コナミ、第3四半期は減収減益-ゲームソフトやソーシャルゲームは順調
コナミ<9766>が2月3日に発表した第3四半期累計(4~12月期)の連結業績(米国会計基準)は、売上高及び営業収入1883億0800万円(前年同期比1.4%減)、営業利益165億4100万円(同3.4%減)、株主に帰属する四半期純利益96億1500万円(同9.5%減)だった。 同社によると、主力のエンタテイメント事業でゲームソフトは順調だったものの、アミューズメントやカードゲームの売上減が減益の要因だったようだ。
ゲームソフトについては、「ウイニングイレブン」や「実況パワフルプロ野球」、PSP初の「メタルギアソリッド」のほか、「悪魔上ドラキュラ」シリーズの最新作を発売した。そのほか、「ラブプラス+」が前作以上の初週販売を記録するなど高く評価された、としている。ラップカラオケゲーム「DefJam Rapstar」や、カラオケゲーム「Karaoke Revolution Glee」といった音楽ゲームも伸びたようだ。ゲームソフトの販売本数は、前年同期比19.1%増の1849万本だった。
そのほか、ソーシャルゲームの展開も強化したとのこと。「GREE」で配信を開始した「ドラゴンコレクション」はゲームランキングで1位を獲得するなど順調にユーザー数を伸ばし、「モバゲータウン」で配信した「戦国コレクション」についても好調に推移したという。
■3月通期について
3月通期は、売上高及び営業収入2850億円(前期比8.7%増)、営業利益245億円(同31.3%増)、株主に帰属する当期純利益135億円(同1.4%増)を見込む。業績予想については変更していない。
同社では、「ウイニングイレブン」の最新作を発売するなど「ニンテンドー3DS」向けのソフト制作を推進するようだ。またソーシャルゲームについても、これまで培ったノウハウとコンテンツを生かして引き続き配信タイトルを強化する、としている。
なお、ゲームソフトの販売本数の地域別別の内訳は以下のとおり。
■地域別
- 日本:653万本(+26.3%)
- 北米:505万本(+50.3%)
- 欧州:660万本(-1.9%)
- アジア:31万本(10.7%)
■ジャンル別
- サッカー:656万本(-5.7%)
- 野球:92万本(-9.8%)
- アニメ:114万本(-9.5%)
- 音楽:186万本(+80.5%)
- メタルギア:168万本(+158%)
- その他:633万本(+37%)
会社情報
- 会社名
- 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
- 設立
- 2006年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 東尾 公彦/代表取締役社長 早川 英樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1940億1100万円、営業利益336億4700万円、経常利益348億9300万円、最終利益278億2800万円(2023年3月期)
会社情報
- 会社名
- コナミグループ株式会社
- 設立
- 1973年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
- 証券コード
- 9766