ウェブテクノロジ、画像最適化ツール「OPTPiX ImageStudio 8」のVer.8.5を公開 「重要領域指定減色」や「ファイルサイズ調整」機能などをアップデート


CRI・ミドルウェア<3698>のグループ会社であるウェブテクノロジは、WindowsおよびMacに対応した画像最適化ツール「OPTPiX ImageStudio 8」のVer.8.5を3月4日に公開した。現在利用中のユーザーは無償でアップデートできる。

本バージョンでは、これまで様々な有名IPタイトルのコンテンツ制作において高い評価を得ている「重要領域指定減色」「ファイルサイズ調整」機能のアップデートおよび機能強化を行った。使い勝手の向上によりデザイナーやアーティストのアートアセットの制作ワークフローを強力にサポートする。
 

<「OPTPiX ImageStudio 8」Ver.8.5の機能強化点>


■画像の印象を変えることなくファイルサイズを圧縮:「重要領域指定減色」機能
「OPTPiX ImageStudio 8」の主力機能である「減色」機能は、画像を美しいままインデックスカラー(8bit)に色数を減らすことで、ファイルサイズを圧縮することができる機能。一般的なツールでも減色処理自体は可能だが、イラスト等のアートアセットの高解像度化の流れから、単に色数を減らすだけでは画像の印象が変わってしまいがちだ。

「OPTPiX ImageStudio 8」の「重要領域指定減色」では、アーティストが画像の任意の領域を指定することで、その領域内の色を最大限残すように減色処理を実行。オリジナルのイラストの印象を変えることなく、ファイルサイズをフルカラー時の1/3以下と大幅に小さくすることができる。



「重要領域指定減色」機能は、同社の「OPTPiX imésta 7」シリーズにも搭載されている強力な機能。イラストだけでなく、OPTPiX SpriteStudioやLive2D、Spineなどの2Dアニメーションのセルマップ / テクスチャアトラスの減色を行う際にも広く使われており、ロングランIPタイトルでも採用実績がある。

■メディア入稿ルールを楽々クリア!:「ファイルサイズ調整」機能
コンテンツの拡散に有効なメディア記事やアドネットワーク。しかし、メディアや配信側のルールで、掲載用画像やバナーのファイルサイズには制限が設けられていることが多々ある。

「OPTPiX ImageStudio 8」では、JPEG / PNG / WebPで画像を保存する際に、減色・圧縮後のファイルサイズを任意のファイルサイズに収まる最高画質で保存する機能を搭載した。「OPTPiX ImageStudio 8」の一括処理機能と併用することでメディアやアドネットワークの入稿データのルールごとに手順を自動化することも可能だ。



■超解像技術をさらに強化:「Clear waifu2x」
SD世代のコンテンツを再利用する技術「waifu2x」をウェブテクノロジ独自の技術で発展させたものが「Clear waifu2x」。ゲームやアプリなどで使用されるアルファチャンネル(透過部分)を持つ画像を、種類に応じて複数のモードで処理できるのが特長だ。

今回のアップデートではアルファチャンネルの処理方法に「バイナリアルファ(2値アルファ)」を追加。透明・非透明がはっきりしている画像の「フチ」の部分も含めてなめらかに拡大できるようになった。



■ほぼ全ての機能をコマンドラインから実行:「コマンドライン実行」機能
ウェブ用素材の減色はもちろん、iOS / Android用ネイティブアプリの定番テクスチャ形式であるPVRTCやETC2、ASTCへの圧縮など、「OPTPiX ImageStudio 8」のほとんどの機能を手元のツールチェーンから実行可能になった。JenkinsなどのCIツールからの呼び出しのほか、CMSとの連携が可能だ。
※中規模開発向けプランの「Business」、大規模開発向けプランの「Enterprise」で利用できる。

▼「OPTPiX ImageStudio 8」ホームページ
https://www.webtech.co.jp/imagestudio/