オープンワールドACTRPG『Stormrite』が、Enjinのブロックチェーン・エコシステムに参加 NFTマーケットでアイテムの取引が可能に



ブロックチェーン・エコシステムのEnjinは、XboxおよびPC向けに開発中のオープンワールドアクションRPG『Stormrite』が、Enjinのブロックチェーン・エコシステムに参加すると発表した。

「Stormrite」には、Enjin Marketplaceから購入できる装飾アイテムのNFT が導入する予定。このNFTは、Enjinのカーボンネガティブ(炭素排出量より相殺量が多い仕組み)で取引手数料のガス代を無料化する、JumpNetブロックチェーンを用いて発行する。


今回の発表は、「Stormrite」がKickstarterキャンペーンを成功、41,117ポンド(56,475米ドル)の資金を調達し、2つのストレッチゴールを上回ったことを受けたもの。インディーデベロッパーのKelechi Apakama氏によって開始された「Stormrite」は、2020年1月から活発に開発が進められている。

「Stormrite」のクローズドアルファ版は、2021年第4四半期に公開を予定しており、その際には、50ポンド以上を支援したKickstarterのサポーターに提供される。

「Stormrite」は、4人で構成されるチームによって開発されており、2022年初頭にPCで最初のパブリックビルドを開始し、同年後半にはXboxでの発売を目指している。ゲームが公開されると、NFTのオーナーはEnjin WalletをPCとXboxの「Stormrite」に直接リンクできる。

これにより、ゲームはリンクされたブロックチェーンのアドレスを読み取り、使用可能なNFTのリストを表示し、プレイヤーは所有するトークンに応じてキャラクターや武器のスキンをカスタマイズすることができる。

「私は以前からNFTの大ファンでしたが、ゲームでの展開における可能性が、その技術採用のきっかけとなりました。NFT導入にあたり重視した事の一つに、環境への影響が挙げられます。Enjinは、ゲーム用NFTのエコシステムにおけるマーケットリーダーであるだけでなく、環境に配慮したソリューションを提供しているため、決断は簡単でした。『Stormrite』のゲームプレイとコミュニティ体験を次のレベルに引き上げるために、この技術の応用を検討することを楽しみにしています。」

―Kelechi Apakama氏 / Stormrite 創業者

Newzooの調査報告書によると、ゲーム内装飾アイテムを認識しているプレイヤーの81%が、スキンを現実の通貨と交換したいと考えており、75%が、ゲーム外で金銭的価値のあるスキンにもっとお金を使うと答えている。ブロックチェーンを導入することで、「Stormrite」のプレイヤーは、NFTの装飾アイテムを本当の意味で所有し、ピアツーピアで自由に取引することができるようになる。また、発行の過程でNFTに裏付けされるEnjin Coin(ENJ)によって、アイテムに現実世界の価値を与えることができる。

JumpNetと他の分散型ネットワークとの間に分散型ブリッジが構築されることで、プレイヤーはNFTを、EthereumやPolkadot上に構築されるEfinityのパラチェーンに移動させ、Enjin Marketplaceに限定される事なく、NFT.ioやOpenseaなどの、その他マーケットプレイスでもアイテム取引が可能になる。