【発表会】NPIXEL、魂が共鳴するRPG『グランサガ』オンラインショーケース先行上映会を開催 リリースは年内を予定・事前登録は本日より開始!


NPIXELは、本日(8月19日)、秋葉原UDX4階「UDXシアター」にて、『グランサガ(Gran Saga)』オンラインショーケース先行上映会を開催した。本稿では、その模様をレポートしていく。



映像が始まると、まずは声優の津田健次郎さんが登場。『グランサガ』は、オンライン参加型で遊べるストーリーを重視したRPGで、2021年、最高のスマートフォンゲームであると紹介した。



また、"五感で体感するRPG"というのが特徴で、特に「目・耳・心」の3つの体験を大切にしていると述べる。まるでアニメーションを見ているような美しいグラフィック、目の前に広がるファンタジーの世界に、きっと没入せずにはいられない。そして、最高峰のゲームミュージック。世界観を形作るうえで欠かせない音。徹底的にこだわって作られた音楽が、心地よい「耳」の体験を与えてくれる。最後に、見るだけ、聞くだけでは終わらない、ゲームを通じて「感じる」ことを大切にしたと魅力を伝えた。それぞれの過去を持つ個性的なキャラクターたちのストーリーが、この世界の中で繋がり、ぶつかり合っていく。この変化はきっとプレイヤーの心にも及ぶことだろう。

ここからは、この3点についてより詳しくゲームを紹介。まずは、ビジュアルと共に世界観が紹介された。

「エスプロジェン大陸」に在る、様々な種族が争うことなく共存し、発展を遂げていった平和の街「ラグナデア王国」。かつては黒き龍「イスマエル」によって虐げられる時代もあったのだとか。

本作は、ハイクオリティなストーリーRPGとして目で見る視覚映像に徹底的にこだわっている。モバイルでも高い品質を保つため、様々な最先端技術によって、クールカラーで壮大な世界を表現しているのだという。また、直観性を重視したユーザーインターフェースhあ、細部の至るところにまで『グランサガ』の世界観を感じることができる。

続けて、本作のメインキャラクターとなる6人、グランナイツに憧れ、夢を追う熱き青年「ラス」・記憶を失った少女「セリアード」・決意を抱く魔法使い「キュイ」・心優しき正義の守人「ウィン」・信念を持つ狙撃手「ナマリエ」・強さを求める狩人「カルト」が紹介された。



さらに本作では、プレイヤーごとの個性を引き立たせるため、「グランウェポン」と呼ばれる武器のシステムを採用しているという。過去を生きた英雄の魂が武器へと姿を変えこの世界へと具現化し、主人公たちの心強い味方となる。それぞれのグランウェポンは、英雄の魂である「グランソウル」を宿し、時には武器として、時には魂そのものを使用者と共鳴させ、一時的にその姿を顕現することができる。

グランウェポンを集めて成長させていくことが、戦いの選択肢と、冒険の幅を広げてくれるという。

次に、『グランサガ』のロゴアートを製作した天野喜孝氏が登場。天野氏は、『ファイナルファンタジー』シリーズをはじめ、数々のキャラクターデザインを手掛けてきたことで知られる。『グランサガ』を表現するときにこだわった点を問われた天野氏は、「あるものをそのまま表現するというよりは、自分なりに解釈というより誤解があるのかもしれないんですけど、表現した方が多分面白いものができるかなと。実際(実物)と違ったとしても、(自分の表現と実物との)間にある隙間じゃないんですけど、隙間の世界観をユーザーの人が広げてくれたら、(自分の表現と実物との)違いが幅広くなってくれるといいのかなと思います」とコメントした。

そして、これから『グランサガ』をプレイするユーザーに向けて「体験というか楽しんでもらえるのが一番だと思うんですよね。(ゲームを)やってるときは本気だと思うんですよね。緊張感あるし、冒険だし、十分すごく楽しめる世界だと思うので、波乱万丈な人生を歩んでください」とエールを送って締めとした。





