PayPal、あと払いサービス「ペイディ」運営会社を3000億円(27億米ドル)で買収

PayPal Holdingsは、本日(9月8日)、あと払い(Buy Now Pay Later)サービス「ペイディ」を提供しているPaidyを3000億円(約27億米ドル)の現金で買収すると発表した。ペイパルは、世界第3位のEコマース市場である日本での越境EC事業に加えて、今回の買収により、国内決済市場で機能やサービスを拡充することで存在感をさらに高めていく。

「ペイディ」は、日本の消費者がオンラインで商品を購入し、利用金額を翌月にまとめてコンビニエンスストアや銀行振込等で支払う。独自の信用スコアを算出し、取引を引き受け、加盟店への支払いを保証する。さらに消費者が快適で安全なオンラインショッピングができる環境を提供し、加盟店のコンバージョン率、平均注文額、リピート購入の向上に寄与している。

Paidyの現在アカウント数は600万を超え、主要なグローバルブランドやECモールとの戦略的パートナーシップを構築してきた。さらには、「どこでもペイディ」の提供開始によってペイパル、その他のデジタルウォレットやQR決済との連携を実現し、自社のプラットフォームを超えてオンラインおよび実店舗で利用できる加盟店を拡大している。

ペイパルによる買収後もPaidyは、「ペイディ」ブランドのもと、これまでと変わることなく現在のビジネスを継続し、ユーザーおよび加盟店に多様なお買い物サービスを提供していく。なお、カマー氏と杉江氏は引き続きPaidyの組織を率いていくという。