任天堂、2021年3月期の研究開発費は10.8%増の932億円と過去最高 『マリオカートライブホームサーキット』『スーパーマリオ3Dコレクション』などが主な成果

任天堂<7974>は、2021年3月期の研究開発費として932億円を計上したことを明らかにした。前の期の実績841億円から10.8%増加した。研究開発費としては過去最高となったようだ。同社の場合、基礎研究など販売管理費に入れる研究開発費だけでなく、ゲームソフトなどの開発費も入っているという。


■研究開発の方針
同社では、誰もが楽しめるような新しい驚きや楽しさを持った娯楽を提案することで、世界中の一人でも多くの人々を笑顔にしたいとの考えのもと、様々な企業・団体などの協力も得て、ゲーム専用機のハードウェア及びソフトウェアの研究開発活動を積極的に行っている。また、スマートデバイス向けアプリケーションにおいても、世界中の多くの人が楽しめるゲームの企画や開発、運営に取り組んでいる。

ハードウェアにおいては、半導体メモリーなどの記憶媒体、液晶などの表示装置、電子部品など要素技術の調査研究及びタッチパネルやセンサーなどのインターフェイス技術、無線通信並びにネットワーク技術、セキュリティ技術、クラウドコンピューティング技術、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)及びMR(複合現実)技術、深層学習技術、ビッグデータ解析技術など、様々な技術のホームエンターテインメント分野への応用可能性について研究開発活動を引き続き行っている。

また、社内での調査・研究のみならず社外にも積極的に目を向け、新しい遊びの創出につながる技術の発掘について、日々様々な可能性を模索している。なお、これまで同様、末永く安心して楽しむための耐久性、安全性、品質並びに性能の向上、多様な周辺機器の設計や開発、コストダウン、省エネルギーなどのテーマにも取り組んでいる。

ソフトウェアにおいては、ハードウェアの機能を十分に活かした商品企画や、映像・音響・シナリオなどのゲームデザイン、プログラム開発に注力している。

また、デジタルビジネスの拡大に対応するため、各ソフトウェアの様々なネットワーク機能やニンテンドーeショップなどの、多分野にわたるネットワークサービスを支えるシステムインフラの拡張にも力を入れている。

加えて、スマートデバイス向けソフトウェアの研究開発体制を構築し、スマートデバイス向けのアプリケーションソフトウェアの企画、開発及びバックエンドサーバーシステムの開発を推進している。

部品調達・製造工程においては、生産協力会社との連携、協力のもと、新しい試験方法や新技術を使った部品の量産化に加え、関連法規に適合するための研究やノウハウの蓄積を行っている。
 


■研究開発の成果
Nintendo Switchハードウェアでは、Nintendo Switch Online加入者向けのセーブデータ自動ダウンロード機能や写真・動画をスマホ・PCに転送する機能などの実装、ゲーム機本体及びその周辺機器の各種特別仕様やカラーバリエーションの追加、ソフトウェア開発環境や各種ネットワークサービスの継続改善等を行った。

対応ソフトウェアでは、新しい取り組みとして、カメラを搭載した本物のラジコンカートとNintendo Switchが連動して、自分の部屋がマリオカートのサーキットになり、白熱のレースを楽しめる『マリオカートライブホームサーキット』を発売した。

また、「スーパーマリオブラザーズ35周年」のキャンペーンタイトルとして、『スーパーマリオ64』、『スーパーマリオ サンシャイン』、『スーパーマリオ ギャラクシー』を1つのソフトに収録した『スーパーマリオ3Dコレクション』と、Wii U用ソフトとして発売した『スーパーマリオ 3Dワールド』に冒険の舞台としてまったく新しい世界を追加した『スーパーマリオ3Dワールド+ フューリーワールド』などを発売した。

その他に、『世界のアソビ大全51』、『ペーパーマリオ オリガミキング』、『ピクミン3 デラックス』、『Xenoblade Definitive Edition』、『バディミッション BOND』などを発売した。

モバイルビジネスの分野においては、サービス開始から1周年を迎えた『マリオカート ツアー』や、新たなストーリーを追加した『ファイアーエムブレム ヒーローズ』など、6つのゲームアプリのサービスを継続して運営している。『どうぶつの森 ポケットキャンプ』では、ARを活用した遊びを追加し、これまでとは一味違ったどうぶつたちとの触れ合いを提案した。

さらに、任天堂が提供する各種サービスを利用するときに必要となる「ニンテンドーアカウント」では、Nintendo Switch Onlineにおいて、『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』と『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』における配信タイトルの追加を行った。

また、「スーパーマリオブラザーズ35周年」特別タイトルとして、おなじみのコースとアクションで、たおした敵をライバルにおくる「おくりあいバトル」を行い、35人で生き残りをかけて競う『スーパーマリオブラザーズ35』を2021年3月31日までの期間限定でお楽しみした。また、最新情報を便利に確認できるスマートフォンアプリ『My Nintendo』の配信を開始した。

その他では、amiiboのラインアップの充実を進めたほか、3種類のゲームとスーパーマリオをモチーフにした時計機能が入った『ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズ』を発売した。

また、任天堂プラットフォーム向けゲーム開発者専用サイトである「Nintendo Developer Portal」で、個人も含めたゲーム開発者が世界中のユーザーに新しいエンターテインメントを発信するサポートを継続して行っている。

この他にも、人々のQOL(Quality of Life、生活の質)を楽しく向上させる新たな商品など、将来に向けて様々な製品やサービスの開発を進めている。
任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎 / 代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆7589億円、営業利益6406億円、経常利益6789億円、最終利益4803億円(2021年3月期)
上場区分
東証一部
証券コード
7974
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