エディア<3935>は、2022年2月期の第1四半期(2021年3~5月)の決算を7月14日に発表する予定だ。同社は、中間期と通期の業績見通しについては開示していない。同社は、ここ数年、赤字に苦しむなか、不採算事業から撤退する一方、コミックスや電子書籍、グッズ事業といった収益事業を強化するなど事業構造の転換を行い、収益状況の改善に取り組んできた。
前期の第4四半期(20年12月~21年2月)では、営業利益2800万円と黒字化を達成した。下のスライドを見ればわかるように、それ以前も黒字化したことはあったのだが、金額が最も多いだけでなく、先行投資を行いながらのものだったことなど、ポジティブな内容だった。続く第1四半期は、引き続き利益計上が継続するか、第4四半期の勢いを持続するかが注目される。
また、同社は、決算発表と同時に減資を行うと発表した。資本金14億6129万2120円のうち、14億5129万2120円を減少して1000万円、資本準備金については14億8903万2120円全額減少させ、いずれもその他資本剰余金への振り替えを行った。構造改革によって収益構造が改善しているものの、累積損失21億8100万円の一掃には時間を要すると判断したという。
「減資」は、ネガティブな要素と捉えられがちだが、必ずしもそうではない。資本金が減ることによって、税負担が減るだけでなく、累積損失がなくなれば、配当も可能になってくる。スタートアップでは増資と減資を組み合わせて行うことが多いが、上場企業の場合は収益回復に見通しが立ち、中長期の財務体質改善と株主還元を行いたいというメッセージでもある。
前期の第4四半期(20年12月~21年2月)では、営業利益2800万円と黒字化を達成した。下のスライドを見ればわかるように、それ以前も黒字化したことはあったのだが、金額が最も多いだけでなく、先行投資を行いながらのものだったことなど、ポジティブな内容だった。続く第1四半期は、引き続き利益計上が継続するか、第4四半期の勢いを持続するかが注目される。
また、同社は、決算発表と同時に減資を行うと発表した。資本金14億6129万2120円のうち、14億5129万2120円を減少して1000万円、資本準備金については14億8903万2120円全額減少させ、いずれもその他資本剰余金への振り替えを行った。構造改革によって収益構造が改善しているものの、累積損失21億8100万円の一掃には時間を要すると判断したという。
「減資」は、ネガティブな要素と捉えられがちだが、必ずしもそうではない。資本金が減ることによって、税負担が減るだけでなく、累積損失がなくなれば、配当も可能になってくる。スタートアップでは増資と減資を組み合わせて行うことが多いが、上場企業の場合は収益回復に見通しが立ち、中長期の財務体質改善と株主還元を行いたいというメッセージでもある。
会社情報
- 会社名
- 株式会社エディア
- 設立
- 1999年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 賀島 義成
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 売上高32億7700万円、営業利益1億6100万円、経常利益1億5800万円、最終利益1億5000万円(2024年2月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3935