【決算レポート】gumi、第1四半期はQonQ減収・赤字幅拡大 既存ゲーム減収と新作開発費で 暗号資産の評価損で経常・最終赤字に

gumi<3903>の2022年4月期の第1四半期(21年5~7月)の連結決算は、売上高36億5000万円(前四半期比[QonQ]で3.5%減)、営業損失5億9600万円(前四半期は3億4000万円の損失)、経常損失18億0800万円(同32億3300万円の利益)、最終損失15億9300万円(同2億3700万円の利益)となった。売上高は前四半期に続く40億円割れとなったほか、営業損失が拡大。経常損益、最終損益についても赤字転落となった。

 

・売上高:36億5000万円(同3.5%減)
・営業損失:5億9600万円(同3億4000万円の損失)
・経常損失:18億0800万円(同32億3300万円の利益)
・最終損失:15億9300万円(同2億3700万円の利益)

 

売上の大半を占めるモバイルオンラインゲームでは、既存タイトルに関しては堅調に推移したものの、一部主力タイトルにおいて配信期間の長期化により売上が減少したため、としている。また、想定していた新規タイトルの配信が延期となったことも響いたという。

 

費用面では、新規タイトルの開発進捗に伴い外注費が増加したことが響いた。第3四半期中に新規タイトルを3本リリースする予定だが、売上原価が8.1%増の34億7100万円と増えた。減収効果も相まって、売上総利益が68.8%減った。広告宣伝費を抑制したが、売上総利益の減少が響き、営業赤字幅が拡大した。

 

また経常損益が赤字に転じたが、これは関係会社が保有する暗号資産の一時的な時価下落の影響を受けたため。前四半期は、保有する暗号資産の時価上昇と暗号資産の一部売却で35億円の営業外収益を計上していたが、この四半期は一転して営業外費用12億円を計上したという。

 

なお、コスト増の要因となった新作については、第2四半期(21年8~10月)において3本をリリースする。『乃木坂的フラクタル』を8月にリリースしたばかりだが、子会社エイリムより、『ブレイブフロンティア』シリーズ最新作となる『ブレイブ フロンティア レゾナ』を9月15日にリリースする予定だ。

 

また子会社グラムスが開発している『ラグナドール 妖しき皇帝と終焉の夜叉姫』についても、21年10月中に若干の延期となった。本作の発表当初は21年9月中にリリース予定としていたが、8月下旬のプレスリリースから「今秋」に切り替わっていたが、時期が確定したようである。

 

株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
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