『グランサガ』では、聴くという行為を重要な要素と位置付けていると津田さんは語る。作品の顔となるメインテーマから、キャラクターの声、BGM、そして鳥のさえずりや風の音など、全てに渡ってこだわりぬいた。そこで、統括音楽プロデューサーを務めた音の巨匠として下村陽子氏を紹介した。



メインテーマについて下村氏は、「あらすじや映像を拝見して、主人公に襲い掛かる悲劇や残酷な運命を音楽で表現したいなと思って作曲しました」と話す。また、『グランサガ』の世界観を表現するために最も大事にした部分を問われた下村氏は「大変美しいグラフィック、そこがすごく印象的だったので、グラフィックに相応しい壮大な音楽を作りたいと思ったので、そこはとても大切にしました」と答えた。また、下村氏が書き下ろした主題歌「命の物語」の歌は、下村氏たっての希望でアーティストのKOKIAさんが担当していることも明かされた。



そのほか、楽曲はチェコの「ドヴォルザークホール」でフィルハーモニーの生演奏で収録されている。最後に、「東京シティ・フィルハーモニック」とも収録を行っていることから、生演奏にこだわった理由を聞かれた下村氏は、「今はパソコン上で音源を使って壮大な曲を作りやすい環境になっているんですが、私自身、生(演奏)の力っていうのは他には変えられない、凄いパワーがあるものだと思っているので。オーケストラって50人から100人とか沢山の人が合わさって出来るものなので、この壮大な世界観を表現するには生のオーケストラで収録させていただきたいという、たっての希望でした」と説明した。

目で見る圧倒的な映像、耳で聴くこだわり抜いた音。しかしゲームは、見て聴いて終わりだとは考えていないと津田さんは話す。ゲームをプレイしてその世界に入り込み、感情移入して「心」が動く。それこそが最も大切なことだと考えているという。そのために、キャラクターそれぞれを練り上げた。全てのキャラクターたちには細部まで作り込まれた設定があり、騎士団の過去や人物同士の関係、そして事件が有機的に結びつき、物語が形になっていく。ゲームのストーリーが進むにつれ、彼らの運命が絡み合っていくのだと紹介した。

主人公のラスは、正義感の強い熱血少年。両親の記憶を持たず、グランナイツとして騎士団をまとめる英雄「カルリッツ」によって育てられる。そんなラスは、次第にグランナイツを率いたリーダー「グランロード」へと憧れを抱き始めるようになった。現在、ラスは見習い騎士として鍛錬を続けている。いつか憧れのグランロードを超えるために。

本作の物語は、ある任務中、モンスターに襲われている少女・セリアードをラスが助けたことから始まる。彼女は記憶を失っており、自分がどこから来たのかも、なぜ追われているのかもわからない状態だった。セリアードは、騎士団の仲間たちと過ごすうちに、次第に自分の過去と、記憶と向き合っていく事となる。

ここで、ラスとセリアード、重要な2人のキャラクターを演じる声優の梶裕貴さん(ラス役)、鬼頭明里さん(セリアード役)が登場した。



ラスを演じるうえで最も気をつけた部分を問われた梶さんは「ラスは主人公らしく、正義感が強くて熱い青年です。彼のハートに心奮わせて仲間たちとのドラマが進んで行きますが、彼の持前の人柄の良さ、温かさみたいなものが全体を通してプレイヤーの方に伝わるような部分を意識して演じさせていただきました」と回答。



一方、鬼頭さんはセリアードについて「目覚めたら記憶がないっていう状態はすごく不安でとてもこわいことだと思います。なので、最初の方は、とても怯えているシーンが多いんですけど、本来の性格は、そんなに弱々しい子ではないので、ただただ弱い子にならないように気をつけながら、心が強い部分がある子なんだよということを心の隅に置きながらお芝居をさせていただきました」と話した。



