『ウマ娘』が強さを見せた一週間、無料上位キープで新規流入継続 『モンスト』と『荒野行動』も首位獲得 周年よりもIPコラボ? App Store振り返り
3月13日~19日のApp Storeの売上ランキングの動きを振り返っていくと、『ドッカンバトル』や『ガルパ』『あんスタ』などいくつかのタイトルで周年イベントなどが行われ、上位に飛び込んでくる場面があったものの、Cygamesの『ウマ娘 プリティーダービー』が強さを見せた一週間だったといえるだろう。AppAnnieの3月度のセールスランキングでも首位獲得は濃厚で、世界ランキングにも入るかどうかが注目点になるだろう。
リアルの競馬でも3歳のクラシックレースを中心に春のGIシーズンに入っている。他の競馬ゲームと同じく、リアルの競馬の盛り上がりは、本作にはプラスに働くはずだ。リリース以来、無料ランキングでも首位もしくは2位をキープするなど、新規ユーザーの流入が継続している。今後もいっそうの活躍が期待されるところである。
『ウマ娘』以外に首位を獲得したのは、ミクシィ『モンスターストライク』と、NetEase『荒野行動』だった。『モンスターストライク』では、「仮面ライダー」シリーズとのコラボを3月14日に開始しており、同日、首位を獲得した。また、『荒野行動』については、『東京喰種トーキョーグール』との第2弾コラボを3月19日より開始した。
決算発表でも指摘されているように、スマホゲーム運営では「周年」イベント・キャンペーンのセールスに与える効果が非常に大きいものとされてきたが、首位を獲得したのはIPコラボを行ったタイトルだったというのも興味深いポイントだ。
もちろん、「IPコラボと周年、どちらの施策がより効果的なのか」などと比較できるものではないということは重々承知している。ただ、「半周年」などを行うタイトルが増えており、周年の効果が分散していることも大きな要因なのかもしれない。
▲各日23:59時点のデータです。このため、朝方に掲載しているランキング記事と一部異なる部分があります。
■3月15日
また、Happy Elementsの『あんさんぶるスターズ!!Music』が土曜日の70位から4位に急浮上してきた。『あんスタMusic』は、「スカウト!スプリングベッド」を3月14日15時より開催しており、★5「明星 スバル」や★4「南雲 鉄虎」が登場していることに加え、本日(3月15日)から1周年を記念した数々のキャンペーンを開催していることも順位を押し上げているもよう。
ほか、LINEとNHN PlayArtの『LINE:ディズニー ツムツム』や、10ANTZの『ひなこい』などがトップ30に復帰した。
■16日
トップ10圏内では、ブシロード<7803>とCraft Eggの『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』が前日の117位から5位に飛び込んできた。『ガルパ』は、本日3月16日に4周年を迎えたことを記念して、日付が変わった0時より「4周年記念★4期間限定メンバー1人確定ガチャ」や「4周年記念ドリームフェスティバルガチャ」など複数の記念施策を展開しており、大きく売上を伸ばしているようだ。
また、コナミデジタルエンタテインメントの『eFootball ウイニングイレブン2021』が前日の66位から16位に浮上してきた。『ウイイレ2021』は、3月15日より、イングランドのクラブチームに所属する選手をピックアップした複数のエージェントが登場していることが順位を押し上げたもよう。
ほか、サムザップの『戦国炎舞 -KIZNA-』と、コナミデジタルエンタテインメントの『ウイニングイレブン カードコレクション』がトップに復帰した。
■17日
トップ10圏内では、スクウェア・エニックスとAiming<3911>の『ドラゴンクエストタクト』が前日の18位から5位に浮上してきた。『DQタクト』は、3月16日11時より、新たな冒険のシナリオが楽しめる「第2部 ウドイン大陸編1~4章」を追加するとともに、Sランク「キラーマシン2」とAランク「サタンメイル」が新登場した「キラーマシン2SPスカウト」を開始していることなどが売上に寄与しているようだ。
また、バンダイナムコエンターテインメントの『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』が前日の122位から12位に急上昇し、トップ10に迫った。『デレステ』は、3月16日15時より、「シンデレラフェス ノワール」を開始しており、初登場ノワール限定アイドル「赤城みりあ」が登場していることが大きく順位を押し上げたもよう。
なお、この日は、Nexters Globalの『Hero Wars - Fantasy World』が前日の109位から24位に上昇し、初のトップ30入りを果たした。本作は、アークデーモンの軍勢との戦いを描いたオンラインRPG。日本語版は2017年春より配信開始となっており、約4年をかけて売上トップ30まで到達したことになる。
■18日
3位に前日の13位からmiHoYoの『原神』が浮上してきた。『原神』は、3月17日にVer.1.4アップデートを実施し、イベント祈願「杯に注がれた詩」を開始しており、★5キャラ「風色の詩人・ウェンティ(風)」と★4キャラ「無害の甘味・スクロース(風)」「狼少年・レザー(雷)」「騎士道の花咲・ノエル(岩)」がピックアップ対象となっていることが売上に寄与しているようだ。
また、アイディアファクトリープラスの『ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-』が前日の135位から8位に飛び込んできた。『ヒプマイARB』は、3月26日にリリースから1年を迎えることを記念した「1st ANNIVERSARYキャンペーン」を3月17日17時より開始しており、その中でヒプマイグッズに身を包んだ6ディビジョン全18キャラクターの描きおろしカード「【1st Anniv.】シリーズ」が手に入るGコレクトを開催していることなどが大きく順位を押し上げたもよう。
ほか、PUBGの『PUBG MOBILE』と、バンダイナムコエンターテインメントの『ドラゴンボール レジェンズ』がトップ10に復帰した。
■19日
2位には、バンダイナムコエンターテインメントの『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が前日の63位から急上昇してきた。『ドッカンバトル』は、3月18日の「サイヤの日」を記念した「目覚める闘争本能!サイヤの日記念キャンペーン」を開催しており、その中で新SSRの超サイヤ人ブロリーが登場したドッカンフェスを実施していることが売上に大きく貢献しているようだ。
また、スクウェア・エニックスの『オクトパストラベラー 大陸の覇者』が前日の200位から8位に急上昇し、トップ10に復帰した。『オクトラ 大陸の覇者』は、3月18日より、新たな旅人として、Nintendo Switch/PC向けRPG『OCTOPATH TRAVELER』の主人公の一人「学者サイラス」が登場したことが今回の順位上昇の原動力となっているもよう。
ほか、コナミデジタルエンタテインメントの『eFootball ウイニングイレブン 2021』や、コロプラ<3668>の『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』などがトップ30に復帰した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社MIXI
- 設立
- 1997年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 木村 弘毅
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2121
会社情報
- 会社名
- NetEase Games