バンダイナムコHD、北米アミューズメント施設事業から撤退　NAMCO USAの事業と固定資産を譲渡　業務用ゲームの販売は継続

バンダイナムコホールディングス<7832>は、この日(3月1日)、北米におけるアミューズメント施設事業を譲渡し事業撤退を行うことを明らかにした。3月31日付で、NAMCO USAが事業展開する①直営店34店舗、②直営大型店1店舗、③レベニューシェア760カ所の事業および関連する固定資産等をそれぞれアミューズメント施設事業を行う会社3社に譲渡する(売却先3社は非開示)。その後、業務用ゲームの販売を行うBANDAI NAMCO Amusement Americaと合併する予定。

同社グループのリアルエンターテインメント事業(アミューズメント施設運営、業務用ゲームの開発販売等)は、新型コロナウイルス感染拡大による施設の休業などにより大きな影響を受けているという。

北米のアミューズメント施設事業に関しても同様で、様々な検討を行った結果、今後も厳しい市場環境が継続することが予想されることや、各事業との連携が困難な現状を踏まえた、としている。ただし、北米における業務用ゲームの販売事業については継続する。

なお、譲渡に伴い、2021年3月期第4四半期に固定資産に関する譲渡損失等が発生する見込み。この損失については、2月8日に公表した2021年3月期通期業績予想におけるリアルエンターテインメント事業の構造改革に伴う費用である特別損失約130億円に織り込み済としている。