そのほか、印象的なシーンについて問われた2人は、共に「ラスとセリアードが出会うシーン」を挙げた。グラフィックを含めてかなり圧倒される導入部分に仕上がっているとの話だった。

最後に、見どころとして2人からそれぞれ以下のメッセージが送られた。

梶さん「色んなキャラクターとのドラマが数多く用意されています。この作品に欠かせないのがグランウェポンというものなんですが、本当にかっこいいんです。台詞もそうですが、グラフィック、そして音楽。個人的に、下村陽子さんの楽曲が非常にゲーマーとしてテンションの上がる部分で、それを聞いて、この作品に関わりたいと思った要素の一つといっても過言ではないくらい個人的にも楽しみにしている部分なので、皆さんも、素敵なグラフィック、音楽、ドラマ、我々のお芝居も含めて、『グランサガ』を十分に満喫していただければと思っています」
鬼頭さん「セリアードの意外なポンコツぶりが度々見られるんですが、それがとても可愛くて。意外と大食いだったりとか、ギャップ萌えする部分がたくさんあるので、その辺にすごくほっこりします」



ショーケースも終盤となったところで、『グランサガ』プロダクトマネージャーの鈴木宏志氏が登場。ゲームのさらなる魅力として、先に登場した2人以外にも多くの豪華声優陣が参加していることを明かした。

また、メインキャラクターとなる騎士団のメンバーについては、特別な映像と共に担当している声優が公開された。

●キュイ(CV:悠木碧さん)
●ウィン(CV:安元洋貴さん)
●ナマリエ(CV:沢城みゆきさん)
●カルト(CV:諏訪部順一さん)

本作のキャラクターについて鈴木氏は、「最終的には、全てのキャラクターをまんべんなく好きになっていただければと思います」とコメント。そのための工夫として、お気に入りのキャラクターばかりを成長させるだけでなく、様々なキャラクターを使って遊べるよう戦闘部分に工夫を施していると話した。



キャラクターごとに個性あふれるモーション、スキルエフェクト、ボイスを用意しているほか、似た戦闘画面ばかりにならないよう、シーンによって異なる戦い方ができるようコンテンツを用意している。例えば、物語を進行する際に主に扱う「タッグバトル」は、キャラクターを切り替えながら1キャラクターずつ戦う戦闘となっている。敵との相性を見て上手く切り替えて戦闘を行うことができれば、その爽快感が癖になるとのことだ。



また、パーティメンバー3人を選抜して同時に行える戦闘も用意している。こちらは特定の戦闘シーンやコンテンツで楽しめる。こちらも、操作するキャラクターを戦況に応じて切り替えることで戦闘を有利に進められる仕組みを取り入れている。




▲ボスには様々な属性や行動パターンがあり、キャラクターとグランウェポンを選んで強敵を攻略していく楽しみもあるとのことだ。

さらに、多人数バトル「降臨戦」についても詳細を公開。こちらはギルドメンバーの5人と集まって挑戦するコンテンツとなっている。誰がどんな役割を担うのか、攻略要素もあり、仲間と相談しながら挑む一筋縄ではいかないコンテンツとなっているという。



バトルコンテンツ以外にも、キャラの衣装を変えられる機能や、乗り物に乗れる機能、キャラクターのエモーションやスクリーンショットを撮る専用の画面を表示する機能などが搭載されていることも紹介した。なお、衣装や乗り物に関しては随時追加を行っていく予定とのこと。



今回のショーケースで、バトルの達成感・シナリオへの感動やキャラクターへの感情移入・グランウェポン育成や収集の楽しみ、『グランサガ』には長く楽しめる要素が数多く詰め込まれていることがわかった。また、今回明かされなかった情報もまだまだあるとのことで、テーマソングはとある大物アーティストが書き下ろしているということが明かされた。

