Adjust、「モバイルアプリトレンド2021:APAC版」を発表…20年の日本におけるインストール数32%、セッション数101%増、21年も成長継続

モバイルマーケティング分析プラットフォームである adjust(アジャスト)は、最新の「モバイルアプリトレンド2021:APAC版」をリリースした。これは、世界のモバイルアプリ成長をリードするAPAC(アジア太平洋地域)のモバイルアプリパフォーマンスを詳細に分析している。同地域の多くのユーザーが遊びや仕事のためにアプリを利用する中、急速な成長を続けているモバイルアプリ市場の最新トレンドを紹介している。

<以下、プレスリリースより>

2020年、 APACの全アプリカテゴリーでインストール数は前年比31%増となり、 2021年も増え続けてさらに4%増と安定した伸びを見せています。 ロックダウンによるユーザーのモバイルへの移行により、 セッション数も前年比で54%と大幅に成長し、 2021年現時点においても高い水準を保っています。

 

本レポートでは、 APACにおけるゲーム(ハイパーカジュアル・その他のゲーム)、 フィンテック、 Eコマースの3カテゴリーに焦点を当て、 アプリ市場の成長とトレンドについて解説しています。

以下は、 国別・カテゴリー別に見た調査結果のポイントです。

日本のモバイルアプリ市場トレンド 日本はAPAC市場で2020年に最も大きな成長を見せ、 2021年も成長を持続

日本は2020年、 APACにおいてインストール数が最も増加した国で、 32%増となりました。 また2020年の日本のセッション数は前年比101%増と激増し、 2021年上半期もさらに16%増加しています。

 

● フィンテック
2020年に、 多くのユーザーがモバイルバンキング・決済に移行し、 その結果APACのフィンテックアプリが大幅に成長し、 その傾向は2021年も持続しています。 日本も例外ではなく、 インストール数の伸びは他のAPAC諸国と比較すると緩やかですが、 セッション数は爆発的に増え、 2020年に前年比104%増となりました。 この勢いは2021年に入っても衰えず、 引き続き43%増を保っており、 このカテゴリーの継続率の高さ(2020年第4四半期、 インストール後30日目7.14%)が反映されています。

● Eコマース
日本のEコマース市場は2020年から2021年にかけて大きく成長しました。 インストール数の成長率はAPAC平均(27%、 8%)より高く、 2020年は31%、 2021年上半期は9%となりました。 セッション数も大きく成長しており、 2020年にセッション数が前年比51%増となり、 2021年は17%増となっています。

 

● ハイパーカジュアルゲーム
2020年、 全APAC市場でセッション数が急激に増加し、 日本は前年比99%増となりました。 ただ、 2021年になって成長は鈍化し、 このジャンルのアプリの継続率の低さ(2020年第4四半期、 インストール後30日目1.69%)が反映されたかたちとなりました。

● ハイパーカジュアルゲームを除くその他のゲーム
このカテゴリーにおいても日本で成長を見せており、 インストール数は2020年はそれほどでもありませんが、 2021年には41%、 セッション数は2020年に42%増加しています。

 

eCPIとペイドインストールの傾向 ハイパーカジュアルゲームはeCPIが低く、 ペイドインストールの割合が高い

ハイパーカジュアルゲームの実質インストール単価(eCPI)は2020年第4四半期から2021年第1四半期、 0.20米ドルと調査対象カテゴリー中最も低くなりました。 それとは対照的に、 ペイドインストールのオーガニックインストールに対する割合は調査対象カテゴリー内で最も高く、 2020年第1四半期は2.93でした。

  

アプリ内滞在時間と継続率

さらに、 本調査のデータによると、 ユーザーのアプリ内滞在時間、 1日あたりのセッション数、 セッション1回あたりのアプリ滞在時間がすべて増加したことが分かりました。 これは、 2020年全体を通して継続率が一貫して高かったことに裏付けられており、 2020年第4四半期のインストール後30日目の平均継続率が5.68%という高い数字からも明らかです。

iOS 14.5以降のユーザー獲得に対する業界のアプローチが変化し、 Android 12のリリースも控えていることから、 アプリ内でのユーザー行動に関する詳細なデータを収集することが、 ますます重要になっています。 開発者とマーケターは、 このデータを活用してABテストを行うことで、 ユーザーがアプリに何を期待しているかを理解し、 そのニーズに合ったアプリ内エクスペリエンスを最適化する方法を検討することができます。

 

Adjust、 日本ゼネラルマネージャー、 佐々 直紀

2020年から2021年上半期にかけて、 日本のアプリ市場は驚異的な成長を見せました。 元々成熟市場であった日本ですが、 ロックダウン中の消費者行動の変化や、 日本政府のキャッシュレス施策の後押しもあり、 アプリ市場が更なる可能性を広げたことがデータからも見て取れます。 業界自体に新しい規制が取り込まれ厳しい状況が続きますが、 他のアプリと差をつけ、 成長と変化の著しいモバイルエコシステムに対応するには、 開発者とマーケターがユーザーエクスペリエンスを重視し、 スマートなデータ主導の意思決定をすることが大切です。 今後もAdjustは、 顧客生涯価値(LTV)の高いユーザーを獲得するための専門知識と、 ユーザー行動を詳細に分析するための有益な情報を提供し続けて参ります。

adjust株式会社
https://www.adjust.com/ja/

会社情報

会社名
adjust株式会社
設立
2012年4月
代表者
ポール H. ミュラー( 共同創業者兼CEO)、佐々 直紀(日本カントリーマネージャー)
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