ミクシィ<2121>は、2021年3月期の決算を5月7日に発表するとともに、同日、決算説明会を開催した。今回、第4四半期(21年1~3月)の決算を中心に説明していたので、それをみていこう。発表した決算は、売上高315億8200万円(前年同期比20.7%減)、営業利益74億6700万円(同47.0%減)、経常利益76億2000万円(同45.0%減)、最終利益52億5800万円(同49.2%減)と大幅減益となった。主力の『モンスターストライク』の売上が絶好調だった前年同期の水準に及ばなかったことが主な要因だ。いわば反動減だ。
・売上高:315億8200万円(前年同期比20.7%減)
・営業利益:74億6700万円(同47.0%減)
・経常利益:76億2000万円(同45.0%減)
・最終利益:52億5800万円(同49.2%減)
この四半期が減収となったのは、主力タイトル『モンスターストライク』が前年の売上に及ばなかったことによる。『ウマ娘 プリティーダービー』の影響と思う向きもありそうだったが、「多少足元の影響がある」という程度だったという。
ちょうど前年同期は、TVアニメ『鬼滅の刃』とのコラボを実施しており、売上が大きく伸びていた時期だった。今年についてはそれに相当するものがなかったため、いわば反動減があったという。
また、『コトダマン』の売上については、前年同期比で2倍となるなど大きく伸びた。『コトダマン』では、『鬼滅の刃』や『HUNTER×HUNTER』、『モンスターストライク』とのコラボを展開したことが奏功したとのことだ。
その他の事業セグメントを見ると、ライフスタイルが同15.7%増の11億8600万円だった。家族向け写真・動画共有アプリ「みてね」とサロン予約アプリ「minimo」の売上が伸びた。
スポーツ事業が同68.5%増の38億3300万円だった。チャリ・ロトとネットドリーマーズの成長に加えて、競輪とオートレースのライブ動画とネット投票が利用できる「TIPSTAR」が伸びたという。
費用面では、売上原価を見よう。外注費を抑えたものの、開発人件費やコンテンツ費用、賃借料などが伸びた。とりわけ開発人件費については、人員が増えたことと、期末賞与を支給したことが主な増加要因になった、としている。
また、続き販売管理費を見ていくと、「TIPSTAR」の広告宣伝を行うようになったため、広告宣伝費が増えたが、売上に連動する決済手数料などが減ったこともあり、販売管理費は前年同期に比べるとマイナスとなった。
会社情報
- 会社名
- 株式会社MIXI
- 設立
- 1997年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 木村 弘毅
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2121