最後に、重大発表として本日(8月19日)より、各ストアで『グランサガ』の事前登録が開始されたことが発表され、ショーケースの上映は終了となった。



上映はここで終了となったが、本イベントでは続けて鈴木氏が登壇し、ゲーム制作の裏話や質疑応答を行ったのでそちらもあわせてお届けしていく。



登壇した鈴木氏は、本作はNPIXELとGAMEPLEXの2社で制作・運営を行う初のタイトルになっていると紹介。この2社での取り組みは今後も継続していき、さらに良い作品を制作していきたいと意気込みを語った。また、リリースについては20201年内を予定していると話した。

●質疑応答

Q.ゲームの開発に辺り一番大切にされているところはありますか?
A.まず目標を立てやすくするということと、プレイに飽きにくい構成にすることを大切にしています。いくらグラフィックを綺麗に用意したとしても遊びの要素が不足してしまっていたり、目標が立てづらかったりしてしまうと、どうしても継続的にプレイしてもらうことは難しいと重々承知しておりますので、この点に関して大事にしています。また、順次お客様のニーズに合わせてこの点をアップデートしていければと考えております。

Q.従来のMMORPGとの違いはありますか?
A.大きくございます。従来のMMOのように1キャラを延々と強くしていってコンテンツのギミックでお客様に楽しみを提供するという方法ではなく、『グランサガ』はキャラクターの編成や装備(グランウェポン)、アーティファクトという要素で編成を楽しめるように制作を進行しておりますので、MMOというジャンルとしてではなく、RPGとしてお楽しみいただければと思っております。

Q.『グランサガ』一押しの魅力はどういったところですか?
A.ショーケースの映像にもありました通り、目で見ても・耳で聴いても・心で感じても、それぞれの箇所に魅力は用意させていただいております。ただ、どうしてもひとつ挙げるとするならば、我々だけでは成し得なかった声優の方々にお力添えいただいたことで叶ったボイス面に関しては推せる部分になっています。シナリオパートはもちろん、各所機能面にもボイスを実装しておりますので、普段、音を出さずにゲームをプレイされている方に関しましても、ぜひ音を出してお楽しみいただければと思っております。

Q.グランサガはどのような方が楽しめるゲームになっているのでしょうか?
A.見た目からどうしてもコアゲーマー寄りに見えてしまうかと思うのですが、映像の綺麗さやシナリオの内容から普段はゲームを遊んでいない方でも楽しめるように用意させていただいております。逆に、普段からゲームをプレイされている方でも楽しめるようコアコンテンツを用意しておりますので、幅広くお楽しみいただけるかと思っております。

Q.公開されている情報以上の人数で行う大規模バトルを実装する予定はありますか?
A.現状では、何十人vs何十人という大規模バトルは予定していません。『グランサガ』では、少人数で戦略的な楽しみを提供することを目標としております。

Q.今後、ローンチまでの展開を可能な範囲で教えてください。
A.本日の場ではお伝えしきれていない内容に関しましても皆様に情報を提供させていただければと考えております。また、声優に関しましても、まだ名前を公開させていただいただけの状態ですので、実際のボイスも含めて、超豪華な声優の方々が織りなす『グランサガ』の一面を知っていただければと思っております。

Q.ショーケース以降の情報やキャンペーンなどの予定はありますか?
A.まず、本日お伝えしきれていないのが、豪華声優80名以上のキャストの方々のお名前だと思っております。ショーケースの中でも本当に一部の方しかお名前を挙げられず申し訳ないんですけど、他の方もご覧いただければ、きっと驚いていただけるかと思っております。こちらに関して、声優のファンの方ですとか、キャラクターに触れてくださった皆様向けに、声優とキャラクターの詳細、それに伴うキャンペーンの展開を検討しております。



▲こちらは会場入り口に展示されていたノベルティグッズ。


(取材・文 編集部:山岡広樹)



■『グランサガ』

NPIXEL

会社情報

会社名
NPIXEL
設立
2017年9月
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