AK-12 (CV.和氣あず未)
AN-94 (CV.沼倉愛美)
エクスキューショナー (CV.伊藤静)
ハンター (CV.萩原あみ)
スケアクロウ (CV.奥野香耶)
ナレーション (CV.奈波果林)
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